義援金を早く被災者へ

大震災から2か月過ぎたのに、未だに被災者の手元には義援金が届いていないとのこと。日赤に寄せられた義援金は総額1740億円、このうち約650億円が4月に被災地都道県に送られている。県レベルでは届いているが、被災者への配分の大半はまだ行われていない。問題は地方自治体の多くが壊滅的な被害を受け、義援金が必要な被災者の身元が確認できないことだという。一人ひとりを確認できなくても、被災戸数、死亡行方不明者の概数は把握できるはずだ。義援金総額を被災総数で割れば、各被災への義援金が算出出来る。被災者は悲鳴をあげている。被災者には判明した被災分だけでも即配分すべきだ。日赤社長は「公平性と迅速性はなかなか両立しない」などと呑気なことを言っている場合ではない。