スーパーコンピューター

「何故2位じゃだめなのか」と事業仕分けで一時計画廃止の危機に瀕した「京」が1秒間に8,000兆回の演算を実行し世界1位となったのは今年の6月で記憶に新しい。科学者らが猛反発し事実上の凍結判定を覆した功績は極めて大きかった。しかしスパコンの世界ではもっと画期的なことが起きようとしている。国立情報学研究所の山本喜久教授らは、超小型で新しいタイプのスーパーコンピューターを実現する計算原理を考案したとのこと。光を利用して計算する量子コンピューターの一種で、現在のスパコンで年単位の時間がかかる計算をわずか1秒以内で出来るという。詳しい原理は理解できないが、手のひらサイズのスパコンが実現可能というから凄い。この研究は文科省の創造科学技術推進事業の一つ。日本は技術立国なのだから、技術の芽を摘んでしまっては生きる道が閉ざされてしまう。見込みのある技術開発には十分な国費を注ぎ込み開発を加速させるべきだ。日本の科学者により次々と画期的な技術が生まれている。またまた日本の研究者畏るべし。