原子力非安全・不安院

テレビによく出てくる原子力安全・保安院とは何者なのか。東電からの情報をただ垂れ流すだけなので東電の広報担当に見える。調べてみると経済産業省の特別機関で、原子力利用に関する許認可、安全審査、保安検査を行う歴とした国の機関だ。福島原発は40年前の建設当時から水素爆発の恐れが指摘されていた。設計担当者は津波を全く想定していなかったと述懐している。原発の寿命は通常30年といわれている。2004年から事故が頻発している。今年になってから多量の検査漏れが見つかった。こういう状況にありながら、今年2月に原子力安全・保安院は、福島原発の今後10年以上の稼動許可を与えたのだ。津波の大きさが想定外だとしても、なるべくしてなった原発事故といえる。原発は極めて閉鎖的なムラ社会だ。ムラ長は誰だ。真っ当な仕事をしない経済産業省の責任は極めて重い。