住みやすい都市

イギリスの週刊誌Economistが、住みやすい都市のランキングを発表した。ランキングは世界140都市を対象に、今年7月時点の政治・社会的安定性、犯罪率、質の高い医療の受けやすさ、文化的イベントと自然環境の多様性と質、教育、それに公共交通機関を含むインフラの質について評価している。ベスト10はメルボルン、ウィーン、バンクーバー、トロント、カルガリー、シドニー、ヘルシンキ、パース、アデレード、オークランド。アジアでは東京18位、香港31位、北京72位。大都市ではロンドン53位、ニューヨーク56位。概ね人口密度の高い大都市は、便利で文化程度も高いが犯罪も多く住みにくいと言っているようだ。もし日本の地方都市を対象にこのような調査をしたらどうなるかを考えてみた。東京は一極集中で暮らすには便利のように見えるが過密すぎるし自然も少ない。住みやすい都市としてはランクが低いだろう。一方地方都市は人口流出とインフラ整備が不十分であまり住みやすいと言える都市は少ない。東京も地方都市も住みにくいと言うと、日本には住みやすい都市がないことになる。これが現実だろう。地方都市を整備し東京一極集中を解消することが住みやすい都市を増やすことになると思う。