息子の海外赴任

長男がシンガポールへ赴任した。近頃は自分の周りでも海外で仕事をする人が増えている。時代の流れがとうとう我が家まで押しかけて来たかという感じがする。最近東大大学院伊藤元重教授の「企業の海外展開が増えると空洞化するという勘違い」という記事を読んだ。古いものが日本から出て行った後に新しいものが何も生まれないのが「空洞化」で、古いものが新しいものに置き換わるのを「産業構造の変化」。日本にはどちらの道を歩むかが問われている。企業のグローバルでの活動レベルが高くなるほど、それだけ国内に新たな人材が必要になる。国内ではより高度な開発やグローバルな人事管理部門の需要が生まれるはずなので海外展開イコール空洞化になるとは限らないと言っている。確かにそう思う。そもそも戦う武器がなければ海外には進出出来るはずがない。その武器で戦っている最中に二の矢三の矢を準備しておくことが肝心だ。長男は子供のころから自分の家を作るのが夢で建築の道に進んだ。日本には仕事が少ないという。世界最先端の建築技術をもって思う存分東南アジアで腕を振るってくれたらよいと思う。閉塞感のない異国の地での活躍を祈りたい。