豪雨と干ばつとそして

世界中で豪雨被害が拡大している。九州はかつて経験したことのない雨量を経験し被害は甚大だ。米国もロシアも中国も未曾有の大雨被害を被っている。そして米国では同時に干ばつによる山火事が連夜発生し、穀物の干ばつ被害も進行中だ。米国では25年ぶりの干ばつで世界市場のトウモロコシや大豆など穀物相場が高騰している。トウモロコシは米国産が世界の半分を占めている。トウモロコシは6割が家畜の飼料で、3割が工業用コーンスターチ、直接の食用は僅か4%に過ぎないが、主要な食糧源であることは間違いない。しかも、日本は世界最大のトウモロコシ輸入国であり、その輸入量の9割をアメリカに依存しているのが実情。これから大きな打撃を受けることになるのは間違いない。世界のニュースを見ていて、米国もロシアも中国も大変だな、と気軽に見ていた自分が恥ずかしくなる。世界は繋がっている。隣の芝生が緑く見えるのではなく、地球の裏の雨は我が家も濡らす、というグローバルな連鎖反応を考える時代が来ている。