混乱が予想されるロンドン五輪

今月27日からロンドン五輪が始まる。200以上の国が参加し26競技で競うことになるが問題も多そうだ。警備会社が契約の1万人を集められないことが間際になって判明し急遽兵士を充てるとか、交通機関マヒの恐れやセキュリティーチェックの能力オーバーでアトラクションの中止とか、ヒースロー空港のストの予定とか、テロ対策で配備する地対空ミサイルに対する周辺住民の抗議とかで「しけた五輪」と酷評されているとか。基本的な問題が多い五輪になりそうだ。意外なのがサッカー不人気によるチケット50万枚のキャンセル。イギリスはFIFAに、イングランド、スコットランド、ウェールズ、北アイルランドの4協会が加盟しており、今まではイングランド単独チームがイギリス代表として参加していたが、今回は初めて統一チームを組むことになった。日本であればA代表として喜ぶところだが、イギリスの反応は逆。イギリスの公式名がUnited Kingdom of Great Britain and Northern Irelandという連合王国なのが肯ける。それともユーロ選手権に較べ五輪はレベルが低すぎると見る贔屓の引き倒しかもしれない。果たしてイギリス人はどの競技で誰を応援することになるのだろうか、イギリス人気質への興味は尽きない。