万引きの防犯対策

万引き被害が深刻なようだ。NPO法人「全国万引犯罪防止機構」によると、全国の被害総額は4615億円にも上るという。万引きは、大規模な窃盗ではなく、コンビニやスーパーや本屋などの小さな商店であまり高価では無い品物をくすねるのが殆どだ。万引き犯には常習犯もいるし、魔が差してほんの出来心で犯行に及んでしまう者もいる。金額的には少額だから、犯人は軽い気持ちでやってしまうのかもしれない。だが、小商店から見れば利益が大幅に下がることになるので被害は甚大だ。今や商店は万引き犯との戦いに明け暮れ、ビデオなどを設置し防犯対策に必死だ。先日あるコンビニで犯行現場のビデオ撮りに成功し、犯人の顔写真を店内に掲示した。だが、外部からの指摘がありその後取り外したという。万引き犯の顔写真店内掲示には賛否がある。専門家はプライバシーの侵害だとか、リンチに等しいとか、警察に任せるべきだと宣うが、自分は店側が自衛手段として店内掲示することに賛成だ。万引きは立派な窃盗罪で、10年以下の懲役又は50万円以下の罰金の法定刑が科せられる。犯罪者をプライバシーで保護するのは道理に合わない。第一警察は全ての万引き犯を探し逮捕するほど暇では無い。精々届け出を受け付けてくれるのが関の山。商店は自衛するしか無い。店内掲示は優れた防犯対策だと思う。