2012年9月

尖閣国有化により得られたもの

尖閣国有化のメリット/デメリットが明らかになってきた。元々尖閣は国際法上日本の領土であり実際に実効支配しているので今すぐ国有化しなければならない理由はなかった。都の所有化を言い出した石原は、避難港の必要性を主張しているが、尖閣周辺は大した漁場ではなくその緊急性もなかった。国有化した政府も当面は尖閣を触らないと言っている。従って尖閣を国有化したことによる直接のメリットは何もない。間接的には少しある。海の警察である海上保安庁強化の必要性を国民に分からしめたことと、中国の南沙政策に悩む東南アジア諸国を少し力付けたこと。だがこれらは直接対応が可能なのでメリットとは言えない。反面デメリットは大きい、と言うよりはデメリットしかない。中国の反日感情を異常なまでに刺激し、感情に留まらず経済活動を急減速させ友好関係もストップさせた。日中のナショナリズムを煽り極右派を増長させ虚しい憎しみだけを増殖させた。領土問題は双方の国にそれなりの言い分があり、一朝一夕に片付くものではない。時間をかけ少しずつ妥協点を見つける方法しかない。世界の常識では、一方的に国有化した日本に非があり、暴徒化した反日デモは中国に非がある、と言われている。この事態を招いたのは、政治家の失策としか言いようがない。

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子と孫の成長

三男の子供が生まれてから今日がちょうど100日目。お食い初めを祝った。お食い初めとは、新生児に乳歯が生え始める頃に「一生涯食べることに困らないように」との願いを込めて食事の真似をさせる儀式。場所は会席料理の店。乳児用のママゴトみたいな小さなお膳が出てきた。10cmほどの高さの金屏風の前に、鯛や赤飯や吸い物や歯固め石とおぼしきものがのっている。各料理には意味がある。鯛や赤飯は勿論おめでたさ。吸い物は吸う力が強くなるよう願うため。歯固め石は歯が丈夫になるようにとの願いから。歯固め石は、普通は近所の神社からお借りして返すものか、石の代わりに栗を使うが、そのどちらでもなかった。よく見るとムカゴだ、乳児には巨岩に見えるに違いない。料理人は考えているなと感心した。そもそもお食い初めという行事があることを知ったのは、長男の子が生まれた時の5年前。それまでそんな行事は聞いたこともなかったが、長男の嫁さんから教えられた。その時は長男の自宅で箸を口に近づけるだけの質素なお祝いだった。我が家は3兄弟を育てたが、親から見ると長男には相当の手をかけたが、次男三男には余り手をかけた記憶はない。手を抜いたか、手を抜けたかに違いない。今日その三男が兄弟の中で一番正統に近いお食い初めを行った。孫の成長のお祝い行事も刻々と進み楽しいが、子供と思っていた三男が本当のオヤジになった瞬間を垣間見たような気がした一日であった。

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イタリアの地震予測裁判

イタリアは日本と同じ地震国で、古くからの地震被害の記録が数多く残されている。イタリアで地震が多いのは、ユーラシアプレートとアフリカプレートの境界部分にあるため断層が多く、かつ現在のプレート説では説明が出来ないほど複雑な地層の動きがあるためとのこと。高々アペニン山脈と地震帯が一致している程度のことしか分かっていないのが現状だ。そのイタリアで、2009年4月6日イタリア中部地震が発生し、観光地ラクイラを中心に死亡者309人、被災者6万人以上の被害が出た。ところがイタリア地震委員会は地震発生前の3月31日に群発地震は続いているが大地震の兆候はないと発表していた。検察当局は、その発表が被害を拡大させたとして、地震委員会を過失致死の疑いで捜査を始めた。そして今年9月25日に7名の委員全員に禁錮4年が求刑された。一方、地震発生の数週間前、グラン・サッソ国立研究所の技師はラドンガス研究に基づいた地震予測により、近々に地震がイタリア国内で発生すると予告していたが、市民保護局により煽動者とされ罰則を受けた。「ある」と言えば罰せられ「ない」と言っても罰せられ、地震学者はやっていられまい。地震学者には、イタリアだけにガリレオ・ガリレイを見習って、何があろうとも真実を追求する道しか残っていないのかもしれない。

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日本の自立が一歩前進

今年の国連総会での日本首相の演説が、珍しく注目を浴びたようだ。いままでの首相たちは、差し障りのない途上国開発援助や地球環境問題への取り組みを述べ、ほとんど議論を呼ぶようなことはなかった。ところが今年の野田は、中国と韓国を念頭に置き、国際的な紛争を解決するには国際司法裁判所に委ねることが重要だと国際法の活用を力説した。東アジアで領有権紛争をめぐる緊張が激化し、世界第2位の中国と第3位の日本の間に政治的に不穏な空気が流れているこの時期にはタイムリーな内容であり、今後議論を呼ぶことになるだろう。明日以降中国と韓国が総会で何をどう主張するのか興味を持って注目したい。常々世界に向かって議論を呼ぶような意見を発することが出来るようになれば、日本も自立してきたと世界から認められるようになるに違いない。野田が日本の自立を一歩進めたと言える。

