今月は親族関係の冠婚葬祭行事が多かった。(婚)40歳の甥の結婚式。2年前には、付き合っている彼女はいるが甥は薄給の大学講師なので真面な生活が出来そうもなく結婚を迷っていると言っていた。「経済的なことを第一に考えてはいけない。寧ろ二人で苦しいところから出発した方がしっかりした家庭が築けるはずだよ」と言ったアドバイスが背中を押したらしく挙式となった。おめでとう。(葬)61歳の従妹の葬式。子供の頃は兄妹のように育ったが最近では葬儀の時にしか会わない程度の付き合いになっていた。数年前から闘病生活だったのを知ったのが訃報のお知らせのとき。最近は闘病や訃報を知らせなくなった人が多くなった。病気であることや死ぬことを日本社会は恣意的に隔離させる風潮にある。困ったこと、苦しいこと、助けてほしいこと等があるときこそ親しい人を必要とするはずなのに社会は何かが狂っている。南無阿弥陀仏。(冠)34歳の三男の新築祝い。自分と同じ末っ子で本質的に甘えん坊であった三男が社会人として成長している。癒し系の三男が、自動車部品の設計者として日本、アメリカ、メキシコ、中国を股にかけ活躍している。何も出来ない何も知らないと思っていた三男が、いつの間にか自分の家を持つようになった。全員で押しかけ新居を祝った。家を持つということは、昔風に言えば元服の儀かもしれない。おめでとう。(祭)今年は三男の子供も生まれる予定だ。孫の誕生は祭に当たるだろう。これで冠・婚・葬・祭、全てが揃うことになる。人生は色々あるものだ。
東電は政府の原子力損害賠償支援機構に対し、1兆円の資本注入と8400億円の原発事故賠償金の追加資金援助を申請した。これにより東電は事実上国有化するが、未だに国有化に抵抗している。西沢社長は「民間の活力を発揮していくことが大事だ」と主張しているが、根本的な誤りがある。「東電には値上げする権利がある」とか「値上げを拒否すれば電気を止めるぞ」などと言う会社は民営会社ではなく公営会社だ。東電に民間の活力は全く根付いていない。東電の最善の再生方法は次の通り。電力事業継続のためと原発事故賠償と収束のため国が資金援助し国営化する。電力事業と事故関係以外の資産は全て売却し、かつ全ての経営幹部を退職させ、社員はいったん解雇し再雇用して民営会社としての教育をする。民間の経営者をトップに据え事業が軌道に乗り始めるようになった時点で完全民営化させる。公営会社を民営会社に切り替え再生させるときの最大の問題は、資金でも経営者でもない。社風の根絶にある。腐った半官半民根性を徹底的に潰す必要がある。全経営幹部の一掃と社員の再雇用が真の民営化の切り札になることは間違いない。
今日の日経朝刊の見開き2頁と3頁は対照的な記事が載っていてある意味で鮮やかさがあった。右側2頁には、国家公務員の天下り斡旋を監視する再就職等監視委員会の人事が設置以来3年もの間決まらなかったことと、たった8人しかいない国民新党が党分裂しそうだという記事。一方左側3頁には、政治家を除く有識者で内閣を構成したモンティ政権が、危機打開へ超党派で対応し緊縮財政、年金改革を片付け危機収束が開けつつあるという記事。成果としては全く対照的な記事ではあるが、一点だけ共通しているものがある。政治家は全く機能していないということだ。今のような情報伝達速度の速い激動の時代には旧態然とした政治システムは機能しない。元々政治家は目先の人気や既得権に縛られて本質的に改革は出来ないものなのに、政治家は改革を叫び国民は政治家に改革を期待するから、物事は進まなくなってしまう。激動の時代は政治家を除く有識者が長期的な政策を立案し、国民に短期的な痛みを丁寧に説明するやり方が適している。いや、今後この激動は止まることはないだろうから政治家不要の時代が続くことになるはずだ。「政治家」という職業が死語になるときにユートピアは実現することになる。
