株主総会の後

株主総会が最盛期を迎えているが今年の総会ほど問題の多い年はない。特に電機業界は甚だしい。パナソニックの中村元会長、ソニーのストリンガー会長、シャープの町田元会長らは莫大な赤字を作った張本人なのに、株主総会ではパナの大坪会長、ソニーの平井社長、シャープの片山会長らが釈明し責められた。敗因は単に中村、町田の無謀な設備投資、ストリンガーの技術軽視にある。パナとソニーは共同で有機ELテレビ技術開発に集中するとのことだが、単に新しいテレビを作っても収益源になるはずがない。再浮上を図るにはアップルを良く研究し更なる新しいビジネスモデルの構築が必須だ。シャープは鴻海と組んだのが致命的。骨の髄までシャブリ尽くされたあげくシャープというブランド名だけが残るのは目に見えている。最早シャープを救う道はない。結局天皇と呼ばれる裸の王様を天に頂く会社は盛者必衰の道を歩むことになるものだ。裸の王様を生ませない風土作りこそが再起のきっかけになるはずだ。