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自民党総裁選の外野観戦記

自民党総裁選で安倍元総裁が返り咲いた。可もなし不可もなしというところだろう。投票前から石破、安倍、石原が主戦場で、町村、林は蚊帳の外。今回の総裁選のテーマは、自民が脱皮出来るか昔の派閥政治に戻るかだ。個人レベルとしては政治家としての適不適の判断もあったが。石破は無所属で自民改革の先頭に立っている。安倍は小泉革新派ではあるが大阪維新との連携も視野に入れた新規軸を出そうとしている。対する石原は派閥政治の領袖の猿回しの猿。脱皮派2対守旧派1なので、上位2位がどうなるか、自分はテニスをしながら少し気をもんでいた。その後のニュースで脱皮派が上位を占めたとのことで少し安堵し、どっちが勝っても良いと思っていた。結局、決選投票で石破が負けたのは派閥政治を否定していたからで、安倍が勝ったのは派閥政治を続けたい領袖たちが、それならこっちと選んだに過ぎない。全体から見れば先頭を選ばず、そうかと言って後退を選ばず、それで可もなし不可もなしとなった。だが少し反省はある。自分は「石原は絶対ダメ、石破か安倍が」と思っていたが、当日前に特定候補に利することは発すべきではないと思いブログに書くことは控えていた。そして自民の若手のオピニオンリーダーである小泉進次郎も何故か意中の候補を言うことを控えていた。だがこの進次郎の行為が、自民を一歩先へと進む力を削いだとも言える。進次郎が事前に石破と公言していれば、石破になっていたかもしれない。半歩前進後退せず、まあ国民にとっては朗報とは言えるだろう。テニスを終えて自宅に戻りテレビを見て、そう思った。こんなことを考えながらテニスをしていたのだから戦績は言うまでもなし。ショボン。

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イチローの行く先

ヤンキースのイチローが絶好調だ。6試合で25打数15安打の打率6割、2本塁打、5打点、6盗塁の成績で週間MVPを獲得した。ヤ軍に移籍後9番だった打順も2番に上がりチームを代表するジーターとロドリゲスに挟まれご満悦。ヤ軍のフォアザチーム精神に溶け込んだようだ。マリナーズ時代には見られなかったベンチでのイチローの笑顔がよく映る。まさに久し振りに優勝争いの真っただ中で野球を心底楽しんでいるようだ。しかし絶好調故に何か良くない予感が頭をよぎる。2009年のワールドシリーズ、ヤンキース対フィリーズ戦、松井が第6戦に5番DHで先発出場し先制2ランを含む3安打6打点の大活躍。このシリーズで13打数8安打の打率6割、3本塁打、8打点の好成績を残し、日本人選手初のワールドシリーズMVPに輝いた。だがヤンキースとの契約満了に伴いFAとなり放浪の生活が始まり今は選手としての活躍の場もない状況だ。大活躍のイチローが来シーズン、ヤンキースに残れるのか、他チームに移るのか、それとも日本に戻り選手を卒業して監督かタレントになるのか、興味は尽きない。いずれのケースになろうとも、イチローには持ち前の才能をフルに発揮することを望みたい。

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米国のトウモロコシ事情

過去50年で最悪の干ばつに見舞われている米国ではトウモロコシが高騰し、牛を飼育する酪農家を悩ましている。米国は世界のトウモロコシの半分を生産し、用途の6割は飼料用なので、この問題がいかに大きいかが分かる。先月頃はトウモロコシの高騰で採算が合わず、牛を手放す酪農家が続出しているというニュースがあった。そして今月は、コスト削減のためクッキーやグミ、マシュマロ、チョコレートなどが入った混合飼料を与える酪農家が現れたというニュース。トウモロコシのでんぷん質の代わりとなる安いものなら何でも使うと言う。そのうちチョコレートを多量に食べた牛からミルクココアが搾れるようになるかもしれないし、食肉として「香り牛」なるブランドも出てくるかもしれない。いま米国のトウモロコシ消費の半分はバイオ燃料向けになっている。「香り牛」ブランドが確立する前に、馬鹿げたバイオ燃料消費を早急に止めるべきだと思う。