今から半世紀以上前の小学校ではよく席替えがあった。学期替わりの時の席替えは毎度のことであったが、学期内でも時々行われていた記憶がある。落ち着きのない子、成績の悪い子、おしゃべりばかりしている子らが時々一番前の席に座らされた。悪ガキが廊下に立たされるのと同じような罰だった。びっくりしたことに同じ罰としての席替えが国会でも行われている。参院議院予算委員会で前から2列目で官僚からレクチャーされながら答弁に応じていた「うちのお父さん直紀」が、委員長から最前列に移動するよう命ぜられた。理由は、コーヒーを飲みに行き授業をさぼったことと答えを教えてあげても真面に答えられないほど成績が悪かっただけでなく、教室の隅でいつも官僚とお喋りをしていることを咎められたからだ。昔の子供は席替えの罰だけでも反省はしたものだ。しかし直紀お父さんは反省しない。昔はモンスターペアレントなどいなかったが、いまはいる。直紀お父さんはモンスターママが庇ってくれることだけを今か今かと待っているかもしれない。今は正に真紀子ママの出番だ。だがしゃしゃり出れば国民の総攻撃が待っている。国民は賢くなっている。席替えさせられるダメな子は直紀、廊下に立つはずの悪ガキは橋下、の構図が見える。小学生時代の仲間内で将来社会に役立つ人物はどういう人なのかは誰もが皆知っているはずだ。
カンボジア国籍を取得し別府大分毎日マラソンで頑張った猫ひろしがロンドン五輪の男子マラソン代表に決定した。瀬古は「参加することに意義がある」と肯定的で、有森は「国籍変更してまで参加することが本当にいいのか複雑」と否定的。猫の自己ベストは2時間30分26秒で、優勝の可能性は皆無。まさに「参加することに意義がある」の精神だろう。スポーツ選手にとって五輪参加は夢の夢であり、国籍を変更しようが夢をかなえようとするその情熱が素晴らしい。自分は猫ひろしの芸風は嫌いだが、その生き方には賛美を贈りたい。本番の成績はどうあれ、これをきっかけに猫は日本とカンボジアの文化的な架け橋役になるに違いない。肩肘張って五輪の敷居を高くし過剰な期待で選手を押し潰すよりも、選手が五輪参加を楽しむ方が、五輪の元来の開催精神に合っている。猫頑張れニャー。
新聞各紙ががれき受け入れが進み始めたと報道している。東北の痛みを日本全国で分かち合うことは良い事だ。日経の谷論説委員は「国政や民間から転じた知事がいる東京、静岡、埼玉、神奈川はがれき受け入れに積極的だが、官僚出身の知事は総じて及び腰だ。こんなひ弱な知事ばかりでは地方分権は進まないし分権してもこの国は良くならない」とまで言っている。がれき処理の受け入れを拒めば非国民扱いされそうな勢いだ。ところが受け入れに対してしっかり反論している県がある。徳島県。徳島県のホームページで「目安箱広域処理」と検索すると、県の反対する理由が明確に説明してある。国の安全基準8000ベクレルの根拠の曖昧さと危険性について述べている。反対しにくい状況の中で反対しており徳島は決してひ弱な県ではない。寧ろマスコミはひ弱に広域処理を賛美するよりも、8000ベクレルの安全/危険を明確にすることこそ真の役割を果たすことになる。素人の自分には8000ベクレルが妥当な値かどうかは分からない。放射線学者の出番だ。放射能が全国に拡散するかもしれない瀬戸際なのに放射線学者は何故何も発信しないのか。いざという時にも役に立たない研究ならば止めてしまうのが最善の道だ。辞めてしまえ。
誰も見向きもしなくなった大河ドラマに相変わらず無駄な大金をかけ執着しているダメNHKにしては、久々の良い番組があった。BS1のプロジェクトWISDOMだ。貧困、紛争、食糧難、環境破壊等の人類が直面する地球的な課題について世界のトップレベルの専門家が討論する番組。昨日のテーマは「世界が問う福島第一原発事故」で、事故はなぜ起きたのか、廃炉はどう進めるかを、米仏独の専門家が議論していた。同時通訳の下手さ加減には参ったが議論の内容は優れていて感心した。特に日本の原発の専門家は電力会社のリベート漬けで真実を言わないので信用は出来ない。日本のひも付き専門家を外したことが番組の質を高めていると思う。一方最近の報道バラエティー番組のキャスターやコメンテイターの質の悪さには呆れかえってしまう。独善的で世論をミスリードするキャスター、一夜漬けの生半可な知識で偉そうなことを言う元スポーツ選手やタレント達。この人達はもうそろそろ「自分自身が日本の害虫である」ことに気付いてもよい時期に来ている。テレビの視聴率はこの害虫どもの増殖とともに低下している。テレビ業界が復活するためには害虫駆除が必要だ。テレビ業界には、インターネットの普及とともにプロジェクトWISDOMのような専門家主体の質の高い番組作りを期待したい。
