2013年6月

久々のフリーな日

昨日はカミサンの高校時代の友達の女子会旅行があり、自分はフリー。久々のフリーが嬉しくて普段は出来ないことをしようと思った。常々一度は行ってみたい焼き鳥屋があった。焼き鳥屋など学生時代以来殆んど行ったことが無い。意を決して入ってみた。多分親爺ばかりの巣窟だろうと推測していた。ところがギッチョン、僅かに親爺はいるが親子連れや女性同士が多いことにビックリ。何より活気があることに驚いた。備長炭使用店の看板通り備長炭を使っており、まさに看板に偽りはなかった。その備長炭の焼き手の前のカウンターに陣取り、焼き鳥とビールを堪能しながら、焼き手の一挙手一投足を観察した。指に包帯を巻き、腕には油が飛んでいる。額に汗をかき眼には保護眼鏡。一心不乱に焼いている。今流行りのブラック企業なのかと思ったがそれとは違う。焼きすぎたものは捨てて焼き直し、部分的に焦げたところはこまめにハサミでカット。仕事が繊細なのだ。仕事に没頭している。その姿勢がリピートしたい気にさせた。景気とはこういう人が原動力になり上向いていくものだろうと思う。掛け声だけのアベノミクスでは景気が向上するはずがないとも思った束の間のフリーな一日であった。

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松坂屋はどう生まれ変わるのか

関東大震災を挟み、凌雲閣は倒れ松坂屋は建った。その松坂屋が取り壊されることになったとのこと。松屋や三越よりも一足早く開店し当時は西洋化の象徴であったらしい。百貨店としては初めて履物を脱がずに土足で入れるようにし、エレベーターの導入も初めて。屋上には動物園まであった。自分が初めて行った50年前頃でも松坂屋には勢いがあったように記憶している。去年の春頃銀座のフェルメール展を観た後に偶々松坂屋に寄ったことがある。店内は中国人観光客相手に改装されていて昔の面影はなかった。日本人の足が遠のいた松坂屋が生き延びるため、中国人相手の商売に方針を大転換しそれに賭けたことがヒシヒシと伝わってきた。その後尖閣諸島国有化により中国人観光客が激減したので、松坂屋が潰れるのは時間の問題と思っていた。元々建て替えは遅きに失したように思う。銀座は今でも一等地。後ろ向きな需要を拾うのではなく、前向きな需要を求めるべきだったはずだ。再開発によるニュー銀座を計画していれば、人の流れを引き戻していたかもしれない。間違っても今の松坂屋を模した建物を建てるべきではない。魅力のあるニューコンセプトが必要だと思う。

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「いろはに金平糖」のジュウニカイ

いろはに金平糖、金平糖は甘い(中略)光るは親父のハゲ頭。これは自分が小学校に入るか入らないかの60年前頃に東京で流行っていた童歌だ。まだ幼かったので、最後のハゲ頭まで辿り着けると、とても嬉しかったことを思い出す。今でも暗記しており懐かしさを感じる。「いろは」と「ハゲ頭」の間には「高いはジュウニカイ、ジュウニカイは怖い」というフレーズがある。父や兄が「ジュウニカイは怖いよ~」と自分を怖がらせたが、当時はジュウニカイが何なのかは分からなかった。大人になってジュウニカイとは浅草の十二階であることを知った。関東大震災で崩れその後取り壊された十二階建ての凌雲閣だ。近代高層建築の先駆けで、浅草のシンボル、日本初のエレベーターが設置されたことでも有名だ。その凌雲閣が来夏復活するという。浅草六区のほぼ同じ所に同じ高さのものを建てるとのこと。凌雲閣とは「雲を凌ぐほど高い」という意味で名付けられたが、今時12階建てビルは高層ビルとは言い難い。高さだけでいうとその名はチグハグだが、外観は明治当時を再現するらしい。90歳以下の人は誰も見たことが無い十二階は、きっと誰の目にも荘厳な超高層建築に見えるに違いない。またまた浅草に名所が増えそうだ。

