スプーンの次はスニーカー?

瀬戸内海環境保全特別措置法の改正案が国会に提出された。瀬戸内海における生物多様性・水産資源の持続的な利用の確保を目的に、栄養塩類管理制度の導入、自然海浜保全地区の指定対象の拡充、海洋プラスチックごみを含む漂流ごみ等の発生抑制等に関する責務規定、を導入するとしている。改正に際し小泉進次郎環境相が何と「廃棄物を新たな資源として回す循環経済を推進したい。瀬戸内海のごみで国産スニーカーを製造したらどうか」と言い出した。循環経済を推進するために旗を振るのは理解出来るが、スニーカー作りは余りにも戴けない。一部の過激な環境保護派が言い出したのなら理解は出来る。だが、環境相がするべき提案としては余りにも的外れだ。極めて筋の悪い提案と言える。小泉発言は、レジ袋有料化、プラスチックスプーン有料化、ごみからスニーカー製造と続いている。だが、レジ袋有料化は環境貢献度ゼロと本人が認めているし、スプーン有料化も効果が無く不衛生に繋がるし、瀬戸内海のごみからスニーカーを作るには不経済どころか余分にエネルギーがかかることになる。尽く無駄な提案ばかりだ。考え方が上滑りしている。環境相失格。