石岡市救急救命士

ニュースによると、業務時間外で救急救命行為を行った救急救命士が停職6か月の懲戒処分をうけ依願退職したらしい。この人は石岡市消防本部の消防司令で、休日に自動車を運転中たまたま静岡で追突事故に遭遇。医師の指示を受けないまま、所持していた消防本部の救急備品の医薬品などを使って、けがをした男性運転手に静脈路確保の救命措置を行った。男性運転手の命に別条はなかったとのこと。この人が業務時間外で救命措置器材を所持していた理由は大震災を経験し救急措置の必要性を実感したかららしい。しかし消防本部は、人命救助を目的だとしても、関係法規に抵触する可能性があるとして処分を決めたと言っている。更に上司の消防長は、再発防止のため備品管理の徹底と再教育を図っていきたい、と言っている。要するに、けが人を救助して罰を受ける。何か変だ、というよりとても変だ。こんなことがあっていいのかと思う。法律は正しいとは限らない。もし間違っていれば修正すればよいことだ。善悪良いこと悪いことは人間ならば誰でも判断可能だ。人間としての判断よりも法律を優先させる社会は、官僚支配社会の行きつく熟れの果てだ。今この日本はそういう社会になってしまっているのかもしれない。もし自分がこの上司ならば「規則には違反するとことはあるが、それを顧みず人命救助したことは人間として立派だ。法律上は懲戒処分のところだが十分に情状酌量の余地がある。いやむしろ表彰すべき事柄だ。一階級昇進させる。なお違反そのものは法律の不備なので即刻法律を改正出来るよう上司に申告する」と言うだろう。依願退職の消防司令さん、これに懲りず人生を全うしてほしいと願います。