太陽フレアと八咫烏

6月7日過去最大の太陽フレアが観測された。宇宙科学者は、その粒子放出量の多さと拡散の広さに衝撃を受けているという。今回はたまたま太陽の右の縁から噴出したので地球を直撃することはないが、南北両極付近でオーロラを輝かせる可能性はあるとのこと。過去に日本でもフレアによりオーロラが観測されたことはある。太陽活動は11年周期があり、その周期の極大期が2013年後半から2014年前半に訪れるといわれている。もし、その巨大フレアが地球に面した場所で起こり太陽風がまっすぐ地球に向かってきたら、荷電粒子が人工衛星を壊したり、地上の送電線に過剰電流を流し停電につながる恐れもある。単に停電の発生に終わるだけでなく核戦争に進展する恐れもある。東日本大震災を超える災害が発生するかもしれない。また太陽フレアによる黒点は地球温暖化の要因という説もある。アリゾナの山火事、中国の洪水、いずれにしても宇宙の動きは地球人にコントロールは不可能だ。地球人は天に唾を吐くよりも、ひたすら地道に天変地異を予測し備える事しか出来ない。ましてや原発は地球人が作り出した代物だ。対処の仕方はいくらでもある。話は飛ぶが、古代の中国では太陽の黒点をカラスが住んでいるとみていた。この話は日本にも渡り、日本サッカー協会のシンボルである八咫烏(やたがらす)伝説の基にもなっているらしい。地球人コントロール不可能な自然、人類が作り出してそれに苦しむ原発、日本サッカーの八咫烏、それぞれ生まれも育ちも違うが、出来る範囲で努力していくことが人間の定めなのだろうと思う。