関西電力大飯原発の一次安全評価について、原子力安全委員会は原子力安全・保安院が妥当とした判断を了承したが、再稼働への道のりは遠い。政府は、一次評価で再稼働は可能だとして後は地元の説得と首相の政治判断だと主張している。一方斑目委員長は、一次評価だけでは総合的な安全性評価は出来ないと主張。斑目は失敗に懲りたせいか慎重だが言っていることは珍しく正しい。再稼働には福島原発事故を繰り返さないための対策が必須であり、ストレステストだけでは不十分。しかし大飯原発の再稼働に関し必須条件だが未実施であるものが多い。大震災後の地殻変動による影響が考慮されておらず再び想定外が起きる恐れがあること。炉心溶融を想定していないし、メルトダウン後の放射性物質放出防止対策も未検討であること。福島原発事故の教訓から得られた安全強化策30項目のうち僅か3項目しか対策は打てていないこと。出来るならば出来るだけ早く原発を再稼働させた方が良いが、再稼働させるには最低の条件がある。決して地元の判断や首相の決断ではない。二度と同じような原発事故を起こさせない対策を実施することだ。その対策が完了すれば地元の説得も首相の決断もほとんど不要になるはずだ。対策の実行を急げ。
大震災のがれきは宮城岩手両県で約2千万トンあり、宮城県は344万トン岩手県は57万トンの広域処理を希望し、福島県は原発事故の影響で県内処理が原則とされている。広域処理の受け入れは東京都秋田県以外に手を挙げる自治体がなく、被災1年後に政府は首相名で全国に広域処理の要請をした。その後処理費用を国費負担することもあり各地から受け入れに手を挙げる流れになりつつある。がれき処理は日本を挙げて協力すべき課題であり、広域処理はまさに絆の形成になる。是非広域処理を押し進めるべきではあるが、解決すべき大問題がある。問題は処理廃棄物の放射能レベル。原発の廃棄物は原発事故以前と同様に100ベクレル超は低レベル放射性廃棄物処分場で厳格に管理されているのに対し、広域処理では80倍の8000ベクレルまで埋立処分出来るとしている。まず国は、国際的には低レベル放射性廃棄物として厳密に管理されている8000ベクレルという水準が、何故広域処理に適用出来るのか明確に根拠を示し説明すべきだ。その安全性を明確に説明出来るのならば広域処理を強力に進めるべきだ。しかし、説明出来ないのであれば即刻計画を変更すべきだ。放射能汚染を全国に拡散させることになる。変更する方法は2つある。1つは、8000ベクレルを100ベクレルに下げこの範囲で広域処理を行うこと。もう1つは、広域処理を止めること。汚染拡散防止のため、がれき集積場近くに国が処理場と保管場を建設し国が運営するしかない。国が8000ベクレル広域処理の根拠を説明しなければこれは国家犯罪に等しい。果たして100~3000ベクレルの焼却灰を処分出来ずに抱え込んでいる自治体は8000ベクレルの広域処理をどう見ているのだろうか、今声をあげる時だ。
原子力基本法や原子力委員会の廃止を求める意見書を野田首相に提出した日弁連の行為は正当だ。政府は原子力安全・保安院と原子力安全委員会を統合し原子力規制庁を発足させようとしているが、それでは片手落ちだ。原子力行政において原子力規制庁はブレーキで原子力基本法や原子力委員会はアクセルの関係にある。ブレーキを統合しただけでは今までと何も変わらない。原子力行政の抜本改革は原子力基本法の廃止にある。何故なら原子力基本法の目的は「原子力の研究、開発及び利用を推進する」ことにあるからだ。原子力基本法を廃止するには、まず政府が寿命の来た原子炉を順次廃止することを決断し宣言する必要がある。野田は小手先だけのことしかしない。もし、原子炉順次廃止宣言を行い原子力基本法を廃止すれば野田政権の支持率は倍増するはずだ。決断は支持率を上げ、小手先は下げる、これを民意工学という(かも)。
今日から始まった高校野球の開会式での石巻工阿部主将の選手宣誓に感動した。全文は下記の通り「宣誓。東日本大震災から一年、日本は復興の真っ最中です。被災をされた方々の中には、苦しくて心の整理がつかず、今も当時のことや亡くなられた方を忘れられず、悲しみに暮れている方がたくさんいます。人は誰でも答えのない悲しみを受け入れることは苦しくてつらいことです。しかし、日本が一つになり、その苦難を乗り越えることができれば、その先に必ず大きな幸せが待っていると信じています。だからこそ、日本中に届けましょう。感動、勇気、そして笑顔を。見せましょう、日本の底力、絆を。我々高校球児ができること、それは全力で戦い抜き、最後まで諦めないことです。今、野球ができることに感謝し、全身全霊で正々堂々とプレーすることを誓います」。高校生がこんなに頑張っているのに大人はだらしない。財務省が仕掛けた野田/谷垣密談は、会ったもののお互いに言い出せず何も言わずに別れたとか。復旧復興を加速出来ず、一つになって苦難を乗り越えることも出来ず、国民に感動勇気笑顔を届けられない野田と谷垣は阿部主将の爪の垢でも煎じて飲むべきだ。
