虚しい石原親子論争

石原親子の相互認識は的を射ていると思う。慎太郎は息子に「早く幹事長など辞めて石破のように言いたいことを言うようにすれば良い」と言い、伸晃は親父に「新党作りに参加するな。まだ都知事としてやるべきことがある」と言っている。この親子が相互に見ている認識は正しいと思うが、両者とも根本的な間違いがある。慎太郎の間違いは、都知事を放棄すること、マチガエテ亀井マジックで首相の幻想を見てしまったこと、日本を変えられるのは自分しかいないと昔からの妄想に憑りつかれていること。伸晃の間違いは、慎太郎の心情を理解出来ない木偶の坊であること、何の役にも立たない幹事長であることを自覚していないこと、人をまとめることだけが幹事長の仕事と勘違いしていること、自分の立場が自分で築いたものではなく親の七光りであることを知らないこと。これらを自覚出来れば良識のある親子になるかもしれない。しかしその状況が訪れることは永遠にないだろう。虚しい親子論争が虚しさを呼んでいる。