レガシー頼りのハリル

W杯アジア最終予選の第3、4節に臨む日本代表が発表された。しかし、いつものメンバーばかり。ハリルはザックの残した遺産を今でも信じているようだ。Jリーグで活躍する活きの良い選手には見向きもせず、ひたすらレガシーだけの海外組を重用している。だが、海外組の衰えは目に余るほどに凋落しているのが現実だ。前回の対タイ戦では、本田が決定的シュートを外し何と空振りした。パフォーマンスは少年サッカーレベルに落ちている。香川は元気のないオッサンのように見える。岡崎、吉田、清武、長友など海外組の殆んどが最近はピッチに立っていない。ピッチに立てない選手は死んだ魚と同じだ。実戦から遠ざかった選手を起用するのは一種の賭けに過ぎない。叶わない夢をもう一度と言っているのと同じことだ。海外であれ国内であれ、生きた魚のように俊敏に動く選手を起用すべきだと思う。その活きた選手を操るのが名監督というものだ。ハリルは、フィジカルコンタクトを殊更大事にする。世界の選手と戦うにはフィジカルコンタクトが重要であることは間違いない。しかしフィジカルコンタクトだけで俊敏さが伴わなければ、プロレスラーがサッカーをしているようなもので、勝てる訳がない。A代表のコーチに手倉森コーチが就任し、ハリルの後任人事は風間だと取り沙汰されている。実戦から遠ざかっているレガシーの川島GKを再度選んだハリルには、ザックを神と見立てて祈るしか道はないようだ。