アップル、サムスンvsシャープ

サムスンとの訴訟でアップルの秘密のベールが剥がされつつある。デザインはソニーを、画面の指操作は三菱電機を参考にiPhoneは創り上げられたらしい。しかし今やアップルの時価総額は史上最高の49兆円。片やサムスンは三洋電機やNECや東芝の技術を導入し、後発事業を短期間で成長加速させるファストフォロワー。今や液晶パネルも半導体も世界最大手で売上11兆円純利益9千億円。両社ともカリスマによるトップダウン経営が特長だ。一方日本のソニー、パナソニック、シャープはテレビが足を引っ張り大赤字の地獄の中を徘徊中だ。特にシャープは来年まで存在していないかもしないほど深刻な状況にある。この3社にはカリスマがいない。サラリーマン社長がボトムアップで経営の一部を担当しているに過ぎない。皆で渡れば怖くないと高を括っていたが、皆こけたというところだろう。アップルやサムスンと日本のメーカーが天と地のほどの差がついたのは、経営者の先見性の高さと意志の強さと決断の速さにありそうだ。勿論日本でも先見性と意志と決断力のない経営者など不要。一度自分の会社の経営者が適切か見直す目を持つことが、会社のためというものだ。