ロンドン五輪出場者といえば、昨年の世界選手権で金を獲ったハンマー投げの中京大学准教授室伏アレクサンダー広治博士が有名だが、もっとユニークな選手がいる。今年3月のフランス・ビドーバン馬術国際大会で優勝し五輪出場枠を獲得した法華津寛選手だ。御年何と71歳、出場すればオリンピック史上第2番目の高齢となる。先祖は信長・秀吉時代の城主だったが、その後没落したらしい。しかし本人は会社経営者として成功し、いまは単身でドイツに渡り馬術三昧の生活とか。生まれから育ち方も考え方も我々凡人とは相当違っていそうで、視点の先が全く異なる人物のようだ。腐っても腐らなくても鯛は鯛ということか。五輪最年長優勝で日本に活を入れてくれるといい。更にロンドン五輪にはもう一人の年長者がいる。100歳のグールドさんが聖火リレー走者として参加し300mを走るそうだ。運動能力や若者にばかりに目が行く五輪ではあるが、年長者が公平に参加出来るロンドン五輪は、新しい五輪のコンセプトを拓くような気がしてきた。
少し前までは月と地震とタイタニックは無関係であったが、最近関係がありそうだという説が浮上している。産業技術総合研究所の分析により、大震災後の長野県栄村の多発地震は月の引力による潮汐が引き金で起きたとみられることが分かった。潮汐とは潮の満ち引きだが地球内部の岩盤も同じ影響で上下に伸縮している。この潮汐力が地下の流体だまりを押し周囲の岩を破壊、断層を刺激して地震が起きたと推定しているとのこと。話は変わるがタイタニック号沈没の原因は、航海士の操船ミス説、所有者の保険金陰謀説、大西洋最速横断記録獲得のための無謀説等諸説あるが、新たに月の引力説が加わった。米テキサス州立大の研究チームによると、事故3カ月前の1912年1月に「1400年に1度」という月と地球の大接近と、地球と太陽が年間で最も接近する時期とが重なり史上稀なる大潮となり、その大潮により通常浅瀬に留まっている氷山に浮力が生じタイタニック号の航路まで氷山が移動してしまったという。天体の位置や動きなどと人間・社会のあり方を経験的に結びつけて占う古代からある占星術も決して侮れない。せめて日々の星占いを参考にして毎日を過ごしてみようかと思う。
京都大や国立遺伝学研究所などの研究チームが、半世紀以上暗闇で飼い続けたハエは寿命が延び、多くの遺伝子が変化していることを突き止め米科学誌に発表した。生物の環境適応の変化観察のため、1954年からショウジョウバエを暗闇で飼い続けてきたというから極めて気の長い研究だ。ハエの1世代は2週間なので約1400世代目となり、人間の2万8千年分に相当するとのこと。通常のハエに較べ寿命が1.1~1.8倍延び遺伝子の5%が大きく変化したのは暗闇と関係がありそうという結論。もし人間が代々暗闇の中で一生を過ごし続けるとハエのように3万年後くらいには寿命が200歳くらいになるかというと、そうは問屋が卸さない。人間は日光に当たらないとくる病などを発症し寿命は短くなるはずだ。この研究は一体何に役立てたいのかさっぱり解らない。研究のための研究にはならないことを願いたい。
勤め人が仕事帰りに癒しのため立ち寄ることが多い猫カフェが、6月から夜8時以降の営業が禁止されることになった。ペットショップの深夜営業をやめさせる狙いで動物愛護法施行規則が改正されることの煽りだ。動物愛護法を改正した連中は果たして動物愛護者なのだろうか。動物にとって人間と同じ生活パターンをとることが心地よいとは限らない。猫は元々夜行性だから昼間は寝てばかりいるが夜の行動は活発だ。夜間の活動時間に狭いケージに入れられたら相当苦痛に感じ、猫自身が他に癒しを求めることになるかもしれない。そうなれば寧ろ虐待ともいえる。犬に防寒着を着せる行為も同じ。飼い主が自己満足するためのものであり、犬にとっては傍迷惑な「親切の押し売り」かもしれない。人には人それぞれに色々な生き方があるように、猫にも犬にも快適に感じる生き方がある。その生き方を尊重することこそ動物愛護と言えるのではないだろうか。動物愛護法施行規則改正反対。