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異変続きのウィンブルドン

ウィンブルドンで異変が起きている。ナダルが1回戦で敗退し、2回戦ではフェデラーとシャラポアも敗れた。異変はそれだけではない。アザレンカやツォンガなど転んで棄権する選手が多い。棄権した選手はコートが滑り易いと言い、クラブ側は例年と同じ基準で仕上げてあると言う。異変の原因は2つ考えられる。一つは、常勝の覇者も峠を越え世代交代の時期に来たのかもしれない。錦織が世界ランク11位になったのはそれを裏付けているようにも見える。もう一つは、プロ野球の統一球のように、クラブ側が試合を面白くするために勝手に基準を変えてしまったが、何も変えていないと白を切っているのかもしれない。但し統一球問題とは質が違う。テニスコートには、芝生、オムニ、クレー、ハードと色々ある。芝生の基準が多少変わろうが、芝生は芝生だ。もしかしたら常勝選手は慣れに溺れてしまったのかもしれない。何れにしろ環境に順応出来た実力者が優勝することになる。それが覇者というものだろう。

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土砂降りの中でゴルフ

梅雨の最中ではあるが、久々にゴルフに行ってきた。このところ週1程度は練習場に行くようになり100切も目前と思っていた。自称晴れ女だと言う若い女性が2名も一緒だったので、雨は降らないものと信じていた。今にも泣き出しそうな空だったが、OUT8番まではなんとかもち9番でとうとう降り出した。OUTは50で回ることが出来たので、IN次第では100切のチャンスが出てきた。昼食時に土砂降りとなり、INもその中をスタートした。それでも15番まではいいペースで来た。だが16番から悪夢が始まった。雨は土砂降り、グリップが滑るし、体中びしょ濡れで集中出来ない。ティーショットでチョロ、バンカーで大叩き、フェアウェイでトップ等ミスのオンパレードで大崩。上がってみれば111で何時ものスコアだ。100切の目標はまた遠のいてしまった。土砂降りの悪コンディションで、目標も達成出来なかったが、楽しいゴルフだった。次回の100切を目指しまた練習に励むことにした。

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赤信号皆で渡る通信、自動車業界

最近メールがとんでもなく遅く着信することがある。どうやらLTE障害のようだ。携帯の通信各社が顧客争奪に鎬を削っている。高速通信サービスのインフラを整える前に、身の丈以上の多量の顧客を獲得したので通信網がパンクした。競争することは良い事だが、顧客の迷惑をも顧みず、背伸びをした誇大広告はいただけない。顧客獲得のために高速通信エリアを偽り消費者庁に怒られたKDDI。通信速度は各社同レベルなのに、わが社が1番だと宣伝して不興をかったSB。通信障害は確信犯的行為の結果だ。通信業界全体の信用が低下している。だがこの現象は通信業界だけではない。自動車業界も同様だ。低燃費が売り物のハイブリッド車や軽自動車のカタログ燃費と実燃費との乖離が大きく、新車を購入したユーザーの不満が多い。日本自動車工業会が調査した結果、カタログ値に較べ平均で約3割低かったとのこと。自動車の燃費は、加減速や温度や道路状況にも影響を受けるが、カタログ値と大きく乖離している理由は、エアコンやランプやワイパー等の電装品の有無にあるとのこと。電装品が装備されていない自動車など誰も買わない。買わない自動車の性能を売り物にするのは詐欺行為だ。通信業界も自動車業界も「赤信号皆で渡れば怖くない」病に罹っている。情けないことだ。

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国が総力を挙げて解決すべき問題

IAEAも福島原発の汚染水処理が焦眉の急と指摘しているが、一向に進展がないばかりか新たな問題が次から次へと噴出している。阿武隈水系の地下水が流れ込んでいるため汚染水が毎日400トンのペースで増えている。先日地下トンネルにある超高濃度のセシウム汚染水が海に漏れ出した。今度は高濃度トリチウムも漏れ出した。ストロンチウムを含む汚染水が30万トンタンクに貯められている。もう置き場はない。地下には超高濃度汚染水が9万トン。いま試運転中の放射能浄化装置ではトリチウムは除去出来ない。これ程の深刻な事態であるのに、経産省は汚染水処理対策委員会なるものを月に2回しか開かない流暢さ。放射能汚染水処理は東電だけに任せておいてはいけない。国が専任の責任者と予算を手当てし、国の総力を挙げて解決すべき問題だ。今のままダラダラした対処が続けば、その内日本近海の魚介は全て汚染されてしまうかもしれない。気が付いた時では遅すぎる。国の危機管理機構が機能していない。

