終活の手始め

会社の同期の仲間が亡くなった。享年67歳。自分と同じ年齢だ。「自分の壁:養老孟司:新潮新書」によると、死には「自分の死」「知っている人の死」「知らない人の死」の3種類があるという。「自分の死」は自分にとって大問題のようであるが、死んだ後は自分がいないのだから自分には関係ない。「知らない人の死」はニュースなどで知れば心は痛むが、自分の現実には影響しない。ところが「知っている人の死」は心が痛むしその後の人生にも影響する。現実的に自分にとっての「死」とは「知っている人の死」をいう、と書いてある。確かに「知っている人の死」は悲しいものだ。自分はまだ終活はしていないが、朧には心の内で決めている。葬式は出来るだけ簡素な家族葬。自分は長男ではないので入る墓を持っていない。墓はいらないので海葬か樹木葬。親が浄土真宗だったので、一応浄土真宗にお経をあげてもらう。法名は自分で決める。ざっとこんな具合だ。今は元気で自分勝手なことを考えているが、そのうち「自分の死」が近づいて来た時に、どう変わるかは分からない。最低でもピンピンコロリを目指したい。