我が人生ベストに残る旅

カミサンが新緑を見たいと言う。週間天気予報を横目で見ながら急遽軽井沢に行くことにした。梅雨時に雨中を彷徨うのはまっぴら。だから天気予報が優先される。軽井沢1泊のドライブ旅だったが、努力の所為か天候には恵まれた。行きがけに世界遺産になった富岡製糸場に立ち寄った。でも思ったほどの感動は無かった。自分が嘗て勤めていた繊維系化学会社の昔の繊維工場と同じ。絹糸か化学繊維かの違いだけだった。1泊した鹿島の森ホテルは良かった。周りが新緑に満たされていて、まさに心身共に新緑を満喫出来た。久々の正統フランス料理も美味しかった。帰りは少し冒険して旧国道18号線を下ることにした。目的は、めがね橋、碓氷湖、鉄道文化むらだ。当初は、横川からトロッコ電車に乗ってめがね橋まで行き、遊歩道アプトの道を下りたいと思っていた。ところが、トロッコ電車は土日のみの運転。平日暇な年寄りには対応していない。仕方なく曲がりくねった旧道を下ることになった。今回の旅のハイライトは「めがね橋」だった。めがね橋パーキングから数分歩くと、めがね橋の一部が見えてくる。近づくほどに感動した。このような建築物が明治20年代に出来ていたとは。しかも、フォルムが素晴らしい。里に下って、鉄道文化むらも峠の釜飯おぎのやも「めがね橋」一色だ。信越本線が廃線となった今、地元を支えるのは「めがね橋」なのだ。鉄道文化むらでディーゼル車の運転席に座り、タモリ並に鉄道文化を堪能した。「瓢箪から駒」とは言うが、今回の旅は「我が人生ベストに残る旅」とも言えそうだ。良かった。