更に遅すぎた県民栄誉賞

余りにも遅すぎた国民栄誉賞を受賞した長嶋元巨人監督が、更に遅すぎた千葉県民栄誉賞を受賞した。受賞した長嶋が喜んでいるのは勿論結構なことで、傍で見ている我々も喜ばしいことだとは思う。だが少し違和感を覚えるのは何故だろう。何故国民栄誉賞の後に県民栄誉賞なのだろう。一都二府四十三県一道で、国と県では約50倍ほど重みが違う。県が推挙して認知されると国が更なる賞を与える、というのが常識で、県民栄誉賞を受けた人が日本レベルで評価されるというのが常道のはずだ。その常道の軌道が外れたから違和感を覚えるのだろうと思う。千葉県の森田健作知事は、常道を外し長嶋に県民栄誉賞を授与した。その心は何なのだろう。二つあると思う。一つは森田が師匠の元宮崎県知事そのまんま東のセールスパフォーマンスから脱却出来ないこと。もう一つは県知事としての実績が築けない焦りから、脚光を浴びる長嶋に注目させて自分に目を向けさせたいためだ。だが長嶋は何も言わない。ただ受賞を喜ぶだけ。だから長嶋なのかもしない、と思う。