スペインの日曜営業の可否

ユーロ危機に喘ぐギリシャの後に控えるスペインでは「日曜営業」の可否について揉めているらしい。スペインの現行法では基本的に日曜日は営業が禁じられているので、営業が認められればこれにより約4人に1人が失業している現状を改善し、約2万人の雇用に繋がると期待されているからだ。しかし少し変だ、「日曜営業がない」ことも「日曜営業に反対する」ことにも違和感を覚える。元々スペインには有名なシエスタがある。昼寝を貪りながら、かつ日曜営業もないのか、これで良いのかと思った。一方日本では「日曜営業」は当たり前だ。平日の繁華街は人もまばらで、やっていけるのかと心配になるほど。しかし土日は凄い、人で溢れている。だから日本から見ればスペインは惰眠を貪り過ぎている、と見るのが常識かもしれない。しかしスペインの朝は早く、それでシエスタを補いバランスをとっている。日曜営業しないのは家族との絆を大切にしているからだ。いまグローバル化という言葉が、世界を均質化させている。均質化は本当に良い事なのだろうか。均質化よりも各地各国の良き伝統を繋いでいくことの方が、人類に心の豊かさと幸せをもたらすのではないかと思う。従ってスペインについては日曜営業反対、シエスタ存続賛成。