カテゴリ:201502



28日 2月 2015
西川前農相に続き、今度は望月環境相と上川法相が国の補助金交付企業から寄付を受けていたことがバレ、またまた国会が紛糾している。政治資金規正法は、補助金の交付決定通知から1年間、政党や政治資金団体への寄付を禁じている。しかし政治家側が交付決定を知らなければ刑事責任を問われないことになっているという。望月も上川も補助金が交付されたことを知らなかったので適法だと主張している。だが発覚後すぐに返金している。本当に心底適法だと思うのであれば返金などすべきではない。まさに「李下に冠を整さず」であるべきだが、返金する行為が「知っていた」ことを証明している。安倍首相は衆院予算委員会で「知らなければ違法ではない」と弁護し幕引きを図っている。確かに現法においては違法ではないのかもしれない。元々「知らなければ刑事責任を問わない」としている法律自体に問題が有る。知っていようがいまいが「知らなかった」と言えば無罪となるような法律は法律とは言えない。政治資金規正法は、政治家のカネ問題を規制する法律だが、その法律を制定したのは政治家自身だ。しっかりと抜け道を作っている。「知らなければ違法ではない」は抜け道だ。規制を受けているように見えても、全く規制されない仕組みになっている。政治家は違法にならなければ何をしても良いとでも思っているのかもしれないが、偶には良心に従うことも覚えてほしいと思うのだが。
27日 2月 2015
戦後70年にあわせ安倍談話を検討する「21世紀構想懇談会」が始まり議事録が公開された。メンバーの16名は幅広い分野から選ばれていると言うよりは、バラバラで支離滅裂。自説は述べるだろうが、とても纏まるとは思えない。最終案が出来た段階で、殆どのメンバーが参加しなければ良かったと後悔するに違いない。議論の内容は、歴史認識、未来志向、世界的視野、村山談話継続性、過去未来の日本の役割等々と華やかだ。全てを纏めればてんこ盛りの形だけで中身のない答案になりそうだ。そもそも首相の談話発表のためにこのような会議が必要なのだろうか。本来であれば、安倍首相の日本国リーダーとしての見識を披露するものであるのだから、まず首相自身が素案を提示するべきものだと思う。安倍は右翼勢力とされているから、その素案はかなり右に傾いているかもしれない。世界に対し日本国リーダーとして発するのだから、常識以上に右に傾いていては世界に誤解を与えてしまう。「21世紀構想懇談会」は、安倍素案を少しだけ常識に近づける機能を発揮すれば十分のはずだ。現実は、最終的に懇談会の答申とはかけ離れた安倍色の濃い談話になるかもしれない。それでも安倍は答申に基づいた国民の意見をベースにしたと言い張るかもしれない。ひょっとすると「21世紀構想懇談会」とは単なるアリバイ作りなのかもしれない。
26日 2月 2015
第一生命恒例のサラリーマン川柳の投票が行われている。100の入選作品からベスト10が選ばれる。今年は第28回を迎え入選者の腕も人気も増々上がっているようだ。今回の応募数は4万句を超え、第1回からの累計は何と100万句を超えたとのこと。前回は爆発的な人気となったフナッシーが強く「うちの嫁 後ろ姿は...