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LIVE放送の素晴らしさ

ニュースには良し悪しがある。今朝8時から放映されるコンフェデ杯対メキシコ戦を観ることを楽しみにしていたが、直前のニュースで結果が流れた。夕方放送の女子ゴルフも観る前に結果が分かってしまった。当然興味が無くなり両方とも観なかった。それに較べNHKの日本ゴルフツアー選手権は良かった。LIVEなのだ。ハラハラドキドキした。スポーツの醍醐味を堪能した。初めはニュースが悪者だと思っていた。こんな情報は流すなと。しかし良く考えてみるとニュースに罪はない。事実を速報するのがニュースの本来の使命なのだから。人の楽しみを奪う輩は誰なのだろうかと更に考えてみた。よくよく考えると犯人がいた。真犯人は録画放送だ。録画は録画で良い所もある。しかしスポーツなどの先の展開が分からないものについての録画はいただけない。結果が先に分かってしまえば、興味半減というよりは興味が潰滅してしまう。聞くところによると、スポーツ番組を録画放送させているのは開催スポンサーとのこと。ハラハラドキドキの好きな人が増えれば、こんなスポンサーは駆逐出来る。これからは開催スポンサーに注目することにした。ニュースを流す皆さん、悪く言って御免なさい。

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次期全日本柔道連盟会長は

何と女姿三四郎が日本バレーボール協会の理事に就任しセクハラ撲滅を担当することになった。女姿三四郎との異名をとるのは、嘗て世界選手権で日本人女性として初めて金メダルを獲得した実績を持つ山口香さん。園田監督の暴力問題で告発した選手のサポート役を引き受け、全日本柔道連盟に風穴を孔けたあの女性だ。当然全日本柔道連盟の理事に選ばれるものと思っていたが、連盟は連盟に楯を突いた山口を重用せず強化委員止まりの扱いにした。山口重用の可否はセクハラパワハラ撲滅の分水嶺と言える。バレーボールは旧態とした体質の改善が進むことに違いない。柔道は長くて暗いトンネルが続くことになる。しかしトンネルの出口には山口香という全日本柔道連盟会長が待ち構えているような気がする。

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ザックジャパンが学ぶべきもの

FIFAコンフェデレーションズカップで、日本はイタリアに惜しくも3-4で敗れた。日本は素晴らしいボール捌きで内容的にはイタリアに勝っていたが、勝負に負けた。敗因は前後半終了間際に失点を許したこと。ザッケローニ監督は「ほんのちょっとの実力の違い」と言い、解説者は「メンタルの問題」と言う。敗因は少し違うと思う。嘗て水泳の北島選手が金メダルを獲った時、勝負事は最後の最後が大切だということを習ったからだと言っていたことを思い出した。教えたのは「勝負脳」で有名な林成之日大医学部教授。競泳のゴール寸前で、もうすぐゴールだと思ってしまうと人間は一瞬力が抜けてしまうそうだ。その一瞬がメダルの色を変えてしまうことになるとのこと。選手にとって競泳のゴールは、プールのゴールではなく表彰台をイメージすること。泳ぎ終わっても、まだ競技の途中にあると思うことがコツらしい。来年のワールドカップで日本がベスト4に入るためには林教授からスポーツ医学とスポーツ心理学を今から学ぶ必要がありそうだ。

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秋入学に移行する方法

国際化を進めるため秋入学への移行構想を提唱していた東大が、秋入学を先送りし4学期制導入に変更する案を公表した。元々数校だけで秋入学に移行するには無理がある。4学期制にして6月から8月を夏休みにすれば、海外のサマープログラムには参加し易くなる。だがそれだけの効果しかない。愚案でしかない。これでは海外からの留学生を呼び込む仕組みになっていないし、海外に行く留学生にとっても殆んどメリットはない。では何故抜本的な構想が描けないのだろうか。理由は単に今までの慣習を引きずっていてその域を出られないからだ。秋入学への移行を本気で望むのならば、秋入学を阻害する要件を排除して構想すべきだ。例えば、通年で設定してあるカリキュラムを春/秋に二分する。そのためには年間に4か月以上ある春夏冬休みを全面廃止するか、短縮して分散させる。単位の取得も通年ダラダラ型は廃止し短期集中型に変える。もし、このような秋入学制度が実現すれば「日本の学生は勉強しない」との定評が覆るメリットも生まれるかもしれない。