春の選抜高校野球がもうすぐ始まる。何と震災の被災地から21世紀枠で出場する石巻工が選手宣誓を引き当てた。石巻工は地震と津波にやられ練習もままならない状態だった。選手宣誓の文案は全員で作るとのこと。何を言うかが楽しみだ。被災地の人々は「神も仏もない」と思っていたかもしれないが「神はちゃんと見ていた」らしい。ハンデを乗り越え神頼みではなく東北の底力で初戦突破することを願いたい。
キムタクが2度の20kmオーバーのスピード違反を犯し免停をくらった。些細な事件だが色々考えさせられる。まずはキムタクの職業意識の欠如。キムタクはカローラフィルダーのイメージキャラをやっている。この仕事をしている限り能動的な交通違反は許されない。自覚がなさ過ぎると言われても仕方あるまい。あるいはキムタクは確信犯かもしれない。カローラフィルダーのCMはSUV的イメージだが実際はライトバンだ。キムタクとカローラフィルダーは元々イメージ的にアンマッチ。本人自身がCMに嫌気がさしていたのかもしれない。しかしトヨタは契約を続けるという。トヨタはスピード違反なんてどうってことはないということを宣言したようなものだ。またはキムタクは運を全て使い尽くしてしまったのかもしれない。日本の法律は曖昧だから慣習的に15kmオーバーまでは見逃すことになっている。20kmと15kmは誤差範囲。そもそも20kmオーバーを経験したことのない日本人はいないだろう。20kmオーバーで捕まるなど運のなさの典型と言える。そういえばキムタク主演のドラマは必ずヒットするというジンクスも「南極大陸」で破れてしまった。これが運の尽きの始まりだったのかもしれない。キムタクのスピード違反とは関係なく、実際的な制限速度の見直しを行なったうえで法律の厳格な運用に変更すべきだと思う。
中国の最高権力機関である全国人民代表大会が今日閉会した。今年の大会はユニークな提案もあった。エアコン大手の広東志高集団のトップが一人っ子政策の改良案を提案した。現行の一人っ子政策では、農村の夫婦の1人目が女子の場合は例外として2人目を生む権利を持てるが、他の夫婦がそれをお金で取得出来、権利を与えた夫婦は都市に住む権利と1人目の子供の大学資金が援助されるという。まさに人身売買の類いだ。金持ちが妾を囲い、金持ちは妾の存在に満足し妾は処遇に満足するWin-Winの関係と同じ。まさに昔の日本のエコノミックアニマルに似ている。しかしアニマルからヒトへと進化するのは歴史の必然だ。一方温首相は「経済改革は成功したが、政治改革もやらなければならない」と言ったらしい。しかし今の中国がやらなければならないことは、政治改革の前に倫理道徳の抜本改革。「衣食足りて礼節を知る」とはこの事を言うのだと思う。
大震災から1年が経過し次々と事実が明らかにされつつある。震災の数日後には原子炉のメルトダウンと水素爆発により最悪3000万人の避難指示が必要だったケーススタディを隠蔽した菅。放射能汚染の状況を重々承知しながら「取りあえず健康には問題ない」と国民を騙し続けた枝野。無用な計画停電で首都圏を大混乱に陥らせた海江田。彼らは何の反省もなく出来るだけのことはやったと白々しいウソを言う。彼らの震災当時の発言は、真っ赤なウソという。1年後の発言で白を切るのであれば相変わらずどうしようもないなで済むが、「カラスは白かった」と言い張るので腹が立つ。ウソつき者はカラフルだ。赤があったり、白があったり、黒もある。ウソには色がある、鮮やかなものの影にはウソが潜んでいるという教訓を得た。
「ピンクスライム肉」という聞きなれない肉があるらしい。人間の食用とはならない犬や家畜のエサ用のくず肉を、洗濯機で洗いアンモニアで消毒しミンチにしてから食品添加物で味付けした肉のことだ。アメリカのマクドナルドなどの大手が使用していたが、イギリスの料理家に指摘され使用を中止したとのこと。これだけでも驚きだがもっと驚くことがある。何と米農務省は、ピンクスライム肉ついて学校給食で使用しても安全性に問題はないとの見解を示したとのこと。米農務省は安全性さえ確保できれば人間は家畜の餌を食えと言っているように聞こえる。一方日本では成型肉というものがある。くず肉や内臓肉を軟化剤で柔らかくして結着剤で固め形状を整えた食肉。スーパーではサイコロステーキという名で販売している。外食企業では「やわらか加工」「霜降り加工」と注釈つきで提供されている。成型肉は内部に菌がいる可能性があるのでレアで食べると食中毒を起こす危険性が高い。数年前ステーキレストラン「ペッパーランチ」で加熱不足によりO157による食中毒が発生したのが記憶に新しい。成型肉はJAS法に基づいた合法的なものではあるが、もっと明確な表示に変更し食の安全を喚起する必要があると思う。
