男子バレーの行方

日本サッカーA代表は史上最強との評判通り、今まで勝ったことのないヨルダンに6-0で快勝し意気揚々だが、バレー男子は最終戦のイラン戦を待つことなく五輪代表を逃してしまった。サッカーは盛り上がるのに、バレーは盛り上がらない、その原因を考えてみた。50年近く前の東京オリンピックでは、バレー全盛でサッカーはマイナーだったのに、これが逆転している。サッカーはJリーグ創設以前から子供たちの下部組織育成に力を入れ骨太組織作りに成功し今の盤石な組織を築いている。そして監督は海外から、選手は海外へとグローバル化に成功した。一方、バレーは相変わらず国粋主義の井の中の蛙状態だ。海外に行く選手はいるが国内の反応は冷たい。外人監督を採用する気配は全くない。日本人の監督は、ヤクザ紛いのダークスーツで心も暗そうで溌剌とした選手の動きは望みようもない。更にテレビ中継でのチャラチャラしたジャニタレの応援は異常だ。聞くところによると、フジテレビが視聴率確保のためジャニタレで観客を繋ぎとめる戦略とか。ジャニタレが試合途中で帰ってしまうと観客も帰ってしまうので、試合中ジャニタレは終了後まで居る必要があり、そのためフジテレビは1億円も払っているとのこと。フジテレビが悪いとは言わないが、日本バレー協会は悪いと言える。松平元監督の怨念が消えるまでは日本のバレーが復活することはなさそうだ。成功体験が発展の足を引っ張る代表例のような気がしてならない。