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頑張れ大谷選手

二刀流に挑む日本ハムの大谷選手が対広島戦に登場した。5番・投手で出場し、2回に2塁打を打ち、投げては4回3失点で降板、5回から右翼の守備についた。先発投手として試合をつくり、主軸を打つ。歴史的挑戦だ。試合後本人は、投手では30点、打者では50点、でも楽しかったとコメントした。元々大谷は去年のドラフト前はMLB行きを宣言していた。その大谷の強い意志を日本ハムが説き伏せた。日本ハムは大谷に対し、日本ハムと一緒に大谷の夢を叶えようというスタンスをとったのが功を奏したようだ。日本ハムは、大谷を説得した時の説明資料をHPで公開している。自分もその資料を閲覧したが、説得性がある。各種スポーツの日本と海外の差、MLBでの日本人選手の活躍状況、韓国選手のプロと高卒のMLB活躍状況等、当時の大谷の置かれている状況を極めて客観的に説明している。この資料と「一緒に夢を叶えよう」という言葉が、大谷の心を射抜いたのは間違いない。高校野球では、4番・投手はざらにいる。プロ野球はレベルが高いから専門化しなければならないという理屈はない。才能さえあればプロにも4番・投手がいたっていい。野球の面白みが増してくる。頑張れ大谷選手。

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日本語の難しさと面白さ

日経朝刊に、新入社員が間違えやすい敬語、慣用句、漢字の特集があった。間違いで文章を組み立ててみた。「6月にもなると新入社員のボロが目立つようになる。この時期にこの特集は的を得ている。対外折衝のとき新入社員の一言で足元をすくわれることは良くあることだ。特に新入社員は寸暇を惜しまず日本語の基礎を勉強すべきだ。その努力こそが汚名を挽回するチャンス。それを乗り越えれば押しも押されぬ会社を背負う立派な社員になれる。」因みに正解は「6月にもなると新入社員のボロが目立つようになる。この時期にこの特集は的を射ている。対外折衝のとき新入社員の一言で足をすくわれることは良くあることだ。特に新入社員は寸暇を惜しんで日本語の基礎を勉強すべきだ。その努力こそが汚名を返上するチャンス。それを乗り越えれば押しも押されもせぬ会社を背負う立派な社員になれる。」日本語は難しい。人生のベテランでも間違えることは良くある。自分は「明鏡ことわざ成句使い方辞典:北原保雄:大修館書店」を活用している。この辞典には誤用索引が付いている。誤用索引を眺めているだけでも、日本語の難しさと面白さが伝わってきて、思わずニタッと笑いが込み上げてくる。

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先輩という脅威

昨日は会社の同期という集まりでもあったこともあり、今日は会社の先輩のことも思い出した。今日は昔の会社仲間の奥様のテニスの集まりがあり参加した。勿論集まるのは先輩の奥様方だけ。皆さん先輩の奥様方なので、自分から見れば誰しも先輩に見える。帰りがけブログの話になった。実は、と話すと、実は、と答えが返ってきた。先輩のIさんもブログを書いているという。即座にURLを交換した。URLを打ち込んだだけでは繋がらず、何度か行き来をしたがやっと繋がった。あの先輩らしいブログだなと思った。果たして先輩は自分のブログを、どう評価するのだろうか。このブログ始まって以来最大の脅威が近づいているような予感がする。

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砂糖の毒

料理の常識「さしすせそ」という記事を見て、昨日お墓参りをした同期の助言を思い出した。医学の専門家である同期は常々「砂糖は毒だから極力摂るな」という言葉が口癖だった。自分はその助言を守り数十年間砂糖の摂取は極力避けてきた。「さしすせそ」の記事の概要は下記の通り。「さしすせそ」とは砂糖、塩、酢、醤油、味噌。料理の常識では「さしすせそ」の順に調味料を加えることになっているが、それは間違い。砂糖を先に入れると浸透圧が上がり他の味が入りにくくなる。表面だけに砂糖が付いてしまい具材本来の味が死んでしまう。更に砂糖は免疫と代謝を落とす作用がある。砂糖を止めれば健康になれる、とのこと。自分はカミサンに常々「砂糖は毒だ」と言ってきた。その度カミサンは「どういう毒なの」と聞くが「良く分からないが何しろ毒だ」と訳の解らない答えをしてきた。今日の記事でやっと真面な答えを言えるようになった。「免疫と代謝を落とすのだ」と。砂糖を通して同期はまだ心の中で生き続けていることを実感した次第。