25日 2月 2015
落語に出て来る「目黒の秋刀魚」と言えば、場違いなものを褒めたり知ったかぶりをするたとえだが、反対の意味で干物は「沼津の鯵」に限ると言える。数年前伊豆にドライブ旅行をした時に沼津に寄った。魚市場で買った鯵の干物が美味しかった。ところが、鯵は地元産ではなく長崎の五島列島産。店の人の話によると沼津には美味しい干物を作る技術があり、鯵はその時その時のベストの産地を選ぶとのこと。一方千葉の勝浦辺りも干物で有名だ。先日房総半島をドライブした時、美味い干物屋を探してみた。昔からやまか水産の干物は美味いと評判だった。ところが、今は落ち目だという。理由は、地元産の鯵に拘り味が落ち客離れが進んでいるという。今勢いがあるのは白鳥丸水産やぴん太郎らしい。帰りの途中でぴん太郎に立ち寄ってみた。何と鯵はオランダ産で、しかも一枚一枚が真空パックされている。干物屋なのに魚の臭いがしない。店内はまるで高級和菓子店の雰囲気なのだ。変われば変わるものだと思った。疑心暗鬼でそのオランダ産を購入し、帰宅後早速食べてみた。新鮮で脂ののりも良く塩加減も適量で、極めて美味しかった。サーモンはノルエー産が主流とは聞いていたが、干物の鯵までが外国産になっていたとは知らなかった。日本の伝統技術が世界と融合していく姿を見て、何か嬉しくなった。
24日 2月 2015
以前静岡に住んでいたので、沼津というとアジの干物を思い浮かべるが、最近は沼津港深海水族館が人気らしい。沼津が面する駿河湾は日本で最も深い湾として有名だ。深い海故に由比のサクラエビや戸田のタカアシガニが有名で、時々見慣れない深海魚も揚がってくる。このほど、何と世界一醜い魚と言われているブロブフィッシュが捕獲され話題になっているようだ。大きさは30cmくらい。おたまじゃくしのような形。ぶよぶよしている。前方から見ると鉄腕アトムに出て来るお茶の水博士にも似ている。世界一醜い魚というよりは、気持ちは悪いが愛嬌のある顔をしている。一昨年イギリスの醜い動物保存協会により、ブロブフィッシュが世界一醜い魚に認定されたことを、このブログに書いたことがある。これも何かの縁かもしれない。今は研究機関に引き取られているそうだが、沼津港深海水族館での展示が始まれば、一度は見に行きたいものだと思う。
23日 2月 2015
ホンダが生まれ変わろうとしているようだ。今日6月付けの役員人事が発表された。リコール多発の元凶である伊東社長がやっと交替することになった。円安の追い風の中でホンダを一人負けにした責任は重い。新車開発に横槍を入れ品質よりも開発期間短縮を優先した。その結果が新型フィットのリコール多発。それにつられて新型車グレースやジェイドの投入遅れによる営業現場の混乱が続いている。伊東は本田宗一郎から引き継いできた物作り精神を破壊してしまった。欠陥エアバッグで揺れるタカタとは友好な関係が築かれていたが、その信頼関係もぶち壊し今では犬猿の仲。販売が低迷し次期中期計画の販売目標も公表出来ない体たらく。一方この混乱の下で伊東はF1再参戦を宣言し、ホンダ精神の復活をアピールしたが、どう見ても目眩しとしか思えない。伊東の最大の欠点は、人の話を聞かず恐怖政治を敷き社員全員を萎縮させてしまったことだ。いま裸の王様が去ろうとしている。ホンダの復活は、次なる社長の力量次第ということになる。
22日 2月 2015
台湾では昨年末に当選した新台北市長の柯文哲が旋風を巻き起こしているようだ。就任当日、馬総統が市長時代に設置したバス専用道を廃止し台北駅前の渋滞を解消させた。大手企業である鴻海精密工業の会長からの資料早期公開要求に対し、市は鴻海の子会社ではないと突っぱねた。実行力や毅然とした態度に庶民は喝采の拍手を送っているとのこと。更に中国の「一国二制度」に反対し「二国一制度」を訴えている。「一国二制度」による台湾統一ではなく、中国側こそ社会の自由化を進めて台湾社会に近づくべきだと主張している。確かに台湾は中国より、民主化も進んでいるし文化程度も高い。中国が台湾文化に近づけば統一しても良いとも言っている。単純な反中主義者ではないらしい。しかも柯市長の本職は外科医だ。台北市長の仕事が軌道に乗れば、次なるステージは総統かもしれない。近い将来台湾国内の改革と中国との関係に大手術を施すことを期待したいものだ。
