2024年7月

社外のカイゼンは苦手なトヨタ

豊田章男会長の「本社の海外移転も考える」発言が、波紋を広げている。交通安全祈願の催しの後に「自動車業界が日本から出ていけば大変になる。ただ今の日本は頑張ろうという気になれない。ジャパンラブの私が日本脱出を考えているのは本当に危ない」と語ったことが、切り取られ朝日新聞が報道したからだ。トヨタは型式指定の認証不正問題が発覚し、不正があった3車種の生産停止が3ヶ月続く。自動車評論家は「不正と言うよりはミスに近いが、国交省が不正だと騒いでメディアの報道に火をつけ、事を大きくしている」と指摘している。豊田会長は不正発覚後の会見で、国の認証制度について時代に合わない基準や不明確なルールが多く現場に負担がかかっているとして、制度改善の必要性を主張した。それが国交省の逆鱗に触れているという構図のようだ。確かに、国交省の認証制度は時代遅れで実情にマッチしていない。お役所仕事の典型なのだ。間違いなく、非は国交省にある。でも、だからといって、天下のトヨタが海外移転をちらつかし、脅しをかけるのはどうなのだろうか。豊田会長は昨年まで7年間も日本自動車工業会の会長をしていたのだ。会長の仕事をしっかりやっていれば、認証制度も改善されていたはずなのに。トヨタはカイゼンが得意だ。でも、社外では苦手なようだ。

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日本体操協会の怠慢が問われるべき

日本体操協会が、パリ五輪の宮田笙子女子体操代表選手が代表を辞退すると発表した。誰かが宮田選手の喫煙・飲酒をチクったからだ。本人は、たった一度の喫煙・飲酒を認め、代表を辞退したという。代表行動規範では禁煙・禁酒が義務付けられている。でも、現に本人はやる気で現地に行っているのだから、本人が自主的に辞退したのではないのだろう。日本体操協会が規範を楯にとって、世間体を気にして、無理やり辞退を説得させたに違いない。法律では20歳未満の喫煙・飲酒は禁止されている。日本代表選手は代表行動規範で規制されている。法規制から見れば、宮田選手は犯しているが、単純に法規制だけで判断して良いのだろうか。自分は、60年頃前に18歳で飲酒を始め、19歳で喫煙を始めた。当時の大学生としては、当然の慣習だった。いわんや、現在は、飲酒は20歳からだというが、一方で18歳が成人と規定されている。喫煙・飲酒は過ちではあるが大した問題ではない。一度の喫煙・飲酒で、五輪を辞退させるには酷過ぎる。五輪選手は国の代表だ。過酷なプレッシャーがかかっている。恐らく、宮田選手は独りでプレッシャーと闘っていたのだろう。日本体操協会は、五輪選手のプレッシャーをメンタルケアすべきであった。ケアもせずに辞退に追い込むなど、日本体操協会の怠慢が問われるべきだろうと思う。

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世の中狂っているとしか

自民党の堀井学衆院議員が、秘書を通して有権者に香典を渡したとして、公職選挙法違反容疑で東京地検特捜部が家宅捜索に入ったとのニュース。香典は本人が持参すれば賄賂には当たらない。でも、本人以外であれば賄賂に該当するという取り決めがある。堀井は2022年に、秘書を通して有権者に20万円の香典を渡した。それが今になって検挙の対象になっている。堀井は、あの悪名の高い安倍派に属していた。政治資金パーティー裏金事件で、2196万円を政治資金収支報告書に記載していなかったことが判明したが、検察の3000万円の足切りで立件は免れたが、20万円の香典は発覚してしまった。堀井は、その後副内閣相を辞任。更に次期衆院選に立候補しない考えを表明した。何だかおかしくはないか?2196万円についての脱税はOKなのに、20万円の香典はNGになる。以前バブル時代に会社勤めしている時に、同じような体験をしたことを思い出した。時の上司曰く「交際費は幾ら使っても罪には問われないが、100円の消しゴム一つでもくすめば犯罪になるのだぞ」と。世の中狂っているとしか言い様がない。

