何を血迷ったのか、土曜日に安倍首相が急遽国民向けに異例の会見を行った。でもプロンプターを読んだだけで、質問も制限し、国民の疑問や不安には答えない迫力の無い会見だった。唐突な全国一斉休校の要請に対し、国民的な批判を受けたので、泥縄式に休業補償と検査体制整備をするという後付け的な内容だった。言葉とは裏腹に、安倍が真剣に新型コロナウイルスと立ち向かう気迫は窺えなかった。単なる政治的パフォーマンスだと感じた。新型コロナウイルス対策について、日本と台湾を比較すると相違が極めて顕著だ。安倍は周回遅れで顔を出したが、蔡総督は最初から取り組んでいた。加藤厚労省は、実態を把握するのが極めて遅かった。台湾の蘇貞昌行政院長が寝るのも惜しみ働いていたのとは対照的だ。唐突な全国一斉休校を入れ知恵したのは今井秘書官と言われている。影の総理との異名もあり、政策面でも安倍は今井にオンブニダッコ状態だという。日本ではデマで、トイペやティッシュが売れ切れ状態だ。マスクの入手など夢のまた夢状態だ。一方台湾の唐鳳は神対応の連発で、マスクさえも購入の規制をかけ国民の動揺を沈めた。台湾では本当に必要な人にマスクを譲ろうという声があふれたという。和を思いやる嘗ての日本人は何処へ行ってしまったのだろうか。鯛が頭から腐ることを実感する騒動だ。
このブログで、同じ内容を同じ文章で書くようなことがあったら、筆を置こうと思っている。でも偶々焼き直しということはありえる。今日は2015年4月23日「お後が宜しいようで」の焼き直しだ。辞書には、焼き直しとは「すでに発表されている作品に手を加えて、新しい作品であるかのように仕立て直すこと」とある。「お後が宜しいようで」では、沢井製薬CMの実態との解離性と、報道番組キャスター辛坊治郎の二面性を指摘した。ジェネリックとは、特許が切れた他社ヒット製品の模造品だ。沢井製薬はジェネリック製薬メーカーだから、元々革新性などあるはずが無い。でもCMは高橋英樹が「ジェネリックにしか出来ない革新技術」と言う台詞が滑稽だった。辛坊治郎は報道番組のメインキャスターでありながら、副題が「今こそ話そう、マスメディアの裏側を」という本を出版した。今まで一体何を掘り下げしゃべっていたのだろうかと考えると噴飯ものだ。焼き直しは以下の通り。沢井製薬CMで高橋英樹が「未来の薬」を強調する。言葉ずらは「革新」から「未来」へとレベルアップ。益々解離性が酷くなった。辛坊治郎は、日テレ女性番組プロデューサーに壁ドンし「「いつでも飛ばせる」と脅した。本人はフリーの立場上脅せるわけがないと反論しているが、日テレ内には証拠の文書が存在している。加害者が被害者だと真実のすり替えを行っている。沢井製薬の解離性と辛坊治郎の二面性は益々酷くなっている。懲りない面々だ。
安倍首相が唐突に、小中高校の全国一斉休校を要請した。自分は大反対だ。新型コロナウイルスの専門家会議の議題には一斉休校など無かったと専門家は言っている。この一斉休校は、専門家という簑を被った安倍の政治判断なのだろう。責任回避の道を残したスケベ根性の表われとも言えそうだ。本来、子どもの安全を第一に考えること自体は間違いではない。でも、それに伴う問題点も検討し結論を出すべき問題でもある。共働き家庭の支援、期末試験、進学進級、卒業、働き手の来ない会社にどう対処するのか。何も考えない今回の措置は刹那的だと思う。もし全国で忠実に実施されれば日本システムが崩壊してしまう恐れもある。安倍は新型コロナウイルス対策で後手後手を踏み、国内からも海外からも非難されてきた経緯がある。恐らく安倍は、ここ一番で先手を取ろうとした積もりなのだろう。だが、いつもの行動パターンの通り後先を考えていなかった。先手の悪手だ。オーバーシュート過ぎる。それが敗因だ。新型コロナウイルス対策としては、感染者がいる地域に限定すればよく、全国一斉休校などにせずに、その他の地域は熱のある子は家に帰すだけで良かったはずだ。悲しいことに、非常時は日本の首相が、日本を壊す元凶になっている。
安倍政権は、新型コロナウイルス対策に後手を踏み大失敗したが、未だに反省するどころか、良くやっていると自賛している。まず中国からの扉を閉めることが出来なかった。武漢に留まらず中国国内で拡散中だというのに、訪日者を武漢や湖北省に限定したため、中国からの感染者が日本各地で感染をばらまいてしまった。そしてダイヤモンド・プリンセスを新型コロナウイルスの培養地にしてしまった。世界から人権無視と非難されている。更に下船者を公共機関を使って帰宅させたため、更なる感染の拡大を招いてしまった。感染が拡大する中、保険に拘りPCR検査をフルに活用する体制をとることに失敗した。全てが後手を踏んだということだ。ところが、菅官房長官は記者会見で白々しく「先手を打っている」と繰り返している。阪神淡路大震災の時は社会党の村山首相が緊急時の規制の緩和を拒否したため、初動が大幅に遅れた。福島原発事故の時は民主党の菅首相が原発事故を人災にしてしまった。そして新型コロナウイルスの時は自民党の安倍首相が後手を踏み危機管理の無さを露呈してしまった。いざという時頼れる政治家などいない。我が国では、我が身は自ら守るしかない。