今どきの夜更けの男性ニュースキャスターを一考してみた。Bizスポ堀34歳:「出会う人が皆優しい」と言うほどの生まれながらのボッチャンなので、世間知らずで真実が肌で伝わらず上滑りしているのが最大の欠点。NEWS ZERO村尾56歳:官僚から知事への道を夢描いた落ちこぼれ。ソフトなヘラヘラとナベツネフィルターのアンマッチで掴みようがないし、言うことを信じようもない夢の世界で生きている。報道ステーション古舘57歳:朝日新聞思想に洗脳されていることすら理解出来ず自説と思い込み独善的で世論をミスリード。立教出の徳光とミノモンタの後輩として後を追うように、実もない利もないウワベだけの世界を歩みそうだ。決してこの口車に乗ってはいけない、世間を見誤ることになる。NEWS23X松原50歳:TBS報道局記者出身でニュースバリューさえあれば何でも食いつく雑食系。一見丁重だが実は雑で人間としての良識は欠けている。人を煽るのが仕事と考えており、言うことが正しいとか正しくないとかは、どうでもいいという典型だ、この男の言葉だけは信じてはいけない。WBS進藤37歳前後:経済テーマを話せば経済が分かっていると妄信しているウスノロで、かつ周りの空気が読めない。前任の大浜は笑いながら泣いているかもしれない。単なるミスキャスト。LIVE2012若松&和田年齢不明:新興宗教の信奉者のように見え「気持ち悪い」に尽きる、番組の視聴率低下の最大要因と推定出来る。間違っていたら御免。しかし誰だって知らない人の事は信じない。ニュースキャスターは、まずは己の信条信念を明らかにすることこそが視聴率アップに繋がることを心すべきだと心底思う。上記の人達は、みな一言居士で言いたいことは言うが言葉が上滑りしている。心に伝わる熱情が感じられない。自分自身を役者かまたは操り人形と見ているのかもしれない。そもそもニュースキャスターは仕事をする前に自分の仕事を、仕事とは何かとを考えてみる必要があるのではないか。日本の言論は錆びていると思う。
政府の行政改革は小手先ばかりで成り行き任せのため、一向に抜本改革の姿は見えない。2013年度の国家公務員の新規採用は09年度比で最大7割超削減、民間よりも400万円多い国家公務員の退職手当の削減検討、公務員人件費削減検討対象から地方公務員を除外等々はモグラ叩きに似ている。政府がまずやるべきことは行革の青写真作りだ。国家公務員の必要最小限の体制検討、官僚に任せない人事制度、天下りを含めた公務員の組織、公務員の年金と給与体系の抜本見直し等を行い青写真を作るとともにスケジュール化し目標値を明確に設定することが事の初めだ。会社が赤字になれば経営者は必ず抜本改革を検討し多少痛みを伴っても実行する。国を憂うほどの志ある政治家がいないので青写真までには思いが及ばない。今この就職氷河期に国家公務員の新規採用を大幅削減することは、傷口に塩をすり込むようなもの。寧ろ新規採用は計画よりも増やし、給与の高い高級官僚を大幅削減すべきだ。強い立場の高級官僚には手を付けず、文句の言えない弱い立場の新規採用者に、自分たちの非力のしわ寄せを持っていくその根性に腹が立つ。野田政権発足当時、師匠の細川元首相は野田の手腕に期待していたが、行革は一向に進まず今では見限ってしまったようだ。良識のある国民は細川と同様に落胆しているはずだ。
子供だましの談合が成立しない。民・自・公の3党が相変わらず「子ども手当」の名称で迷走している。自民時代の「児童手当」を民主が「子ども手当」に変更ししたが財源を手当て出来ず漂流中。公明の「児童手当」に戻す主張に対し民主は「子どものための手当」を提案したが自公拒否。それではと民主は「児童のための手当」に代え提案したが公明が反発し物別れに終わった。政治家たちが論ずべきことは名称ではない。「手当」でもない。本来子供のために金をばら撒くこと自体が間違っている。親たちがばら撒かれた金を子供のために使うとは限らない。寧ろスマホ等に流用される可能性の方が高い。子供のために使う国の金は、幼稚園保育園小中学校の設備や運営費や学用品購入に直接投入し、教育の質の向上と親の教育費軽減に充てるべきだ。その方が教育の公平化に繋がり投資効果も大きくなるはずだ。名称はともかく金のばら撒きは子供の成長には何の役にも立たないことを政治家は認識すべきだと思う。