21日 2月 2015
デズニーキャラクターやガンダムなどの偽キャラが横行した中国で、今度はお笑い芸人アンジャッシュ作品のパクリが出たとか。日本の紅白歌合戦に当たる中国国営テレビの春節恒例番組で放送されたコントが、盗作ではないかという疑惑。アンジャッシュは勘違いシリーズを得意にしている。アンジャッシュ作品は、自宅を訪れた蕎麦屋の店員を娘の婚約者と勘違いして繰り広げるコント。それに対し、中国作品は古着の買い付けに自宅を訪れた店員を娘との結婚の申し込みに来たと勘違いするコント。まあどう見てもパクリには違いない。アンジャッシュ当人がどうコメントしたのかは知らないが、真似をされるほど成長した証としての有名税くらいに考えるべきだろうと思う。パクリをしても良いという訳ではないが、パクリは発展途上国の麻疹みたいなもので、一度は通る道だ。嘗ての日本も欧米のパクリが横行していた時代があった。目くじらを立てるほどの問題ではあるまい。アンジャッシュという芸名に興味が湧き調べてみた。喜怒哀楽Joy、Angry、Sad、Happyの頭文字のJASHをUN(否定)することから来ているようだ。アンジャッシュを漢字に変換すると非喜怒哀楽になる。お笑い芸人名としてはなかなか洒落た名付けだ。この芸名では例え酷いパクリでも、決して怒ることは出来ないだろうと思う。
20日 2月 2015
裁判所召喚が決まったアギーレ監督を日本サッカー協会は、即解任したが後任をすぐには決められない。色々裏事情があるようだ。まず第一は、アギーレの黒い噂を無視して強引に次期監督に決めたサッカー協会の体質だ。財政が貧弱な日本サッカー協会なのだが、名将ザックの2倍もの報酬を約束して次の日本をアギーレに託した。だが、黒い噂はすぐに綻び解任せざるを得ない羽目に陥った。そしてアギーレは潔く辞任したものの、2年間の報酬4億円は保障されている。2年間監督をしようが、しまいが報酬は得られる契約だ。潔くではなく快く辞任したのかもしれない。しかも任命した協会責任者への御咎めは無い。考えてみれば御咎めを決めるのは協会なのだから協会への御咎めなどあるはずがない。第二は、金欠の日本サッカー協会が、大枚4億円をドブに捨てて次なる監督を如何にして選ぶのかということ。今の協会は、報酬は低いが日本サッカーをW杯に導いてくれる監督を探している。英のプレミアリーグや独のブンデスリーガでは金が飛び交い、名将は引く手あまただ。どう考えても日本に来るはずがない。結局日本のサッカーを熟知している人物が、報酬とは無縁に監督になるに違いない。最適はピクシー、何故なら日本サッカーが好きだから。それ以外にはいないのかもしれないと思う。第三は、日本サッカー協会そのもの。大仁会長は元川淵チェアマンの傀儡で存在感なし。原専務以下強化委員も然り。アギーレを選んだ見返りは重い。しかも、アンダー世代は伸び悩み過ぎている。A代表だけではなく、全ての世代で結果が出せないでいる。過去を顧みれば、川淵元チェアマンは日本サッカーを築いきたと思う。しかし築いた人物が更に発展出来るという訳ではないのがスポーツ界の常識だ。日本サッカー協会総辞任こそ、明日の日本サッカーを発展させる礎になると思うのだが。
19日 2月 2015
久し振りに薄茶点前の稽古を行った。昨年5月にテニスで脹脛を肉離れして以来、年の瀬にやっと正座が出来るようになった。だが先月の初釜はインフルエンザで欠席したため、今日が自分にとっての初釜になった。本当に久し振りなので、昨日ノートを見ながら所作を確認した。菓子盆、水指、茶碗、棗、建水を運び、順調に進みかけたが、帛紗の捌きで躓いた。帛紗を両手で持つまでは良かったが、右が上か左が上かが分からなくなってしまったのだ。右利きの人なら突っかかるところではないのだろうが、生憎自分は左利き。時々無意識に左が優先してしまうのだ。先生に「右が上」と指示され、その後は柄杓の持ち方を注意されたくらいで順調に進んだ。我ながらブランクの割には上出来な点前であったと思う。お茶の勉強会の初めに花を活けた。自分は紅満作と白い椿を選択し活けてみたが、どうにも収まらない。見兼ねた先生が手直しを始めたが暫し収まらない。難しい花を選んでしまったと後悔したが、先生は見事に形を決めた。暫らく見つめ、うーむと唸り納得した。

さらに表示する