エジプトのムバラク元大統領が亡くなったとのニュース。約30年間の大統領在任中、安定した政権運営を続け現代のファラオとも称された。しかし、政権の腐敗や貧富の格差拡大で国民の不満を抑えきれず「アラブの春」で失脚した。その後、デモ隊殺害に関与した罪で終身刑が言い渡されたが、2017年に最高裁で無罪が確定し釈放されたようだ。自分はムバラクを尊敬していないし軽蔑もしていない。でも、ほんの少しだけ関わりがある。このブログは2011年2月13日から書き始めた。その内容が「2011年2月12日テレビ放送のトップニュースはエジプトのムバラク大統領辞任であった。ついにイスラム社会の民主化が本格的に始まろうとしている。この歴史的転換点と同時期にブログを始めることになった。これから更に加速化する時代の流れの中で何を感じ、何を書くことになるのか、胸がワクワクしている」だ。いわばムバラクは、このブログの記念碑なのだ。あの日以来、毎日書き続け更新してきた。今日が3,300回目の更新になる。「これから更に加速化する時代の流れの中で何を感じ、何を書くことになるのか、胸がワクワクしている」心境は今も変わらない。
テレビで新型コロナウイルス感染症対策専門家会議の尾身副座長が「この1~2週間くらいがクリティカルで、感染が拡大するか縮小するかの瀬戸際にある。だから一人ひとりが感染を防止する必要がある」と宣った。尾身副座長の趣旨を文字通り慮って、かつ言い換えると「今後どうなるか所謂専門家と言われる人にも分らない。だから、今現在有効だと分っている手洗いとアルコール消毒はしなさい」と言っているだけ。しかも枕詞に「この1~2週間くらいがクリティカル」が付く。「この1~2週間くらい」とは「今後いつの日だか」という意味に受け取ることが出来る。そこで分る。政府系の対策は全く機能していないのが現状だ。一方でテレビ番組では岡田教授が適切なコメントをしている。ダイヤモンド・プリンセス防疫活動で、過激なるが故、弾き出された岩田教授も然り。結局「てにをは」が上手な尾身のような学者が徴用され、実務経験が豊かな岡田教授や超最先端の技術を持つ岩田教授などの学者はネグレクトされるということなのだろう。こう考えると、日本が新型ウイルスに汚染されるのは目に見えている。
世相が乱れると、不安を募る諸説が飛び交うのが世の常だ。新型コロナウイルスも然り。発端は武漢の海鮮市場のコウモリから感染したと報じられた。次が海鮮市場から300m足らずの距離にある武漢疾病対策予防管理センターか武漢ウイルス研究所からの漏洩。元々このコロナウイルスはカナダで作成され、合法的か非合法かは分らないが中国の研究所に移された。この研究所は中国のバイオ兵器研究の本拠と言われている。ゴミ処理を誤りウイルスを拡散させてしまったと疑られている。更には米国が仕込んだバイオ兵器という噂もある。中国に経済的な大打撃を与え、北朝鮮も消滅してしまうかもしれない。利益を得るのは米国だから、この説も信憑性はある。一方で、欧米の研究者らが、新型コロナウイルスは人為的に作られたものではなく、自然環境下で進化したものだという論文を発表した。いずれにしても、ウイルスの遺伝子配列を調べれば真相は明らかになるはず。今はただ、マスクを着けてアルコール消毒をしてピークが過ぎ去るのを待つしかない。
14日間の隔離で陰性とされた人々がダイヤモンド・プリンセスを下船したが、新たに陽性と診断された。今やダイヤモンド・プリンセスの船内は第二の武漢と化している。新型コロナウイルスだらけなのだ。その中で隔離され陰性と診断されたからといって、下船時に感染していないという保証は無い。診断後に感染する恐れは十分に考えられるからだ。船内で陰性とされた人を下船させたのは判断ミスだと思う。本来であれば、全員を早期に下船させ、一人部屋の隔離室で14日間の経過観察を行い、陰性であった人を解放すべきであったと思う。そうすれば二つのメリットがあった。一つは、確実に感染者を選別出来たこと。もう一つは、ダイヤモンド・プリンセスを第二の武漢と化させずに、感染者数を大幅に減らせたこと。今回のダイヤモンド・プリンセス封じ込め失敗の要因は、感染をダイヤモンド・プリンセス内に留め、国内にには持ち込まないという考え方が支配していたからだ。言い方を変えれば、最悪の場合ダイヤモンド・プリンセス内は新型コロナウイルスが蔓延しても仕方が無いと判断したのだろう。この新型コロナウイルス対策には、確固たるリーダーが存在していない。二流、三流の政治家が右往左往していただけ。危機を危機とも認識しない政治家ばかりだから、危機に対処出来る訳がない。せめて専門家をリーダーとする活用は図るべきだった。