政府は日本の排他的経済水域の基点となる離島の命名を行い、所有者のいない23か所を国有財産として登録した。しかし尖閣諸島周辺の離島を故意に対象から外し公表も差し控えていた。これに対し中国はすかさず「釣魚島と付属の島は中国固有の領土」と改めて強調し脅しをかけてきた。尖閣諸島が日本の領土であることは国際的に認められているので、対象から外す理由はない。ところが何と官房長官は「日中関係の安定的発展が阻害されることは決して望んでいない」とのたまった。本末転倒も甚だしい。これではまるで政府が「尖閣諸島は日本の領土ではない」と言っているに等しい。今や離島の領土問題は、即資源開発に繋がる大きな問題だ。正々堂々と主張すべきだ。その主張により日中関係が悪くなるのであれば、そこで政治家の出番となる。その出番をいやがりコソコソやるのは政治家失格、国賊ともいえる。こんな腑抜けな政府では、そのうち沖ノ鳥島も小笠原諸島も盗られてしまい海洋所有面積世界第6位の日本が50位くらいに転落してしまうかもしれない。良識ある戦う政治家は何時になったら現れるのだろうか。
35%の国民が選挙は違法だと考え40%の人が政府を信頼していないというロシア大統領選でプーチンが得票率64%で大勝した。国際監視団を派遣した全欧安保協力機構は選挙に不正があったと発表し、プーチンは不正を認め追及することを約束したが、不正と選挙結果とは無関係だと訳の解らないことを言っている。プーチンの勝因はカリスマ性ではなくバラマキに尽きる。軍隊、教育、年金等の社会保障費等々ありとあらゆる選挙票獲得対象にバラマキを約束した。その額は何とGDPの2%から4%に達するという。しかしその財源は脆弱だ。財源は特にはない。敢えて言えば、政府の無駄遣いと汚職の種であるリベート廃止だ。これだけで1~2%は稼ぎ出せるという。汚職の源はプーチン派の大富豪だから出来るはずがない。この構図を見ればロシアの明日は明白。国民から飽きられたプーチン政権は少なくとも1年後に秋を迎えることになる。ロシアの春はもうすぐそこまで来ている。秋から冬への移り変わりは早いはずだ。
政治家の年金未納問題、年金記録問題、公的年金流用問題で解体したはずの旧社保庁OBが相変わらず暗躍している。旧社保庁を引き継いだ日本年金機構が非公務員型になり天下り規制の対象から外れたことをいいことに、死んだはずの旧社保庁OB連中達は日本年金機構発足後すぐに大量に健康保険組合や厚生年金基金などの外郭団体へ天下りした。天下りに歯止めがかからなかったのは渡辺と長妻の不作為なので公的な弁明が必要だ。厚生年金基金に天下りした旧社保庁OBが、2000億円の年金資産を消失させた「AIJ投資顧問」を薦めたという。野村証券OBのAIJはこの業界では評判の悪い会社だそうで真面な人は使わないとのこと。旧社保庁OBは死んでも悪いことをする性質で根から腐っている。天下りの押し付け元である厚労省が調査をするというが一体何を調査するのだろうか。ましてやOB達の後輩にあたる年金局長が調査の長になるとのことで期待はゼロ。小宮山厚労相の政治主導の出番だがこれも期待は出来ない。一方民主は過剰反応で規制強化に走り過ぎ運用を悪化させる恐れがある。訳のわからない政治家の出番ではない。資産運用の世界標準である「グローバル投資パフォーマンス基準」と開示を義務付ければ済む話だ。それにしてもオリンパスといいAIJといい野村証券OBの阿漕な仕事ぶりがよく目立つものだ。
ノーベル賞の工学版となる英国の「クイーンエリザベス工学賞」が創設され受賞候補の募集が始まったとのこと。ノーベル賞の受賞対象は科学的な発見や基礎研究に限られ工学は対象外。英国王立工学アカデミーが人類に顕著な利益をもたらした工学分野の業績を対象に賞金100万ポンドを贈るという。これと同じような賞は既に米国工学アカデミーが行っているが、この種の賞は工学研究者にとって励みになるので多ければ多いほど良いだろう。日本の候補を考えると、古いところでは西澤さんの光ファイバー、佐川さんのネオジム磁石、新しいところでは吉野さんのリチウムイオン2次電池あたりか。日本は工学分野に強い。これをきっかけにモノ創り日本の復活を望みたい。
