新元素の命名権

水兵リーベ僕の船(H,He,Li,Be,B,C,N,O,F,Ne)。今から40年以上前の学生時代にやった元素の周期表の覚え方だ。当時の周期表の最後の元素は原子番号102のノーベリウムだった。新元素の命名権は発見者に与えられるため各国の競争は激しく、その後続々と新元素が発見されている。元素に命名権を与えるIUPACが、原子番号114をフレロビウム、原子番号116をリバモリウムと近く正式に命名すると発表した。フレロビウムは発見したロシアの研究所の創立者の名前に、リバモリウムは米ローレンスリバモア国立研究所にちなんでいるという。日本でも新元素が発見されているが命名には至っていない。理化学研究所が2004年と2005年に生成し発見した原子番号113の新元素だ。命名権を獲得するには、あと何回かの生成を成功させる必要があるとのこと。成功の暁には「ジャポニウム(予定元素記号Jp)」または「リケニウム(理研に因む、Rk)」等が命名候補に挙がっているらしい。事業仕分けでこの研究が中止にならないよう祈りたい。