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ルネサスの再生法

世にも不思議な会社がある、その名はルネサスエレクトロニクス。日立製作所と三菱電機とNECのマイコン部門が合併して出来た会社で、Renaissance Semiconductor for Advanced Solutionsの頭文字から名付けられ、日本から世界に向けた半導体産業復興の意が込められていた。今やシステムLSIは自動車、電化製品、情報機器のキーデバイス。システムLSIなくして日本の産業は成り立たないというほどの重要な部品だ。ところが会社創立以来常に赤字。しかも大震災で大打撃を受け二進も三進もいかなくなってしまった。米投資ファンドのKKRの出資交渉が最終段階になり、日本の業界が慌てふためきだした。官民一体でKKRに対抗するという。何故赤字が続いていたのか、それが問題だ。外国の同業他社は、ルネサスの品質であれば今の数倍の価格で売れるはずと言っている。今年度の売上約9000億円、損益-600億円の見通しだから、単純に売値が倍になれば超黒字になり優良会社の仲間入りをすることになる。適正価格で売れば優良会社だが、不当に安い価格を強いられる。売値を安くし赤字になり、そのユーザーが再建を手助けする。おかしな構図だ。しかも産業革新機構が手助けに入るという。トヨタやパナソニックなどのユーザーが適正価格で購入すれば解決する話だ。蛸が生き延びるため自分の足を食べ始めたら、その蛸は生き延びられるのだろうか、程度の内容だ。システムLSIは日本企業の強さの根源だ。死守すべし。

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呼び名は変わる

今日はお彼岸だ。日経土曜版プラス1に、ぼた餅とおはぎの違いが載っていた。ぼた餅とおはぎは基本的には同じもので、季節によって呼び名が変わるとのこと。春は牡丹の季節なので牡丹餅、秋は萩なのでお萩と呼ぶらしい。季節で呼び名を変えるとは、四季のある日本ならではの風流さを感じる。そこで興味を持ち色々調べてみた。「おはぎ」は、春は牡丹餅、夏は夜船、秋はお萩、冬は北窓と呼び名が変わるとのこと。「おはぎ」作りはペッタンと杵を突かないため音がしない。音なしだから、ついた(突いた、着いた)のが分からないので夜の船の着岸で夜船。突きが分からないから月が見えないになり、月が見えないのは北窓。夜船と北窓が生き残らなかったことを少し残念に思う。山椒も季節によって呼び名が変わるらしい。春の青い実は青山椒、秋に赤く色付くと実山椒、更に実が弾けると割り山椒、それを粉にしたものが鰻にかける粉山椒。やはり山椒は山椒に固執しているのでおはぎには勝てそうもない。一方年齢とともに名前が変わるものもある。出世魚の代表がブリ。ワカシ、イナダ、ワラサそしてブリへと変わる。スズキもセイゴ、フッコ、スズキへと。カンガルーも変わる。その大きさによりネズミカンガルー、ワラビー、ワラルー、カンガルーへと。人も変わった。昔の偉い人は出世とともに名前を変えた。名は体を表すというが、その名が器となり実体を成長させているような感じがする。戒名ではなく改名、捨てたもんじゃない。

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技術者か目利きか

神奈川科学技術アカデミーの安田教授らが、がん患者の再発や転移を早期に診断する装置を開発したとのこと。血液中でガン細胞が数十個の塊になって流れる性質に着目し、それを測定出来るシステムを開発したらしい。今までの方法では、腫瘍マーカー検査は乳がんや胃がんに限られ、画像診断は被曝の問題があり、これぞ本命という再発がん診断方法はなかったらしい。この血液検査法は言葉で言うと簡単だ。細胞の塊を測定するだけ。原理は単純だが、しかしそれを診断機器として作り上げるには相当のブレークスルーがあったに違いない。開発者から見れば、塊に着目したことよりも、それを可視化出来た技術に誇りを持ったはずだ。それをアピールしたいのが技術者魂というものだ。しかし、それを敢えて伏せ分かり易く細胞塊測定診断機として発表したことに、開発責任者の「目利き」を感じる。「目利き」とは、古物鑑定士の中島氏のように、ものの真贋を見分ける能力のある人。自分は半世紀近く化学に携わり、そこそこ化学については目利きの基礎は持っていると思っている。しかし思っていると化学に拘る。だがその拘りを超越した人が「目利き」だ。再発がんの「目利き」ががん万能診断機を完成させることを願いたい。

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日本の原発物語

1945年日本に原爆が投下され、その威力に驚き毛沢東が原爆の入手を渇望した。1964年中国はソ連の技術供与を受け初の核実験を行った。これに驚いた佐藤首相はジョンソン大統領に「米国が日本を中国による核攻撃から守ると約束しない場合は、日本が自分で核兵器を作る」と交渉した結果、日本は米国の核の傘下に入ることになった。その後佐藤は「核兵器なしの核の抑止力を持つために原発を作りプルトニウムを備蓄する」即ち「日本はいつでも核兵器を作ることが出来るという核カードを持つ」国家戦略を立てて推進した。その後50年間日本はこの戦略を見直すことなく突っ走り、現在は原発54基、プルトニウム45トン保有という結果をもたらしている。日本の宇宙開発が優れているのも同じ理由からだ。この50年間世界冷戦も終わり、何度もこの国家戦略を見直す機会はあったが、見直しは一度もなされなかった。東日本大震災でやっと原発の作り過ぎに目が覚めたのが現状だ。今こそ国家百年の計を立てる時だ。第二の佐藤の出現が望まれている。