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白髪についての蘊蓄

今日は白髪の話。白髪と言えば、世界初の三冠監督に輝いた山田重雄元全日本女子バレー監督を思い出す。山田監督の逸話は多い。勝利に導いただけではない。緑色のレオタード風のユニフォームを推奨したが、選手達に「カエルみたいだから嫌」と嫌われ没にされることもあった。一夜にして白髪になってしまったことも有名だ。当時、まさかと思っていた。ところが、実際に一夜にして白髪になることは起こり得るとのこと。ナショナル ジオグラフィックにその回答が載っていた。髪の一生は、毛包から毛母細胞が成長するアナゲン期、成長のスピードが緩やかになり髪が毛包から離れるカタゲン期、新たな髪を成長させるために毛包が髪を放出する準備をするテロゲン期、そして髪が頭皮から抜け落ちるエクソゲン期から成っている。髪に色素が付くのはアナゲン期だ。毛包の毛球部にある幹細胞がメラノサイトを生成し、メラノサイトが色素を作る。ところが、年月がたつにつれてメラノサイトは勢いを失い色素を作らなくなる。その結果、毛幹の中はメラニンではなく空気で満たされるようになり、それが白髪に見えるのだ。休止期脱毛症と呼ばれる現象がある。ストレスなどによってテロゲン期の髪が増えるせいで、通常よりも抜け毛が増える。一気に抜けると、残された毛が以前よりも目立つことで、すでにあった白髪が目に付くようになるという。一夜にして白髪になるのだ。これで説明がついた。山田監督は、紛れもなくストレスに晒されていたのだと。

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日本のDXを考える

中島聡と河野太郎の対談が、日本のDXを考える上で為になる。中島聡氏は、マイクロソフトでWindowsやインターネットエクスプローラーの開発を指揮した伝説のプログラマーだ。河野太郎は、強引が取り柄のデジタル相。結論から言うと「痛みを伴わない日本のDXに明るい未来はない」ということのようだ。日本のDXは、伝統的な企業がデジタル化に後れを取らないようにITゼネコンを雇って、デジタル化するのが殆どだ。つまり、DX化しても、新しいものは何も生まれない。一方、米国では、本屋がデジタル化するのではなくアマゾンが台頭し、放送局もデジタル化するのではなくNetflixに置き換わった。デジタル技術を使って新しいビジネスモデルを構築し、業界の構造そのものをひっくり返している。結局、日本ではDXがコストアップの要因になり、米国では利益の源泉になっている。日本では、ライドシェアにしてもドローンにしても、規制だらけで物事が進まない。マイナンバーと銀行口座は未だに紐付きになっていないし、マイナ保険証も進んでいないと中島氏は河野デジタル相を責める。確かに、中島氏が指摘する通り、河野デジタル相の歩みは遅い。しかし、今の政界で、痛みを伴うDX改革を推し進めることが出来るのは河野デジタル相くらいしかいない。規制改革を推し進めるには、強力なトップダウンが必要だ。いつの日か、河野が首相になるまで、日本のDXは進みそうもない。

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トヨタ会長のガバナンス能力は如何に

豊田章男トヨタ会長の株主総会での信任率が72%と急激に低下している。日本企業で初めて営業利益額が5兆円を超えた実績ができたものの、トヨタグループ内で不正問題が立て続けに起こりガバナンス能力が問われ、かつ経営スタイルに疑惑が持たれているからだ。グループの日野自動車、ダイハツ工業、豊田自動織機に続き、トヨタ本体でも認証試験不正問題が発覚した。本人はモータースポーツに現を抜かしているが、企業統治が出来ていない。むしろ、トヨタ本体の計画有りき主義がグループ会社を不正に走らせている。総会で問われると、何と本人は「今後は院政を敷く」と言う。更に「院政というと老害のようなネガティブなイメージがあるが、本来の院政はむしろ、新しい時代を切り開く気概に満ちたものである。元々院政とは、後三条天皇が摂関政治からの脱却を図るため、働き盛りのうちに譲位されたことが始まりだ」と宣ったとか。すると、矛盾が生じてくる。章男本人が社長・会長時代はワンマンで摂関役はいなかった。摂関役は本人だったとも言える。本人が本人の能力を否定しているのだ。本人が院政を敷いても何も変わらない。むしろ、不透明さが増すばかりなのだ。結局、院政宣言はガバナンス能力の欠如からの逃げでしかなさそうだ。完全に勇退することこそ、明日のトヨタの糧になるはずだ。

