二つの誕生日

自分は二つの誕生日を持っている。小学6年生までは12月18日で、中学1年生から12月23日になった。今はどうかは知らないが学校入学時は戸籍謄本か抄本の添付が必要だった。小学校入学時の戸籍は18日だったが、中学校入学時に北海道から取り寄せた戸籍は23日に変わっていた。自分は18日に愛着を持っていたので父に訂正してもらうよう頼んだが断られた。恐らく東京に住んでいて北海道の役所と交渉することが当時の父には煩わしかったのだろう。その当時戸籍謄本が手書きから活字に切り替えられた時期であり、かつ父の誕生日は1月23日、次兄は4月23日なので、単に役所のタイプミスが原因だと思う。「間違いありません」と署名印を押した町長が恨めしかった。かくして自分は渋々23日を受け入れることになってしまった。しかし誕生日が二つあることにもメリットがある。公式的には23日を正としているが親しい人には18日と使い分けている。「本当は18日なんだよね」という言葉が親近感を増幅させている。12月18日は射手座、23日は山羊座だ。星占いを見るときは両方を比較してその都度良いとこ取りをするメリットがある。今では12月23日も気に入っている。祝日なので全国民が祝福してくれていると自分勝手に思っている。誕生日プレゼントを2回もらえるメリットもある。ラッキー。