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紙屑となった原発ゼロ戦略

2030年代原発稼働ゼロを大方針とした政府のエネルギー基本戦略が、閣議決定されることになっていたが一夜にして参考文書に格下げされたのは笑い話としか言いようがない。原発問題を解決するには、安全、経済、核についての要求をすべて満たす必要がある。野田首相と古川戦略相は、この3点を考慮もせずに選挙票欲しさで民意のみを重視して原発ゼロを決めてしまった。オーバーオールの戦略性のなさが敗因だ。安全:原発再稼働のための安全性指針すらまだ出来ていない。福島原発事故の後処理も遅々として進んでいない。安全に廃炉を進める方策が検討されていない。経済:エネルギーコストが大幅に上昇すれば日本から工場が消えて行く。コストを考慮したエネルギー政策が立てられていない。この基本戦略を実行すれば日本経済が壊滅するのは間違いない。核:日本はプルトニウムを45トン、核兵器にすると5600発分を保有している。国内に10トン、仏に18トン、英に17トンあるが、仏英からの引取りも考慮されておらず、国内の最終保管方法も場所も未定のままだ。日本は既に核を製造する技術を持っているが、核技術の不拡散についてもノーアイデアだ。現在世界の各国間では核抑止力は機能しているので、国家間での核戦争は起きないだろうがテロリストに核が渡ると話は違う。テロリストは世界を混乱に陥らせるのが目的だから核を使用することは間違いない。米国が日本の原発ゼロを憂慮しているのはこの点だ。今年4月日本の原子力の歴史を網羅的に記述した文章が米国のPEC(Public Education Center)により公開された。http://www.dcbureau.org/201204097128/national-security-news-service/united-states-circumvented-laws-to-help-japan-accumulate-tons-of-plutonium.html 野田はまずこのへんから勉強して原発の基本方針を組み立てていく必要がある。古川は戦略性の欠片さえも持ち合わせておらず不適格戦略相なので即刻退場すべき。

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海馬の育て方

日ごろよく寝る子は丈夫に育つという意味で「寝る子は育つ」という諺がある。ところが東北大学の瀧教授らグループの研究により、よく寝る子ほど「海馬」が大きいことが分かった。海馬はタツノオトシゴのような形状をしていて脳の中心部にあり、脳の記憶や空間学習能力に関わる脳の重要器官。アルツハイマー病やPTSDやうつ病などでは海馬が小さくなることが知られている。そのため海馬の大きさの違いは記憶や認知機能などにも影響する可能性があるとみられている。以前、脳に興味があり「海馬:池谷裕二、糸井重里:朝日出版社」を読んだことがある。それによると脳の神経細胞は生まれた時が一番多く1秒に一つの猛スピードで減っていくが、海馬は刺激を与えると成人になっても増えていくらしい。ネズミでは海馬が大きいほど賢いという実験結果がある。海馬にとって一番刺激になるのは空間の情報で、旅をするのが効果的とのこと。自分はもう66歳だから今更寝ても効果はあるまい。海馬を育てるために極力旅に出る努力をしようと思う。

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中国の諸事情と反日デモ

習近平国家副主席の動向が2週間ほど分からず色々取り沙汰されていたが、肝がんの手術を受けていたということで再び姿を現した。しかし薄煕来元重慶市長派が交通事故に見せかけ暗殺を図ったという噂もあり、この方が真実に近いような気がする。尖閣諸島の国有化に対する反日デモが連日続いている。史上最大と言われる中国での反日デモは、100以上の都市に広がっている。中国では天安門事件以来反日反米デモ以外に容認されたデモはない。デモは全て政府がコントロールしているということだ。デモ不参加者には罰金を取るとか、警官や軍隊が私服に着替えデモの先頭に立ち暴動を煽っているという。真相は次々とネットで暴露されている。今の中国共産党は派閥闘争が激しく更に習次期国家主席の失踪もあり、全人代の日程も決められない状況にあるようだ。反日デモは一見領土の主権問題のように見えるが、党内闘争や薄事件や国民の独裁政権への不満などさまざまな要素が絡まっている国内問題と見るべきだろう。もし親中派の小沢が真に日本国を思う政治家であれば、反日デモ沈静化のため小沢が一肌脱ぐ舞台は整っている。しかし役者は未だ現れず。やはり只の選挙屋か。

