その場凌ぎのギリシャ支援

ギリシャを発端として始まったユーロ危機は、アイルランド、ポルトガルそして今回のスペインと続いている。ギリシャは緊縮財政派が過半数を獲得し今回の危機は何とか乗り切りそうだが、不動産バブルの弾けたスペインは正念場を迎えているし、その後は大物のイタリアが控えている。今後スペインへの財政支援が決まってもユーロ危機は続くことになるはずだ。ギリシャ支援もスペイン支援も危機の解決策ではなく、その場凌ぎに過ぎないからだ。根本解決策は財政統合。各国の国家予算と国債発行をユーロが承認するシステムを導入しない限り解決はしない。将来このシステム導入時にユーロ加盟各国が篩にかけられ、導入国が新ユーロ合衆国を作ることになると思う。危機はまだまだ続く。