米国のタバコ表示改訂

米食品医薬品局(FDA)が、タバコの包装に新たに掲載を義務づける警告文を発表した。「喫煙で死ぬことがあります」という警告文と胸に大きな手術痕がある遺体の写真、「たばこは脳卒中や心臓病を引き起こします」の警告文と呼吸器をつけてあえぐ男性の写真など、どれも視覚に訴えるきつい内容だ。25年ぶりの大きな改定で、来年9月以降、米国内で販売されるタバコは、パッケージの上半分をこの警告に当てなければならなくなる。タバコ業界は、言論の自由などを理由に新規制無効を求める訴訟を起こしているとのこと。5月31日世界禁煙デーでも書いたが、タバコの人体への害は桁外れに高い。たとえ本人が吸っても吸わなくても。大麻とタバコは麻薬効果というレベルでは殆んど同等だ。現実社会では、大麻は法律で規制されているので持っているだけでも法律違反となるが、タバコは何故か政府のお墨付きがあり販売すらも奨励されている。不思議な世界だ。自分の長兄と次兄はヘビースモーカーだった。50歳代半ばに肺ガンで逝ってしまった。タバコ好きな本人だけが逝ってしまうのは、それはそれでよいと思う。しかしタバコは大麻と違って、周りのか弱い子供たちをも受動喫煙として巻き込むことになる。タバコを吸おうが大麻をやろうと、それは本人の問題だ。しかしタバコ好きには再考してほしい。周りにも同様に害を及ぼすし時代が時代であれば大麻と同罪だということを。