PFASがミネラルウォーターからも検出されたというニュースには驚いた。今や週刊誌では、どのメーカーのミネラルウォーターが安全かを記事にする状況にある。PFASについては、このブログ「汚染に目をつぶる小池都知事PFAS」に取り上げた。それが水道水を通り越しミネラルウォーターにも及んでいるのだ。日本の飲み水規制は、世界から取り残されている状況にある。米国の環境保護EPAは、規制値を検出限界値に合わせた。西欧諸国でも米国に追随している。ところが、日本はPFOSとPFOAの合計50ナノグラムと緩めに設定しているが、その根拠は8年前の動物データなのだ。その理由が、国内データが無いためというのだから、薄ら寒い。その結果、飲み水のPFAS規制をめぐる日本の時計は8年前で止まってしまったままなのだ。1992年の「環境と開発に関するリオ宣言」は、次のように謳っている。「深刻な、あるいは不可逆的な被害のおそれがある場合には、完全な科学的確実性の欠如を環境悪化を防止するための対策を延期する理由にしてはならない」と。残念ながら、日本の厚労省はリオ宣言を、読んでいないか、理解出来ないのか、いや、全く無視しているとしか言い様がない。でも残念と言うだけでは済まされない。PFASの危険性にさらされているのは、今や全国民なのだから。
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