ハエ研究の成果

京都大や国立遺伝学研究所などの研究チームが、半世紀以上暗闇で飼い続けたハエは寿命が延び、多くの遺伝子が変化していることを突き止め米科学誌に発表した。生物の環境適応の変化観察のため、1954年からショウジョウバエを暗闇で飼い続けてきたというから極めて気の長い研究だ。ハエの1世代は2週間なので約1400世代目となり、人間の2万8千年分に相当するとのこと。通常のハエに較べ寿命が1.1~1.8倍延び遺伝子の5%が大きく変化したのは暗闇と関係がありそうという結論。もし人間が代々暗闇の中で一生を過ごし続けるとハエのように3万年後くらいには寿命が200歳くらいになるかというと、そうは問屋が卸さない。人間は日光に当たらないとくる病などを発症し寿命は短くなるはずだ。この研究は一体何に役立てたいのかさっぱり解らない。研究のための研究にはならないことを願いたい。