UFOとメタンハイドレート

バルト海の海底にはUFOらしき巨大物体が眠っていると騒いでいるが、日本の近海には次世代のエネルギー資源として期待されているメタンハイドレートが眠っている。メタンハイドレートは、深海底や永久凍土内でメタンと水が結晶化した氷状の物質。火をつけると燃えることから「燃える氷」と言われている。石油や石炭に比べ燃焼時の二酸化炭素排出量がおよそ半分であるため、地球温暖化対策としても有効な新エネルギー源であるとされている。日本近海の埋蔵量は天然ガス換算で7兆m3(日本で消費される天然ガスの約96年分)以上と推計されている。石油天然ガス・金属鉱物資源機構が深海底のメタンハイドレートから天然ガスを取り出す世界初の海洋産出試験に着手すると発表した。しかし石油やガスのような流動性が無く深海での作業となるため技術的ハードルは高い。長期的エネルギー政策として、原発に代わるエネルギー源としてメタンハイドレートを取り上げ資源を集中して開発すべきだと思う。UFOには夢があるが、メタンハイドレートには夢とメリットがある。アメリカのシェールガスと日本のメタンハイドレートをダブらせて見ることの出来る経産相がいれば日本は将来自立出来る。枝野に見識があるのかないのか、舵を取れるか取れないか、それが問題だ。