消費増税法案の成立後

消費増税法案が衆院本会議において賛成363票、反対96票で可決された。民主党内からは、小沢グループを中心に57人が反対票を投じ、欠席や棄権が19人あった。自分は一体改革の中身が伴えば消費増税に賛成だった。しかし一体改革の中身を骨抜きにしてしまった政治には失望を感じる。そもそも野田が政治生命を懸けたという消費増税法案はマニフェストには記載されていない。本来であれば、野田は法案成立前に衆院を解散し国民に信を問うべきであった。それが本道だ。本道を踏み外した野田には今後骨抜きにした中身に骨を入れる責務がある。この責務に政治生命を懸けてこそ一人前の政治家といえることになる。一方党議拘束のかかった法案に反対した57人は党の処分がどうあれ自ら離党すべきだ。それがけじめというものだ。次回選挙で「民主党の造反議員」という立場での立候補はあり得ない。信用のない民主党代表に造反した信用の置けない民主党議員などに票を入れる者はいない。彼らには新しい党で新しいマニフェストで選挙に臨む道しか残っていない。果たして彼らはどこまで考えていたのであろうか。