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デモ、デモ、デモ

世界各国でデモが花盛りだ。イスラム諸国では、イスラム教の預言者ムハンマドを侮辱した映画をきっかけに反米デモが拡がっていて、米国ではその反米デモが大統領選の争点にもなりつつある。中国では、尖閣諸島の日本国有化に抗議する反日デモが過激化していて日系企業が襲われている。ロシアでは、プーチン大統領就任以来規制が強化された強権政治に対して反政府デモが盛り上がっている。韓国では、竹島問題で反日活動が活発。日本では毎金曜日議事堂周辺で脱原発運動のデモが展開されている。デモは一般市民国民の抗議を示す行動だから、無いよりは有った方が健全ではあるとは思う。しかし「過ぎたるはなお及ばざるが如し」だ。ブッツンして大道を踏み外してはならない。ムハンマドへの侮辱は相当酷いが、イスラム市民が怒れば怒るほど世界的にはムハンマドへの尊厳が低下していくように見える。中国の反日思想教育は余りにも行き過ぎ、徹底されし尽くされたためが故の状況と感じる。もうそろそろ日本を目くらましに使わずに、中国は共産党一党独裁という政治体制の長所短所を中国国民に知らしめるべき時が近づいているように思う。ロシアは今では後進国なのだから、それなりに先進国の公開性と市民による良識の判断を仰ぐ時代がすぐそこまできているのではないのだろうか。韓国は、大統領を筆頭にもっと大人になるべきだと思う。そして日本の問題は。脱原発は決して喫緊の重要課題ではない。この応用問題を解くことが、国民を大人に、そして子供並みの政治を大人に生まれ変わらせるチャンスなのかもしれないと思う。

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サイキックパワーと遺伝子工学

サイキックパワーを持つ刑事が事件を解決する空想テレビドラマがあったが、それが現実の世界になるかもしれない技術が現れたらしい。自分には3人の子供がいて、子供たちには5人の子供がいる、即ち自分から見れば5人の孫がいる。普通親子は似ているとは言うが、特に自分の子供たちの子供の頃と、同じ年頃の孫はそっくりだ。誰でも同じ経験をしているに違いない。兎に角、間違いなく容姿も性格も遺伝することは間違いない。だからと言ってDNAが同じだから同じだろうと言う意見には納得するが、そのDNAって何、という疑問は残る。ところがそのDNA解析技術が進歩して、DNAから髪や眼の色を推定することは既に実用化レベルに達している。更に眼や鼻や顔だちを決めている遺伝子を特定し、顔だちを特定する技術が確立したらしい。近い将来、犯行現場のDNA採取からモンタージュ写真が作成され逮捕に結びつく時代が来るかもしれない。まさにサイキックパワーだ。しかし少し違う。それはあくまで超能力ではなく科学技術の進歩によるものだ。自分はサイキック大好きだが、サイキックパワーを凌駕する科学技術が発展することを期待している。

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石原総裁候補のサティアン発言

「福島原発の第一サティアンしかない」これは石原伸晃総裁候補の、放射能に汚染された土壌の保管場所についてのテレビ発言だ。今政府は最終保管場所として大隅半島を検討しているが、放射能汚染を拡大させる施策は基本的に間違い。福島原発周辺に設置することが日本にとってリスクミニマムとなり、石原の意見は正道だ。しかしサティアンとはいただけない。サティアンとは本来はサンスクリット語で真理の意味だが、日本ではオームの毒ガス工場を意味している。この傷口に塩を塗り込むようなサティアン発言で、福島県民の怒りを買うことは確実で、福島原発周辺を保管場所にする可能性は全く無くなってしまった。今回の石原発言は、功罪相半ばするのでチャラとはいかず、レッドカードに値する。自説を自らの発言で実現不可能にしてしまう政治家などは、総裁候補以前に政治家失格。日本の政治家には政治家の資質を見抜く力はないので、領袖の言いなりに国会議員の多くが石原に一票を投じるようだが、見識ある党員は候補者の資質を見抜いて投票するよう願いたいものだ。政策実行能力のない傀儡の総裁では日本を更に悪化させることになる。

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猛暑の次に来るもの

日本一暑い街である熊谷市では30度以上の真夏日が今日で50日も続き、関東地方では雨不足で利根川水系の貯水率が低下し渇水の影響が広がり始めた。取水制限が実施され公園の噴水や水遊び場の水も止められた。スーパーではミネラルウオーターの売上が増加しているらしい。一方夏の日照時間が長かったので今年の秋は全国的に鮮やかに色付く紅葉が期待出来るとか。我が家の庭の芝生も1~2週間前頃から黄色く変色してきたので不思議に思っていた。家の周りの空き地の雑草も一時は勢いよく伸びていたが、今では除草剤を蒔いたように枯れている。この長い暑さと渇水は植物にとっても限界を超えてしまったようだ。もっと早めに気づいて芝生にたっぷりと水やりをしておけば良かったと今更ながらの反省。小さな異常には気が付いても、その対応には気が回らない自分に腹が立つ。「もう一歩先を考える」これが自分の課題のようだ。

