座礁事故時の船長

イタリアの豪華客船コスタ・コンコルディアの座礁事故が連日報道され、スケッティーノ船長が非難の的になっている。自分個人の都合で航路を逸脱させて座礁の原因を作ったこと、船長でありながら誰よりも早く船を離れたこと、事故発生後すぐに救援を頼まなかったこと、船に戻れと言われても戻らなかったこと、遠く離れたところから避難の指揮をとっていると言い訳していること等々。船長の信頼度も分からず選択も出来ずに、ダメ船長の船に乗ってしまった乗客こそ悲劇だ。船長を政治家、乗客を国民に読み替えると、現在の日本の状況とそっくりに見える。特に自民の谷垣は、宛らスケッティーノ船長だ。野党に身を置きながら野党らしい攻撃的な対案すら示せずリーダーとしての資質に欠ける。人間の能力は普段は分かりにくいが、いざという時に真価が問われることになる。リーダーとしての真価を評価できる事前審査の方法はないのだろうか。