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自衛隊員大量懲戒処分の要因

防衛省が国の安全保障に関わる「特定秘密」の不適切な取り扱いで海上自衛隊113人を懲戒処分した要因について考えてみた。防衛省は規律の緩みだと言っているが、果たして精神的なものと断言出来るのだろうか。海上自衛隊は、何十年も前から「特別防衛秘密」を運用してきた。これは、米国から供与された船舶・航空機・武器・弾薬などの装備品や、資材に関する非公開情報が対象だ。また米軍との取り決めで護衛艦の作戦室勤務は許されていた。ところが、2014年に特別秘密保護法によって新たに「特定秘密」ができ、同じような「特別防衛秘密」と「特定秘密」を同時に運用することになった。仕事量は倍になったが、運用する隊員の頭数は同じだから仕事が回るはずがない。上官ばかりが増えて、一兵卒は減るばかり。防衛費が倍増されても、使い切れない。訓練が充分出来ないので、事故が多発している。政府は金を出せば国防が強くなると勘違いしている。防衛省幹部は政府に実情を報告しない。いや防衛省幹部は実情を把握出来ていないのだろう。2026年から米軍は日本から撤退することになっているというのに、この為体では日本の国防もままならない。

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トップが責任を取らない悪習

防衛省が218人にも及ぶ処分を発表した。問題なのは、国の安全保障に関わる特定秘密の不適切な取り扱いで121人が処分されたことだ。特定秘密保護法は、防衛や外交など4分野の情報のうち、漏えいすれば安全保障に支障をきたす恐れがあるものを「特定秘密」と定めている。特定秘密に指定された情報を扱う人は犯罪歴などを調べる適性評価をクリアする必要があるが、今回は資格がない隊員が特定秘密を知り得る状態にあった事例が多数確認された。責任を取って海上幕僚長が退職したが、木原防衛相は大臣給与を1カ月分自主返納するとしたが、辞任は否定した。また、兵庫県では斉藤知事のパワハラ疑惑で局長が自殺した。副知事は、知事に辞職を進言したが拒否され、自身が辞職した。斉藤知事は頑として辞職を拒んでいる。日本ではよく見られるトカゲの尻尾切りだ。木原防衛相も斉藤知事も、トップとしての責任を取り、辞職すべきだ。岸田首相は裏金事件で責任を取らない見本となったのだから、推して知るべし。もっとも、トップが責任を取らない悪習は、安倍政権時代に培われたものであることは間違いない。

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久し振りのフランス料理

カミサンの誕生日を祝い、久し振りにフランス料理を楽しんだ。料理好きなカミサン曰く「フランス料理は手間が掛かる。家で料理するには現実的でない。だから偶には外で本格的なフランス料理を食べたい」とのことで、フランス料理店へ行くことになった。行きつけの、とは言ってもコロナ前に数回行ったことがあるだけだが、お気に入りのフランス料理店を予約した。創業1980年というから、相当歴史がある。1000坪程の森に包まれ、内部はフランスを思わせるアンティークな造りになっている。以前は男性のソムリエが嬉しそうにワインを紹介してくれた。厨房も男性のコックさんが多かった。でも、今日は殆ど女性に置き換わっていた。ワインは、ソムリエお薦めのペアリング3種にした。最初に出てきたのはロゼのシャンパンだ。ロゼは初めてだった。極めて優雅なランチになった。生憎、行き帰りの道中は雨だったが、心地良い雨に感じた。

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即刻大統領を交代させるべき

バイデン・トランプ討論会は、バイデンの失態でトランプの圧勝に終わった。だが、それだけでは終わらなかった。NATO首脳会議の閉幕会見で、バイデンは、ゼレンスキー大統領を「プーチン大統領」と紹介し、ハリス副大統領を「トランプ副大統領」と言い間違えた。マクロン仏大統領らは、自分でも言い間違えることはあると擁護しているが、外交辞令に過ぎないことはバレバレだ。米民主党内では次期大統領選でのバイデン降ろしが始まっている。ペロシもジョージクルーニーも面と向かって言い出した。世界を引っ張る米大統領には健全な判断力と決断力が絶対不可欠だ。次期大統領選の候補として相応しいかを流暢に問うている場合ではない。医学的な判断を即実施し、認知症などの病気であるならば、即刻大統領を交代させるべき不測の事態にある。