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グラデーションの世界

昨日の夜半の雷雨で、猛暑の夏は峠を越えたような気がする。今朝は高原のように湿度が低く快適だったので朝早く目が覚めた。昼間はやや暑かったが木陰に入ると涼しくてテニスを楽しんだ。今は夕食後、自分の部屋でこのブログを書いている。夕闇の中で松虫か鈴虫かは分からないが虫の声が聞こえる。夕闇を支配しているのは我々虫たちだとでも言いそうに自信のある声でかつ品位を保ちながら鳴いている。ここ数年夏の次は冬、冬の次は夏が続いていて春と秋の出番がない。今はまさに夏から秋に変わる一瞬だ。今年こそ秋が長く続いてほしいと思うが、秋は強かだ。毎年たわわに実る我が家の柿が、今年は数個しか実を付けず今年も秋はないぞと言っている。今年も秋はないのだろう。冬の準備をしなければならない。残念ながら世界中で季節も政治も全てにおいて二者択一の慣習が根付いてしまった。しかし夏と冬のような二者択一では解決の道はない。両極に偏らない、春や秋のようなグラデーションの世界が出現することを待ち望みたい。

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水清ければ・・・

「水清ければ魚棲まず」という諺は、あまり清廉過ぎるとかえって人に親しまれないことのたとえだが、文字通り瀬戸内海では海がきれいになり過ぎて魚がいなくなったと漁師がこぼしているらしい。水質改善が進み植物性プランクトンを育てる窒素やリンが減り、海が貧栄養化したためではないかとの推測もある。瀬戸内海では高度成長期に工場排水で富栄養化が進み赤潮が頻発したため、工場排水規制や下水道整備を進めた結果窒素量が半減したのは事実だ。確かに水質改善度と漁獲量は比例関係にある。しかしだからといって因果関係があるとは言えない。魚が減った理由は、魚の餌が少なくなったのか、魚が住みにくい場所になったのかのどちらかだろう。餌である植物性プランクトンを増やすには、カキ養殖の畠山さんが実証したように海に流れ込む川の上流の森を育て海の栄養素を作ることも大切だ。魚の住みやすい場所を作るには、コンクリートで固めた海岸線を砂浜に戻しカニや貝が生息できる干潟作りが必要だし、魚が集まり易い漁礁の設置や海藻を増やすことも必要だ。またノリ養殖で使う魚が嫌がる薬品の使用規制も必要だ。漁業関係者にとって「情けは魚の為ならず」ということだろう。魚を獲る前に海を育てる心構えが必要だ。

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電力会社の企業文化

ウディ・エプシュタイン氏の発案で、初めて外国の専門家による女川原発の実地視察が行われた。メンバーは国際原子力機関、米原子力規制委員会、仏放射線防護原子力安全研究所など一線級専門家19名。目的は女川原発の破損状況と機能維持状況を第三者の目で点検した情報を国民に伝え、原発再稼働の判断材料を提供すること。9月末に報告書がまとまる予定。東北電力は調査に協力的で、全ての施設への立ち入りを許可し聞き取りにも十分に応じたとのこと。秘密主義の東京電力の対応とは対照的で、この企業文化が原発事故の明暗を分けたのではないかと言われている。福島原発事故以降、世論は脱原発に圧倒的に傾いているが、それを大きく加速させたのが東京電力の秘密主義による原発不信であることは間違いない。もしも東京電力の企業文化が東北電力と同じであったら、原発不信の程度は少しは和らいでいたに違いない。遅ればせながら東京電力が社内に原子力改革監視委員会を設置し、国内外の識者で監視することになった。ないよりはいいが、時すでに遅しかもしれない。原発推進者の安全軽視と秘密主義が自らの首を絞めることになったが、東京電力の歴代の経営者たちはどこまで反省しているのだろうか。それをレビューすれば、内容次第で脱原発運動が加速または減速するはずだ。

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野球人気を復活させる方法

今朝のレンジャーズ対レイズ戦のテレビ中継を見ていて感心したことがある。好投したダルビッシュやアーチャーに、ではない。最初はいつもとは何かが違う感じがしたが、その何かがが分からなかった。そしてダルビッシュの生きた球筋を見ていて気が付いた。テレビカメラのアングルが違う。投手の真後ろのやや高めから映しているので、球種も分かるし、ストライクゾーンを通ったかも分かるし、球の散り方も分かるし、バッターのバットの振りのタイミングも良く分かる。投手対バッターの駆け引きを楽しく観させるテレビの黄金のアングルに違いない。それにしても日本のテレビは何故斜めから映すことに拘っているのだろうと不思議に思う。斜めからだと、球種もストライク/ボールも素人にはよく分からない。それを補うために投球毎に解説者が球種を判断し、投球後にストライクゾーンのマス目が登場して今の球はここを通りましたと説明する。まさに蛇足で野球の醍醐味を半減させている。日本の野球中継も「黄金のアングル」に変えれば、人気低迷の野球が復活するのは間違いないだろうと思う。

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ウィリアムとヘンリー

英国の故ダイアナ妃の次男で王位継承順位3位のヘンリー王子が、4か月間アフガニスタンに派遣されることになったとのこと。実際の戦闘任務に王族が派遣されるのは1982年フォークランド紛争のアンドルー王子以来だから尋常な出来事ではない。ヘンリー王子といえば、最近ビリヤードでの賭けに負け全裸になった写真が世界に広まったのが有名だ。多分そのお仕置きだろう。王族や首脳へのお仕置きが実行出来る国は、極めて正常な政治が行われているように見える。しかし世界の中にはその常識が通用しない国が多すぎる。米国、中国、ロシア、韓国、タイ、欧州各国、そして日本、数え上げたらキリがない。世界中の国の殆んどは常識の外にあるようだ。ひょっとすると故ダイアナ妃は聖母か反面教師の先生かもしれない。その子であるウィリアム王子とヘンリー王子がこれからの世界平和の礎になるような気がしてならないと思うのは自分だけだろうか。

