新潮流の兆し

政界に新潮流の気配がみられる、世の中やっと動き始めたらしい。一つは、大震災の復興推進を掲げた民自両党中堅若手の議員連盟だ。参加資格を当選5回以下の衆院議員に限定し長老グループと一線を画す、自民の菅義緯、河野太郎、民主の笠浩史、樽床伸二、長島昭久たちだ。党内抗争や政局にうつつを抜かしている暇はない、大連立で乗り切ろうという立場だ。もう一つは、大震災の復興財源に充てる増税に反対する超党派の議員連盟で、西岡参議院議長の呼び掛けにより、民主の松原仁、自民の中川秀直、公明の遠山清彦、みんなの渡辺喜美、社民の阿部知子、国民新の亀井亜紀子、たちあがれ日本の平沼赳夫たちが名を連ねている。増税では日本経済へのダメージが大きく、震災国債の発行と日銀買上げで凌ぐという立場だ。更に特記すべきは、自民の石破茂だ。石破は過去の自民を懺悔し、これまで自民が担ってきた原発政策をきちっと検証しなければ民主に反論資格がないとまで言い切った。今までの自民党員には決して口に出せない意見ではないかと思う、少し応援したい。河野太郎も今までの自民の原発政策を反省している、これについては後日述べてみたい。各々主張の焦点がかみ合ってはおらず日本のためにはなりそうもないが、少なくとも今までよりは主張が明確になった気がする。一歩前進かも知れない。まあ良しとするか。