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お墓参りの同期会

昨年5月の第二弾として、先に逝った同期のお墓参りを兼ねた同期会があった。朝霞駅に集合とのことで定刻よりも早めに駅に行った。何故なら朝霞はカミサンをもらって初めて住処を構えた所だからだ。40年来の朝霞なので風景は随分変わっていた。何とか昔の住処を見つけ出すことが出来、40年以上も前の記憶が斑ではあるが蘇ってきた。定刻になり全員集合。お墓は新座にあり、バスで移動した。バスから見た朝霞は昔に較べ、緑が多く垢抜けた街に変貌していた。新座の墓所は、これまた見事に手入れが行き届いていて、永遠に眠るには最適な場所だと思った。お墓参りの後、駅前の飲み屋で同期会。何時もの通り、40年前の同期に戻り楽しい時を過ごした。天気予報は雨であったが日が射してきて、梅雨の最中にもかかわらず天気に恵まれたことは、亡くなった同期の明るかった性格と頭によるものだと感謝。多分参加者全員が、先に逝った同期が今でも傍で生きているように感じたに違いないと思うような一日であった。

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安全運転を妨げるもの

最近自動車を運転中に携帯を使用している人を良く見かけるようになった。2004年道路交通法に携帯使用の罰則が新設され、一時は減ったがまた増えつつある。道路交通法では、罰則は3か月以下の懲役又は5万円以下の罰金、但しハンズフリーは規制対象外。要は取り締まりの強弱で使用者が増減するということなのだろう。先日米自動車協会が運転中の携帯操作による危険性の調査結果を発表した。運転中の脳波と反応時間を測定し注意の散漫度合いを調べた。それによると、同乗者と会話した場合、ハンズフリーを使った場合、携帯電話を手に持って使った場合の3ケースに、有意差はなく同程度に注意が散漫になったとのこと。人間の脳は一つの事しか処理出来ないので、当たり前と言えば当たり前の結果だ。道路交通法は、携帯使用時の一瞬の前方不注意だけに焦点を当てているに過ぎないようだ。それよりも現実的に問題なのは同乗者との会話だ。頭を使う難しい内容の会話は脳を独占してしまう。ひょっとすると、同乗者との会話は考える必要のないBGM的なものでなければならない、という改正が必要なのかもしれない。

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平和度指数のランクダウン

162ヶ国の世界平和度指数ランキングが発表され、日本は昨年より一つランクをさげて6位になった。平和度指数とは、戦争、テロ、内戦、隣国との関係、難民、政治的不安定さ、殺人暴力暴動、警察、軍事費、軍事力等々23項目を数値化してランキングされる。毎年1位はアイスランドで北欧やオセアニアが上位の常連で、下位は中東が占めている。日本はトップクラスにはいるが、一つ順位を下げた。理由は尖閣諸島の領有権問題で近隣国との関係に関する評価が下がったため。習は「核心的利益」と言い、オバマは「話し合いで」と言う。二大国間でも意見のすれ違いだ。政府は「尖閣は日本のものだから領有権問題など存在しない」と突き放すので折り合う余地はなさそうだ。政府の「領有権問題など存在しない」という紋切り型の見解が、問題を引きずっているようにも見える。もっと大人になって「領有権は日本にあるが話し合いはしましょう」というようには進めないものなのかと思う。ランクアップの努力が必要だ。

