初の米中首脳オンライン協議

バイデン大統領と習近平国家主席のオンライン首脳協議が初めて行なわれた。バイデンは直接会談を呼び掛け、習は笑顔で応じ、協議は和やかなムードで始まったという。総論では、バイデンが競争を管理して紛争を回避しようと述べ、習は互いの核心的利益を尊重しようと一致した。ところが、各論に入ると雰囲気は一変。台湾問題、ウイグル族や香港の人権問題、経済、気候変動と広く議論を交わしたが、互いの主張を繰り返すばかりだったという。まずは、経済大国1位と2位の国のトップが画面越しとはいえ顔を見ながら会話出来たのだから、喜ぶべきことだろう。でも、反面思う。何故各国首脳は普段から対面会話が出来ないのだろうかと。国内に籠もっていては、外国への疑心暗鬼が増すばかりだ。好きでも嫌いでも、対面で会話をすれば、何か通じ合うものが見出せるはずだ。それが偶発的な紛争を避けるキーになる。各国首脳はもっと気軽に他国を訪問すべきだ。それが世界平和に繋がることになる。岸田首相にも3分の1程度は海外に目を向けてほしいものだと思う。