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嗚呼、政界と検察の柵

東京地検特捜部は8日付けで、自民党の裏金事件で刑事告発を受けていた国会議員と元議員16人と会計責任者らを不起訴処分にした。その不起訴処分を下した畝本直美検事長が検察トップの検事総長に就任した。政治家からのご褒美かもしれない。鹿児島地検は5日、鹿児島県警の情報漏えい事件で、犯人隠避容疑などで刑事告発された県警トップの野川明輝本部長を不起訴にした。鹿児島県警も鹿児島地検も組織丸ごと解体させるべきとの声が挙っている。大阪地検検事正在任中、森友学園への国有地売却に関する決裁文書改ざん問題などの捜査を指揮し、佐川宣寿元国税庁長官を不起訴処分とした北川健太郎元検事正が、今になって在職中に行なった準強制性交罪で起訴された。安倍元首相の守護神と言われていた黒川検事長のため、法律の解釈を変更し定年を延長した閣議決定を問う裁判で「法解釈の変更は、退官を間近に控えた黒川氏の定年延長を目的としたものと考えるほかない」と判決され、資料開示命令が出た。政界と検察の柵は、いつになったら断ち切れるのだろうか。権力と権力は、親和性がある過ぎる。

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疑心暗鬼の選手選考

パリ五輪男子サッカーのメンバー18人が発表された。ところが、本命視されていた松木玖生の名前は無かった。松木選手と言えば、21歳ながら大岩ジャパンの中心的存在だった。パリ五輪の出場権獲得を決めたU-23アジア杯では全試合に出場。フィジカルを活かした中盤でのボール奪取能力や高いボールキープ力はチーム随一で、何より勝負強さがあった。松木選手を外した理由が問われると、山本昌邦ナショナルチームダイレクターは「移籍の可能性があるから」と答えた。ケガやコンディションが理由であれば大会初戦の24時間前まではバックアップを含むメンバーからの入れ替えが可能だが、移籍を理由にした変更は出来ないのだ。そのリスクを考慮して外したと言う。確かに、松木選手には以前から移籍の話はあった。でも、FC東京は「移籍の話はあるものの、具体的には何も決まっていない」と言う。もっと、ナショナルチームダイレクターとFC東京が、密に連絡を取り合っていれば、松木選手を外すケースは無かったのかもしれない。結局、ナショナルチームの疑心暗鬼で松木選手を外してしまったようだ。これでは、闘う前から負けている。ナショナルチームダイレクターが、全く機能していない。

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ゴルファーとバンカーの関係

常々ゴルフはマナーのスポーツだと思っている。一緒に廻るパートナーのプレーに邪魔にならないこと、後ろのパーティに迷惑をかけないことを心掛けている。最近特に感じるのは、バンカー内の後始末だ。バンカーには入れたくない。でも、そういう時に限って入ってしまうのがバンカーだ。入ってしまうと、我がボールしか目に入らない。やっとの思いでバンカーを脱出すると、レーキにより砂ならしをすることになる。その時気付くのだ。前のパーティが砂ならしを怠り、おびただしい足跡や打った跡が残っていることを。だから、いつもバンカー全体の砂ならしをすることになってしまうことになる。先日、先月下旬に行なわれた資生堂レディスオープンをテレビで観ていた。小祝選手がバンカーショットをした。勿論、上手く脱出したが、感心したのはその後だ。小祝選手は、バンカーに入った時についた足跡を辿り、バンカーから出たのだ。プロゴルファーは通常自身で砂ならしなどはしない。それでも、後ろのパーティに心遣いしているということだ。バンカーを如何に荒らさないかの意図がダイレクトに伝わってきた。小祝選手は、ゴルフプレーも一流だが、ゴルフマナーも一流であることを、思い知らされた次第。

