老人の妄想

お化けが出た。政界のこの世ももう終わりに近い。79歳の石原都知事が75歳の亀井に擽られ橋下大阪市長という回春剤を誤飲して新党結成の夢を見たらしい。主流固執の政治執念しかない亀井に乗せられ、石原とたちがれ日本の72歳の平沼が曲がった腰を上げた。確かに日本の政治は最悪状態だが、国民は昔取った杵柄の高齢者に全く期待はしていない。これまでの政治力学は既に崩壊し、新しい国の形が求められている時代だ。痴呆予備軍に出番はない。分かっているようで分かっていないのが老人だ。老人の見識は概ね正しいが意見は正しいとは限らない。見識は今まで勉強してきた適切な見解だから、見識を見識として使えば価値がある。しかし、老人の意見は頑なだ。一度言い出したら二度と変えない。一言居士の3人に妥協は存在しないだろうから「新党いしずえ」が結成されたとしても空中分解は確実だ。民主や自民から引き抜きをしても引き抜けるのはカスだけだろう。今まで主流にいた老人が第3極になること自体が自己否定そのものだ。老人にとって、老人の見識を生かし若いトップの「いしずえ」になることが社会への恩返しになるはずだ。