頑張れモンティ首相

イタリアのモンティ首相が、歳出削減と増税を含む300億ユーロ(約3兆1000億円)規模、2年計画の財政再建策を閣議決定した。年金改革等で200億ユーロ歳出削減、増税と脱税の取り締まり強化で100億ユーロ、雇用経済対策の内容。モンティ内閣は全員非政治家の民間有識者だ。フォルネロ労働・社会政策相は痛みを伴う年金改革案発表時に感極まって涙を見せた。しかし財政再建案そのものや大臣の涙よりも凄いのはモンティ首相の一言「この再建策はイタリアを救うために必要な措置だ。批判するなら欧州諸国でなく、私を批判してほしい。私がいなくても物事は進むが、欧州なくしては進まないからだ」。常に選挙票ばかりを気にする職業政治家には決して言えない殺し文句だ。政治家は政治のみで飯を食っていこうとしてはいけないと思う。明日の飯を考えると目が濁り真っ当な政治が行えなくなる。今後政治以外の職業を持つ人物しか選挙に出馬出来ないように規制すると国政は飛躍的に進むことになるような気がする。