「民主の敵」の実行を

小沢新党が「国民の生活が第一」の看板を持って行ってしまったので、民主が党員に新しいキャッチフレーズを募集している。かつて「日本をあきらめない」や「元気な日本を復活させる」などがあったが今一で人気がなかった。ネットでは民主を皮肉ったキャッチフレーズが花盛りだ。「国民の生活が第一」をモジッた「国民の生活が台無し」や「なんちゃって与党 民主党です」など色々。本来であれば「決断する政治、民主党」とか「改革推進で日本丸洗い」とかにしたいところだろうが、今更白々しく気恥ずかしくて掲げられまい。与党であればキャッチフレーズなどよりも実績をアピールした方が効果的だ。もし有ればの話だが。以前野田が政権交代直前に書いた「民主の敵:野田佳彦:新潮新書」を読んだことがある。議員定数削減や特別会計改革に触れていたが、実現はしなかった。政策・思想は二の次で、政権交代こそが日本を変える最高の武器と主張していたが、結果は「大山鳴動鼠一匹」に終わった。すでに民主の政権交代の意義である自民の利権切りは達成した。野田はこの本の中で「政権交代後もし民主がダメなら他の政党に変わるべきだ。政権交代を繰り返すことが日本を良くする方法だ」と述べている。このフレーズは正しい。直ちに実行すべきだ。