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日本プロ野球の魔球2

日本野球機構の隠蔽体質と企業との癒着体質が明らかになった。日本野球機構がボールの反発係数を変えた事実を隠していたことを到頭白状した。公式試合球の反発係数は0.4134~0.4374と規定されている。昨年の飛ばなかったボールの最も低い平均値は0・408で、何度も下限値を下回っていたことがあったことを白状。そして日本野球機構がミズノに改良を指示した結果、今年のボールは規定内の0.415~0.416に収まったとのこと。しかし日本野球機構はミズノも巻き込みこの事実を隠蔽した。結局日本野球機構は二つの過ちを犯したことになる。一つは事実を隠したこと。これで更にダーティな体質を曝け出してしまった。もう一つは、規格外れのボールを不合格品として返品もせずに1年間も放置して使っていたこと。日本野球機構とミズノの癒着がバレバレになってしまった。加藤コミッショナーの言う統一球とは何なのか。元々はWBCやMLBの使用球に統一するための統一球だったはずだ。ところが実態は4社が供給していたものをミズノ1社に絞ったという意味での統一球になっている。癒着もさることながら日本野球機構の最大の過ちは、WBCやMLBの使用球に統一しなかったことに尽きる。

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ヒラリーの呟きを聴く

ヒラリー・クリントンがTwitterを始めたとのニュースがあった。日本時間11日未明に始めたそうだ。11日23時頃に早速興味本位でfollowしてみた。何ともう36万2千番目になっていた。最初の投稿はThanks for the inspirationで始まる協力者への感謝だった。profileはwife、momから始まりファーストレディ、国務長官など色々書いてある。常人であれば過去の最高レベルの職業や肩書を先頭に書くものだと思うが、wife、momを先頭にもってきた。やはり常人ではなさそうだ。ヒラリーがTwitterを始めた理由は次期大統領選の布石と憶測されているらしい。果たしてヒラリーは何を呟くのかを暫らくの間followしてみようと思う。

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白いカラス

ああ言えばこう言う。南沙諸島で領有権を強引に拡大し各国と摩擦を起こしている中国が、領有権問題を話し合いで解決したいが応じてもらえないと言う。強権的な政治に対し市民が大規模デモをしているトルコが、デモは民主化の逆行だと言う。各国から多くの人を拉致した張本人の北朝鮮が、脱北者は韓国による拉致だと言う。立場が変われば意見も変わるのは常識だから、変わること自体に違和感はない。しかしこれらの例は国の見解というよりは笑い話に近く、思わず笑ってしまう。何故このような笑い話が世界で同時に起こるのだろうか。カラスが白いと言われても世界の誰でも黒いことを知っている。ひょっとするとカラスは白いと言うことが世界の常識なのかもしれないと、キツネに抓まれたような気になってしまった。

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柔道と相撲を活性化する方法

柔道も相撲も日本発のスポーツではあるが落日を迎えているとしか思えない今日この頃だ。柔道は理事や監督による補助金の不正使用とかセクハラに始まり、組織としての箍が緩みっぱなしで、挙句の果てにそれを率いて辞任を表明したはずの会長が再選に手を挙げ収取がつかない泥沼だ。片や相撲は柔道以上にダーティなスポーツへと成り下がっている。その相撲業界で、北の湖の還暦祝いが行われたというニュースがあった。乳の垂れた北の湖が、赤い綱を締めヨロヨロしながら土俵入りをした。何のための土俵入りなのだろうかと思う。ヨロヨロした老人を見て大相撲が活気付くはずがない。間違いなく大相撲再興のための行事ではない。だが大理事長へのゴマスリだと思えば納得がいく。露払いを務めた九重親方は赤い綱の北の湖に再来年の自分の姿を重ねウットリしている。八百長相撲の大御所が大相撲を奈落の底へと更に引き込んでいるように見えるのは自分だけなのだろうか。内向きの柔道と相撲を浄化活性化するには、上層部を一掃することしか方法はなさそうだ。

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オバマと習の密約

いま世界で一番重要な会議が始まった、と思う人はどれ程いるのだろうかと思う。米国オバマと中国習との会談だ。これから十年以上はこの会議が出発点になるのは間違いない。日本を含め世界の人は本当に、これがどういう会議なのかを真剣に考えているのだろうか。ロシアのプーチンが離婚したという低レベルの話ではないと思う。今までの中国首脳は就任後4年位おいて訪米するのが習わしだったが、習は何と4ヶ月目にだ。習の強い要望に米側が答えたらしい。習は何故急いだのだろう。中国では江沢民派が実権を握りつつあり、習は瀬戸際に立っているようだ。権力奪取のためなら何でもやる。それが政治家だ。習は巻き返しを図るため、大胆な提案をするかもしれない。市場開放とか元の為替自由化とかを。公式発表の裏に隠れた密約は果たして何なのだろうか。数か月後にはその内容が形として現れるような気がする。