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アニサキスあれこれ

近年アニサキスによる食中毒が増えている。厚労省によると、日本の食中毒の半数はアニサキス症とのこと。でも、博多では生のマサバが名物だが、アニサキス症など聞いたことが無い。それには理由があるようだ。日本海と太平洋でマサバの寄生種が大きく異なるという。日本海のマサバには殆どアニサキスは見られないとのこと。道理で、福井県小浜のサバも有名な訳だ。一方アニサキスの医療利用もあるという。阪大ではアニサキスを使ったガン治療が研究されている。アニサキスは線虫の一種だ。線虫はガン細胞の臭いを嗅ぎ分けられるのでガン検査に用いられている。阪大では、アニサキスをゲル膜でコートし、そしてゲル膜にガン細胞を殺傷する薬剤を入れた。このゲル膜でコートされたアニサキスをガン細胞を含む培養液に入れたところ、24時間後にはガン細胞を死滅させることが確認できたという。今後、アニサキスが不要になったらすぐに殺したり、アレルギー反応を起こさなくさせるなどの技術の開発は必要とのこと。アニサキスがガン細胞を検出し、攻撃する新しいガン治療法につながるのも夢ではなさそうだ。

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現場の声を聞くという名の茶番

岸田首相の保育所訪問の次は武見厚労相の薬局視察だ。武見厚労相と河野デジタル相がマイナ保険証の利用状況を見るために大手調剤チェーン「さくら薬局」を視察した。さくら薬局は、社長や副社長らが両大臣をうやうやしく入り口でお出迎え。笑顔で記念撮影を終え、薬局の担当者がマイナ保険証の利用促進に関する取り組み状況について説明した。全国のマイナ保険証の利用率は7.73%だが、さくら薬局は利用率21.39%という抜群の成績。利用率の高い現場を見たかったという。ここが変だ。マイナ保険証は低利用率にあえいでいる。だから低利用率の薬局を視察するべきではなかったのか。武見は「大変、有意義な視察だった」と満足げだったとか。マイナ保険証に関しては、患者がマイナ保険証しか使えないと勘違いする事例が発生したり「本年12月2日から現行の健康保険証は発行されなくなります」と脅しめいた文句が並んだままだ。記者に問われると「改めて考えてみたい」と言い、更に「現場の職員の方からお話を聞くと、極めて臨場感があって分かりやすかった」と視察の意義を説明した。ところが、武見の手元には「ご発言メモ」と題した台本が置いてあったとのこと。まさに「現場の声を聞く」という名の茶番であった。昨日の岸田とソックリだ。もはや、内閣総辞職の道しか無さそうだ。

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首相の保育所ヤラセ訪問

岸田首相が保育所を視察する様子がテレビに放映されていた。少子化対策の一つとして、親の就労要件を問わず保育所などを利用できる「こども誰でも通園制度」が試行的に始まっている。虐待が疑われる要支援家庭の子どもや、外出が困難な医療的ケア児らを受け入れる施設への補助を加算する方針を明らかにするための訪問デモンストレーションだった。そこで記者団の取材に応じ「補助単価の加算措置を創設する」と表明した。1人1時間当たりの加算額は、要支援家庭の子どもで400円、医療的ケア児で2400円とのこと。ところが、岸田は記者会見で、こんな簡単な内容なのに、自身の言葉で喋ることが出来ずカンペを読み上げたのだ。情けない限りだ。これで心はここには無いことが明白で、ヤラセ訪問であることがバレバレになった。少しでも支持率を上げたい足掻きなのだろうが、かえって支持率は下がることになるはずだ。岸田には保育所訪問を思いつくほどの度量は無い。恐らく、取り巻きの入れ知恵に違いない。益々岸田の頭の中も行動も軽くなってきた。9月の総裁選まで岸田が延命するのを待つのもしんどくなってきた。

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維新存続は風前の灯火

日本維新の会が分裂寸前だ。いや、ひょっとすると消滅するかもしれない。馬場代表と吉村共同代表の間に修復不能な亀裂が入っている。馬場は「第2自民党で良い」と与党入りに前向きだ。政治資金規正法改正案については、脇が甘く自民に騙された。政策活動費についても存続支持派だ。都知事選では、石丸伸二前安芸高田市長に推薦を断られ、応援すれば除名だと暴走している。そしてまたまた3回目の大阪都構想へのチャレンジを表明している。一方、吉村は、与党入りしたら維新は消滅すると考えている。政策活動費は完全に廃止すべきと主張している。石丸支持は維新議員の総意に近い。3回目の大阪都構想には反対で、万博を最優先すべきと主張している。万博は問題が山積み過ぎて手に負えそうもない。万博が維新の命取りになっている。結局、維新は分裂し、馬場は自民に寝返り、吉村は大阪の維新で細々と暮らすのが順当だろう。しかし、分裂したところで、両者の将来が拓ける訳でもない。コップの中の嵐として、消え去る以外に道は残されていないようだ。

