真球ダイヤ

愛媛大学地球深部ダイナミクス研究センターが世界で初めて人工ダイヤの真球加工に成功したと発表した。人工ダイヤはGEが1955年に世界で初めて合成に成功して以来多くの研究機関で数々の合成法が確立され、その硬さゆえに主に工業用研削研磨に広く使われている。愛媛大学は2003年に世界で最も硬い人工ダイヤ「ヒメダイヤ」の合成に成功し、2010年には直径1cmのヒメダイヤ合成に成功した。そして今回は、その世界で一番硬いヒメダイヤをレーザー光と超音波により研磨し、球の半径誤差を1000分の1ミリ程度に抑えた真球加工にも成功した。合成法と加工技術を組み合わせることで任意の形に出来る可能性があるらしい。人工ダイヤが研磨剤の域を超え一つの工業材料分野として確立し、構造材料としてまたは電子材料として使われるようになるのも夢ではなくなってきた。日本の将来は明るい。日本の研究者またまた畏るべし。