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ヒヨドリとスズメ

鳥の餌台にミカンやリンゴを置いて、ヒヨドリが食べに来るのを見て楽しんでいたが、5月下旬頃からパッタリと来なくなった。仕方なく最近は小鳥の餌やパン屑を置いて、スズメ相手に楽しんでいる。5~9月はヒヨドリの繁殖期なのでミカンよりも昆虫に主食が変わってしまったのかもしれない。ヒヨドリは子飼いにするとよく慣れて、飼い主を見分けられるらしい。平安時代は貴族が愛称を付けて愛玩していた記録もあるとのこと。だが自分は子飼いはしない。囲い込んでしまうより、来るか来ないかを楽しむ方が合っている。ヒヨドリは秋の季語だ。秋の到来を楽しみに待つとしよう。

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京都の景観条例

殆んどの都道府県が景観条例を制定しているが、京都の景観政策はユニークだ。以前は景観条例そのものに強制力はなかったが、2005年景観法が施行され景観条例が強制力を持つようになった。京都は歴史的な風情がある美しい古都の景色を守るため2007年に規制を強化し、屋上広告物や看板、デザインや大きさや色、高さまでも規制した。経過期間は来年の8月までで、それ以降は強制撤去が出来るようになるとのこと。だが違反対象物が未だに約7割も残っているのが現状だ。京都は最後の追い込みのため、撤去や更新を促す低利融資制度の創設や指導職員の増員をしたり、京都景観賞という表彰制度も創設して機運を高めているらしい。是非とも景観条例を実行し落ち着きのある京都へとリニューアルしてもらいたいものだ。だが目障りな京都タワーは条例の対象には入っていない。個人的には京都タワーが京都に一番そぐわない構築物だと思う。京都タワーが撤去された時が京都景観リニューアルの完成と思うのだが。

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大衆薬の攻防

大衆薬のインターネット販売をめぐりゴタゴタが続いている。最高裁が大衆薬のインターネット販売を規制する法律は違憲と裁定したことでインターネット派が盛り返している。解禁派と規制派の攻防が続き、厚生省では手に負えなくなり首相裁定になりそうだ。大衆薬とは「一般の人が薬剤師等から提供された適切な情報に基づき、自らの判断で購入し、自らの責任で使用する医薬品」と定義されている。条文の「薬剤師等からの助言」と「自らの判断と責任」の鬩ぎ合いとも言える。簡単に言うと、大衆薬の販売に専門家の助言を必須とするか、しないかの利権の争いだ。そして今現在の争点は、全ての大衆薬のインターネット販売を認めるが、25品目については例外を認めるか否かに移っている。解禁派は例外を認めると、オランダの蟻の穴のように際限なく成長するのではないかと疑っている。一方規制派は薬害被害の想定を前面に出し、薬剤師の有効性を説いている。だが実際に薬購入の際に薬剤師の助言を金科玉条の如く聴いている者など殆んどいない。これが現状だ。だから大衆薬は基本的にインターネット販売で良いと思う。但し、大衆薬としては副作用のあり過ぎる薬は、本来の医薬用医薬品に戻すことが必須であることは間違いはない。結論は単純だ。副作用の大きい薬は慎重に、小さい薬はオープンに。医薬用医薬品と大衆薬の境はそれで線引きされるはずだ。

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違反に甘い国家公安委員長

古屋国家公安委員長が警察の交通違反の取り締まりについて「取り締まりのための取り締まりになってしまっている」と指摘し、「危険性のない道路で20キロオーバーを取り締まるのは疑問」という例を挙げた。日本で暮らす一個人としては、仰る通りだと思う。だが日本を取り締まる国家公安委員長の発言としては如何なものかと思う。古屋が指摘した点は2つある。一つは警察が安全向上に直接結びつかない点数稼ぎのネズミ取りをしていること。もう一つは交通法規が実態に合っていないということ。警察の点数稼ぎの無駄な仕事が、警察の悪い文化を産み出している。すぐに国家公安委員長の鶴の一声で改革すればよい。しかし国家公安委員長が安全であろうがなかろうが20キロオーバーの取り締まりをすべきではないという発言は極めて問題だ。いまの日本の交通ルールは極めて曖昧。制限速度は規定されてはいるが、15キロオーバーまでは捕まえないことが常態化されている。実態に合わせた規制に変更すべきだと思う。通学路では20キロでも危険なところがある。田舎の道は80キロでも問題はないところもある。道に色でも塗って色別に制限速度を明確に表示するとよい。その上で厳格に制限速度オーバー者を捕まえるべきだ。古屋のやるべきことは、交通ルールをルーズにすることではなく、クリヤーにすることだと思う。