ひな祭りの3月3日、蔵王では15歳の高梨沙羅がワールドカップ女子ジャンプ大会で優勝、北海道では17歳の高木美帆がスピードスケート世界ジュニア選手権で優勝し新聞の紙面は華やかだ。高梨は憧れであったサラ・ヘンドリクソンに勝ち「本当にうれしい」と喜んだ。もし高梨が年寄りであれば「さらサラ勝てるとは思わなかった」とおやじギャグを言ったかもしれない。高木は前回優勝のカロリナ・エルバノバを逆転して優勝した。相変わらず女性パワーは健在だ。高梨も高木も「地元を意識し地元の声援にパワーを貰った」と言っている。地元は力だ。大震災で地元を離れた被災者のみなさんが一日も早く地元に戻れることを願ってやまない。大震災復旧復興対応の遅い政府に対し辛口ブログをやや甘にする道は全く見えていない。
生まれて初めてミュージカルを鑑賞した。横浜で興行している劇団四季の「CATS」。7000回以上の驚異的なロングランを続けていることで有名だ。確か20年近く前に宮崎でも興行していて、毎週のように車窓からCATSのテントを見ていたが中に入ったことはなかった。元々自分は動物を好きではないが、オバアチャンとカミサンが大の猫好きなので影響を受け今では猫の事が少しは気にかかるようになった。CATSに誘い鑑賞した。「CATS」は人間に飼いならされることを拒否して逆境に負けずしたたかに生き抜き、自らの人生を謳歌する強靭な思想と無限の可能性と行動力を持つ猫であるジェリクリルキャッツを選ぶ物語。役者さんの動きのキレの良さ、声量の豊かさは抜群で臨場感に酔いしれる舞台であった。スポットライトの当たる役者は当然役になりっ切って迫力のある演技をしていたが、スポットライトの当たらない猫役たちが猫らしい仕草で出番を待つことに感心した。ロングランしていることの根幹を垣間見たような気がした。更に終了後なんとジェリクリルキャッツを演じた役者さんと握手が出来た。次はライオンキングにしようかオペラ座の怪人にしようか、はまりそうだ。
支離滅裂な谷垣の言動は既に喜劇の域に達しており、せせら笑いを禁じ得ない。野田と谷垣が25日極秘会談したことがバレテしまいマスコミは大騒ぎだ。本来首相と総裁が私的に会談することは、職務上あっても良いことであり、寧ろあるべきことのはずだ。谷垣は「まったくなし」と否定した。それは当然で、昨日まで事前協議のことを「談合」と言っていたのだから口が裂けても極秘会談とは言えまい。野田も「会っていない」と否定し、官房長官までもが否定した。野田には秘密にする必要はないが谷垣にはある。谷垣が「絶対内密に」と要望したのは間違いないだろう。首相と総裁が口裏を合わせてウソをつく。官房長官までもそれに合わせてウソを言う。これでは政治不信が加速するのも当然だ。動かぬ政治に業を煮やした結果の会談であれば可愛いところもあるが、姑息な党利だけを考えた「話し合い解散」か「維新対策」程度の話だろう。極秘会談したことよりも会談そのものを否定することがダーティーだ。どうやら両者は日本政治のネガティブキャンペーンの達人らしい。
我家からも見える東京スカイツリーが竣工し、4月から一部の本放送が始まり5月には展望台も開業する。工事期間3年半、総事業費約650億円。2006年の第一生命経済研究所予測では開業から1年で来場者300万人経済効果473億円と試算、2008年の墨田区予測では来場者550万人/年で開発区全体の東京スカイツリータウンの来訪者2900万人/年と試算。試算が実現化すればそれに越したことはないが、問題が発生する恐れもある。総務省は関東全域でのテレビ電波障害は発生しないと言っているが混乱は避けられないだろう。但しこれは幾らでも対策は打てるので大した問題ではない。恐らく最も問題が発生する所は地元に違いない。まず第一は電波障害による機器の誤作動だ。電子機器メーカーは新製品の電波障害の程度を東京タワー下で確認するということを聞いたことがある。秋葉原では電波障害を危惧し建設を止めた。もしこれが事実であればスカイツリー下は更に過酷な状況なので、病院等の精密機器が誤動作を起こす恐れがある、人体に影響がなければ良いが。大勢の来場者が地元を潤すことになるのか極めて疑問だ。スカイツリー施設は家賃が高いので地元の商店は入居ゼロ。来場者は地元を素通りする可能性は高い。その結果地元には交通渋滞と騒音とゴミの山だけがもたらされるかもしれない。雪が降ると雪爆弾が落ちることは既に経験した。地元も十分に対策して共存共栄していくことを願いたい。