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民主の喪主選びとマニフェスト

民主党代表選に細野が出馬しないことを表明した。出馬要請の狙いは次期衆院選の顔だが、細野が代表になろうと民主が大惨敗することは確実だから賢明な判断と言える。細野には原発事故処理に専念することが将来に繋がるはずだ。衆院解散の期限は来年8月だから、参院の7月に合わせ7月衆参同時選挙になるだろう。民主の天下は長くてあと1年。日替わり首相はもうやめた方が良い。来年7月まで野田が首相を務め、民主党解体の喪主になればよい。前原が野田継続を支持したのは、喪主役や負け戦の大将にはなりたくなかったためだろう。民主という泥船から蜘蛛の子を散らすように沢山のネズミが去っていく。政策本位ではなく頭数合わせの政党だから当然の帰結と言える。政策もないのに次期衆院選のマニフェスト素案が発表された。年金を議論する、原発政策には触れない、TPP参加不参加は表明しない、消費増税は記載なし。全く方向性も内容もない投げ遣りなマニフェストだ。民主のマニフェストは「書いたことはやらない、書かれていないことはやる」というマニフェストだから、次期衆院選のマニフェストは「ない」ことがベストの公約になる。それでも敢えてマニフェストを作りたいのであれば、マニフェストとかアジェンダとか公約とか言わずに「マニウケルナ」とか「なあーんちゃってマニフェスト」と改名した方が実態に合っている。

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富士山あれこれ

ゴミ問題や乱開発で世界自然遺産の申請を断念した「富士山」を、形を変えて文化遺産として申請していたが、この度ユネスコ国際記念物遺跡会議の調査が終わり、来年6月に登録の可否が最終判断されることになった。「富士山を世界文化遺産に」という風潮の高まりは、富士山の美化を進ませ、富士山信仰の史跡の保存も見直させ好ましい結果をもたらしている。一方現実的には、富士山噴火の噂も広がり始めている。頻発する地震で時々山崩れが起きたり、地震雲がよく現れるようになったり、河口湖の天然ガス噴出や富士宮市の異常湧水や、洞窟内の氷の解け出しや、動物の減少等々、地元の住民が指摘している。琉球大学木村名誉教授はマグマの活性化によるものと推測しているとのこと。昔から不安を煽る噴火説は諸説あったが、今回は少し状況が違うように感じる。噂の出所が何か変だぞと感じている地元住民だからだ。富士山の麓に十数年間住んでいた自分にとっては、兎角気になる富士山。富士山周辺に住む人も関東地方に住む人も、富士山噴火時に如何に対処すべきかを今から頭の中でシミュレーションしていた方が良さそうだ。危機管理は危機が起きる前の心構えが良否を決めることになる。

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ALSとネコミミ

ALSと言ってすぐ分かる人は少ないだろう。ALSとは筋肉が萎縮し動く事が出来なくなる神経変性疾患で進行が速く発症から数年で呼吸筋が麻痺し死亡にいたる病気で、治癒のための有効な治療法は確立されていないのが現状。筋萎縮性側索硬化症という難病だ。自分がこの病気の存在を知ったのは、マンション管理士のスキルアップになると思い福祉住環境コーディネーター2級の資格取得のため勉強したときだ。世の中には、こんなにも酷な病気があるのかとショックを受けたことを覚えている。その当時は病気の原因も治療法も、ましてやQOLなど何もなかった。ところが医療が進歩し、京大でiPS細胞技術により治療法の突破口が見つかった。また阪大では患者の意思の疎通を助けるため、頭に埋め込んだ電極で患者の脳波を読み取ってパソコンを操作する臨床研究を始めるという。自分は2級に合格はしたが、実際には世の中の誰にも役立ってはいない。役に立つ道を探すしかない。せめて意思の疎通には頭に電極を埋め込むような手荒な療法ではなく、今バカ売れのネコミミのように頭にヘアバンドを着け脳波で耳の動きを制御する程度の楽しいQOLになって欲しいと望んでいる。難病医療に携わる先生方に難病治療の応援団がここにも一人はいることを伝えたいと思う。

