明治毒ミルク事件

明治が乳児向け粉ミルク「明治ステップ」から30ベクレル/Kgの放射性セシウムが検出されたと発表した。原料の大半は原発事故以前の海外産の脱脂粉乳を使用し、埼玉工場で3月中旬に加工したものが12月3日の検査で検出されたとのこと。厚労省は健康への影響はない、暫定規制値200ベクレル以下なので回収は命じないと言っている。明治は無償交換には応じると表明。本当に大丈夫だろうか。7月の衆議院厚生労働委員会において「私は国に満身の怒りを表明します」発言で有名な、放射線医学の第一人者である児玉龍彦東大教授「内部被曝の真実:幻冬舎新書」は警告している。乳児は細胞分裂が活発なため内部被曝の影響が極めて大きい。放射性物質が体内に入るとヨウ素は甲状腺に集まり、セシウムは尿管上皮と膀胱に集まり、その部分が被曝して癌になる。事故後福島の母親の母乳から2~13ベクレルのセシウムが検出されたことに驚愕。と本書で述べている。粉ミルクは通常7倍程度に希釈するので30は4ベクレル以上となる。多くの御用学者は問題ないと言っているが、日本の放射線医学の第一人者の児玉教授の見解を無視してよいものだろうか。安全とは安全サイドで考えるべきものだ。厚労省は「明治ステップ」を全量買い上げ、厚労省職員の乳児に無償提供し己の正しさを立証するとよい。明治は早急に全量回収すべきだ。原因はともあれ乳児を大切にする態度表明が会社の継続に繋がることになるはずだ。

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コメント: 1
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    Laylapapa (水曜日, 07 12月 2011 23:18)

    今頃になってこんな話が出てくるなんて、全く無責任極まりない話ですね。40万缶回収してその後どう処理するつもりなんでしょうね。放射線廃棄物が日増しに増えている状況なのに、処理施設と保管場所の確保に早く手を打たないと大変なことになりますね。