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米大統領の免責特権を認めた理由

米連邦最高裁は、トランプ前大統領が主張する大統領の「免責特権」を幅広く認める判断を示した。最高裁のリベラル派判事3人が反対したが、保守派判事6人が賛成し、多数決で免責特権が認められる事になった。保守派判事らは表向きには「大統領が大胆かつためらうことなく職務を遂行したり、訴追を恐れて意思決定がゆがめられないようにしたりする必要がある」と説明したが、果たして適切な判断だったのだろうか。自分が子どもだった頃、米大統領は清廉潔白で正義の味方と信じていた。ところが、実態は違う。むしろ奸計塗れの政治屋だ。箍が外れたら何をするか分からない連中だ。特にトランプは最悪だ。トランプは、縦横に免責特権を行使するだけでなく、己が法律だと豪語し実行に移すに違いない。それにしても、何故保守派判事はこんな間違った判断をしてしまったのだろうか。答えは簡単だ。保守派判事のうち何人かはトランプが大統領時代に就任させたのだ。米連邦最高裁は、大統領の上に位置する最高権威だ。最高権威に就かせてもらったのだから、返しきれないほどの恩義がある。ただ、それを返しただけだと考えると腑に落ちる。この間違った判断による禍根は末代まで続きそうだ。

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70年来の耳鼻科へ

昨日、お風呂で頭を洗っていたら、耳にお湯が入ってしまった。ボワーンとした。子どもの頃、プールで良くあった経験だ。口を大きく開け耳の奥を動かすと解消されたものだ。ところが、一向に解消されない。今朝は、ボワーンとしないものの、右耳が聞こえなくなってしまった。自分はもう後期高齢者だ。遂に、来るべきものが来てしまったのかと観念した。耳鼻科に行かなくてはと思った。でも、耳鼻科にはトラウマがある。小学校の入学前後に、耳鼻科で扁桃腺の手術をした時のことだ。当時のことだから全身麻酔などしない。局部麻酔だ。喉の奥でガリガリと音を立てる。口中に血が溢れる。泣き叫んだ。勿論入院など無い。自宅に帰り、一晩中痛くて泣き続けたのだ。だから、それ以来70年近く耳鼻科には行こうと思わないし、事実行ったこともない。でも、聞こえない。仕方なく、意を決して行くことにした。医師が耳をのぞき込んだ。患部がモニターで映し出される。巨大な耳アカが取り出された。結局、耳に入ったお湯で、耳アカが膨潤し、耳栓となってしまったとのこと。でも、何故耳掃除をしなかったのかには理由がある。数年前に「耳アカは自然に排出されるので、掃除の必要は無い。むしろ、掃除で耳内部を痛める恐れが有るから、しない方が良い」との記事を読んで実行してきたからだ。一体何を信じれば良いのだろう。

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半年過ぎても瓦礫の山のまま

能登地震発生から半年が過ぎた。地震による犠牲者は281人となり、平成以降の地震災害では東日本大震災、阪神・淡路大震災に次ぐ規模となった。半年も過ぎたというのに、未だに倒壊した家屋が放置されている。能登地方の時計は半年も止まったままだ。岸田首相は1月に能登半島地震復旧・復興支援本部のトップに就任した。1月の衆院本会議でも「被災者の生活と生業支援のためのパッケージを着実に実行」「被災者の帰還と能登を含めた被災地の再生まで責任をもって取り組む決意」などと声を張り上げていた。6月の同本部会議でも、公費による家屋解体について指示し、面的な解体・撤去を加速するよう訴えていた。しかし、復旧は遅々として進まない。岸田は「言うだけ番長」で、実行力が全く無い。虚しい限りだ。今日は、能登地域への旅行費用の7割を補助する復興応援割について、復興次第で直ちに開始できるよう具体化を進めると表明した。まるで対策が頓珍漢だ。瓦礫も撤去せずに、呑気に旅行支援などやっている場合ではない。金さえ補助すれば、物事は進むとでも考えているのだろうか。岸田には、田中角栄の爪の垢程度の実行力が求められるというのに。

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