自民党総裁選の外野観戦記

自民党総裁選で安倍元総裁が返り咲いた。可もなし不可もなしというところだろう。投票前から石破、安倍、石原が主戦場で、町村、林は蚊帳の外。今回の総裁選のテーマは、自民が脱皮出来るか昔の派閥政治に戻るかだ。個人レベルとしては政治家としての適不適の判断もあったが。石破は無所属で自民改革の先頭に立っている。安倍は小泉革新派ではあるが大阪維新との連携も視野に入れた新規軸を出そうとしている。対する石原は派閥政治の領袖の猿回しの猿。脱皮派2対守旧派1なので、上位2位がどうなるか、自分はテニスをしながら少し気をもんでいた。その後のニュースで脱皮派が上位を占めたとのことで少し安堵し、どっちが勝っても良いと思っていた。結局、決選投票で石破が負けたのは派閥政治を否定していたからで、安倍が勝ったのは派閥政治を続けたい領袖たちが、それならこっちと選んだに過ぎない。全体から見れば先頭を選ばず、そうかと言って後退を選ばず、それで可もなし不可もなしとなった。だが少し反省はある。自分は「石原は絶対ダメ、石破か安倍が」と思っていたが、当日前に特定候補に利することは発すべきではないと思いブログに書くことは控えていた。そして自民の若手のオピニオンリーダーである小泉進次郎も何故か意中の候補を言うことを控えていた。だがこの進次郎の行為が、自民を一歩先へと進む力を削いだとも言える。進次郎が事前に石破と公言していれば、石破になっていたかもしれない。半歩前進後退せず、まあ国民にとっては朗報とは言えるだろう。テニスを終えて自宅に戻りテレビを見て、そう思った。こんなことを考えながらテニスをしていたのだから戦績は言うまでもなし。ショボン。