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ヤングなでしこと自民総裁選

U20女子W杯準決勝ヤングなでしこ対ドイツ戦が今夜行われる。ヤングなでしこは強くて可愛くて人気がある。観ていて楽しい理由は彼女たちのプレーに「一人ひとりが仕掛ける」意識が徹底されているからだ。その秘密は吉田監督の指導方針「自分で考え自分で戦え、自分の限界を自分で感じ自分で乗り越えろ」にある。あれこれ指示されてから動くようでは名選手にはなれない。ヤングなでしこは今夜も胸のすくゲームをするに違いない。話は変わるが、サッカー選手と政治家は似ているところがある。例えば自民総裁選の前哨戦。スタメンは谷垣、石破、安倍だったが、谷垣が3党合意破棄のオウンゴールで交代させられサブの石原が入った。石破と安倍は筋の通った自分なりの考えをもっているのでレギュラーとして問題はない。問題は石原だ。石原は自分の考えがないから領袖にお伺いを立てる。領袖は自説を聞いてくれるヤツが好きで、筋の通った意見を持つヤツは嫌い。ただそれだけの理由で古賀、森、青木の領袖たちは石原を香川並にトップ下に置いてゲームを任せるという。自分の考えもなく上から言われたことをやるだけではトップ下は務まらないのは明白なのに。若くて務まらない選手を敢えて起用するのが領袖だ、監督の指示通り動く。死んだふりをしていた古狸たちがゴソゴソ動き始めた。また時代が逆流しつつある。

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尖閣に密約あり

尖閣問題で野田首相が胡錦濤主席に親書を送り日中関係改善を呼びかけた直後に東京都の現地調査が行われたことについて「二股をかけるやり方だ」と中国が批判している。日本側から見ると尖閣諸島は国際上でもれっきとした日本の領土で実効支配もしているので、中国側の批判は奇妙に映る。ところが大前氏によると、尖閣諸島について、かつて自民党が中国と「密約」を結んでおり、その内容は「中国は実効支配の原則から尖閣諸島を日本領土として認める、しかし一方で、中国も国内法では領土権を主張する」と言われているらしい。これが本当であれば中国の言い分もある程度納得がいく。石原都知事は先頭に立って尖閣購入を進めているが、かつての自民の主要人物だ。この密約を知らぬわけがない。自民、石原、政府は、密約も含め今までの交渉内容を洗いざらい国民にレビューすべきだ。情報の隠ぺいが誤った道へと導くことになる。

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政局の行きつく先を予想してみた

政局しか眼中にない政治家先生には今後の日本を良くする期待は全く出来ないので、自分勝手に日本を立て直す筋道を考えストーリーを予想してみた。自民の谷垣降ろしで「近いうちの解散」は反古になり、民主政権は当面続く。来年7月に衆参同時選挙が行われ、大阪維新大勝、民主惨敗で少数政党の乱立となり、大阪維新と自民とみんなの党の連立政権が樹立される。首相は安倍元首相、副首相兼国家戦略相は橋下大阪市長、官房長官は菅元総務相、外相は石破元防衛相、財務相は竹中元総務相、総務相は渡辺みんなの党代表、経産相は長谷川経済同友会代表幹事の強力な布陣となる。そして公約である維新八策の実行が開始される。衆院の議員定数半減、国会議員歳費と政党交付金の3割カット、首相公選制、道州制、消費税の地方税化、TPP参加、参院の良識化または廃止、そしてこれらを実行するためにまず憲法改正が行われる。最初の1年は喧々諤々の論争に明け暮れるが、2年目から大方針が決まり動き出す。そして5年後には今まで考えてもいなかったような活力ある新生日本に生まれ変わっている。結局大阪維新は政治の体を為さないがその改革精神は引き継がれることになる。もしこのブログが来年の夏まで続いていたら、その時に今日の予想を振り返ってみたい。今から結果が楽しみだ。

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蓼科旅行の顛末

この時期にこの地に行くには理由がある。4年前に美ヶ原までドライブ旅行をした時途中の車山周辺の景色に魅了され是非もう一度行ってみたいと思ったこと、猛暑の中子供たちの帰宅にあわせ料理と寝床の準備や後始末に追われ一度息抜きがしたかったこと、天気予報オタクでありかつ満天の星空を見ることに憧れていたのでこの日の晴れ予報を狙い撃ちしたこと、パターゴルフと陶芸が好きなこと、友人の知り合いの無農薬農家を訪れること。実はこれらは全てカミサンの要望。自分の要望は慎ましく露天温泉と蕎麦。幸いにも昨日、一昨日の二日間は希望通りの準備も実り二人の全ての要望を達成することが出来た。しかし事前準備も大切だが得られた結果はもっと貴重だと思う。今まで山登りは疲れるのであまり好きではなかったが少しは好きになりそうなこと、高が陶芸されど陶芸と言う通り陶芸の奥の深さを少し知ったこと、無農薬農業は長年続けると農薬の効果と同じように害虫被害がなくなる土に生まれ変わるということを知ったこと等々。反面残念なこともある。カミサンの最大の要望である満天の星を見ることが出来ず、現在の天気予報は全く当てにならないことを思い知らされたこと。幸せと言えば幸せ、不幸せと言えば不幸せ、ではなく、世の中とかく儘ならないと言うことを少し実感した。明日の糧にしたいと思う。

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