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奇跡の一本松vs森の長城

東日本大震災の津波に耐えた陸前高田の「奇跡の一本松」が復元された。約7万本あった高田松原で唯一なぎ倒されず生き残ったが、海水で根腐れし枯死したため樹脂で加工されてモニュメントになった。費用は約1億5千万円で募金で賄われるらしい。そもそも松は根が浅いので津波の防潮林としては適していなかったようだ。津波の防潮林として役目を果たしたのは宮脇昭横国名誉教授の推奨する混植・密植型植樹だったとのこと。この事実に基づき「森の長城プロジェクト」が結成されて300kmにも及ぶ東日本海岸を9千万本の植樹で森の防潮堤を作る計画が始動している。当初から奇跡の一本松復元には疑問を持っていた。津波に耐えた一本松が枯死せずに生きながらえていれば、生還の象徴として大事にする気持ちは痛いほど分かる。しかし枯死した松を保存することにどれ程の意義があるのだろうか。被災した人はその松を見て何を感じるのだろうか。数十年後に見る人はモニュメントの意味を理解出来るのだろうか。一時の感傷で無駄なものを作ってしまったように思えてならない。1億5千万円ものお金があれば「森の長城」に使うべきだったと思う。過去の思い出作りより、未来の景観と安全を作り出す努力の方が遥かに価値があると思う。

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見習うべきムネリン魂

イチローを慕ってMLBに移籍した川崎がブルージェイズで活躍している。川崎はソフトバンクでの不動のスタメンの地位を敢えて捨て、条件が落ちるマイナー契約を交わしてイチローのいるマリナーズに行った。心底野球が好きなんだなとは思ったが、同時に認められなかったらどうするのだろうかと当初は心配した。その後イチローはヤンキースに移り、川崎はブルージェイズに移った。尊敬するイチローのいないブルージェイズで川崎のモチベーションは果たして上がるのだろうかと更に心配になった。ところが川崎はメジャーに昇格したばかりではなく、大活躍だ。時々タイムリーを放つが、大活躍とはそのタイムリーだけではない。ダンスやお辞儀のパフォーマンス、片言英語で抜群のコミュニケーション、最早チームのムードメーカーとしての座を確保してしまった。何と地元では7月のオールスターに川崎をショートにという運動が起こっていて、他チームにも波及しているとのこと。川崎は米国の野球ファンを虜にしてしまったのだ。ムネリンのオールスター出場は決して絵空事ではない。川崎の渡米時の決断と抜群のコミュニケーション力に拍手を送りたい、勿論野球バカにも。ムネリンが日本の若者に与える影響力は計り知れない。

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更に遅すぎた県民栄誉賞

余りにも遅すぎた国民栄誉賞を受賞した長嶋元巨人監督が、更に遅すぎた千葉県民栄誉賞を受賞した。受賞した長嶋が喜んでいるのは勿論結構なことで、傍で見ている我々も喜ばしいことだとは思う。だが少し違和感を覚えるのは何故だろう。何故国民栄誉賞の後に県民栄誉賞なのだろう。一都二府四十三県一道で、国と県では約50倍ほど重みが違う。県が推挙して認知されると国が更なる賞を与える、というのが常識で、県民栄誉賞を受けた人が日本レベルで評価されるというのが常道のはずだ。その常道の軌道が外れたから違和感を覚えるのだろうと思う。千葉県の森田健作知事は、常道を外し長嶋に県民栄誉賞を授与した。その心は何なのだろう。二つあると思う。一つは森田が師匠の元宮崎県知事そのまんま東のセールスパフォーマンスから脱却出来ないこと。もう一つは県知事としての実績が築けない焦りから、脚光を浴びる長嶋に注目させて自分に目を向けさせたいためだ。だが長嶋は何も言わない。ただ受賞を喜ぶだけ。だから長嶋なのかもしない、と思う。

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