思わず我が耳を疑ってしまったニュースが報道された。「95円の駄菓子を買いレジ袋不要と言うと、100円分がポイントバックされる」という。そんなことがあり得るのかと思ったが、フェイクニュースではない。実際にあるのだ。調べてみると、東京都のキャッシュレス化推進のモデル事業とのこと。東京都は経済発展と社会的課題の解決を両立するSociety5.0の実現を加速させている。キャッシュレス化とレジ袋撲滅が目的だという。この事業のために25百万円の予算を組んでいる。そもそも、東京都がキャッシュレス化を推進する意味合いが分らない。レジ袋を1枚減らすだけに大枚を払う非常識さが理解出来ない。余剰職員に無駄な仕事を与えて、潤沢な予算を消化するためと考えると合点がいく。一方で世田谷区長がふるさと納税で54億円減収し税収不足に悩んでいるとの報道もあるが、元々無駄遣いが多すぎると見るべきだろう。小池都政はレームダック化している。都民の厳しい監視が必要だ。
黒川検事長の半年の定年延長が問題視されている。検察庁法では検察官は63歳で退官するとなっている。だが官邸は「検察庁法には勤務延長の規定がないので、国家公務員法が適用される」との屁理屈で、強引に黒川の定年延長を図ろうとしている。理由は明白だ。黒川が「官邸の門番」として数々の政治案件を握りつぶしてきたからだ。定年を延長して次期検事総長に就け門番ぶりを発揮させようとしている。かつて、後援会観劇ツアーで有権者を買収した小渕優子元経産大臣と、URへの口利きで現金を受け取った甘利明元経済再生担当大臣には明白な証拠がそろっていたが、黒川が潰したと言われている。今後安倍は桜を見る会で立件され、河井夫妻の公選法違反も問われる可能性が高い。安倍から見れば、黒川こそが地獄の救世主だ。なり振り構わず黒川を次期検事総長にさせようとする魂胆は見え見えだ。官僚の人事権が内閣府に移ってから、本来内閣から独立性が求められる日銀総裁、内閣法制局長官、最高裁判所判事、会計検査院長の人事が安倍一色に染まっている。内閣から独立性が求められる人事については、内閣から切り離す法改正が絶対に必要だ。
関税率の引き下げに伴い、安い米国産牛肉が出回るようになった。安いのは好ましいが、問題もあるようだ。米国では、30年前は牛肉が肉全体の年間消費量のおよそ半分を占めていたが、現在は2割に減っている。減った要因は健康志向だと言うと聞こえが良いが、ガンを引き起こす肥育ホルモンで育てられた牛肉が主流になったからだ。その反動として、富裕層や健康志向の人は、割高ではあるがオーガニックとかホルモンフリーの牛肉を買っている。更には大豆由来の合成肉の市場が拡大しているという。その結果、肥育ホルモン入り牛肉は、米国内では低所得者層が買い、輸出は日本向けだという。西欧ではとっくの昔から輸入禁止になっている。日本で食する米国産牛肉は肥育ホルモン入りなのだ。肥育ホルモンとは、エストロゲンなどの女性ホルモンだから、そのうち乳ガンが多発するかもしれない。一方日本では、養殖魚の餌に抗生物質やホルモン剤が使われている。最近では「天然」と表示してあると購入する気になる。国内でも、肉類のホルモンの有無の表示が必要だ。
嘘をつく回数が多い職業は間違いなく政治家だろう。でも、回数だけでなく、その質も考えると面白い。チャンピオンはトランプ大統領だ。就任2年間で嘘の回数が8,000回以上だったとワシントンポストが伝えている。人は嘘をついている時はまばたきの回数が多くなると言われているが、トランプはまばたき以上に嘘の回数が多いとスペイン紙が伝えている。断トツのトップだ。習近平が今になって、新型コロナウイルスの感染対策の指示を1月7日に出したと公表した。公式に認められるのは1月20日。コロナ騒ぎが大きくなったので、アリバイ作りと解釈すると納得する。安倍はモリカケに続き桜でも、事実を嘘で塗り固めようとしている。三者三様だ。トランプは如何に裸の自分を見せないかのための嘘をついている。習近平は国民にバカにされないよう取り繕うのに躍起だ。安倍は己の愚行を隠すことしか頭に無い。共通するのは三者とも「地に足が着いていない」ということのようだ。残念。
10年位前はテレビで国会が中継されるのは稀だった。当時自分は、国会は常に全国中継されるべきものと思っていた。だが最近は連日NHKで中継されるようになった。でも、自分はテレビ中継を見ない。何故なら、今の国会は見るに値しない内容だからだ。だから、国会の状況はテレビニュースで知ることになる。連日、新型コロナウイルスをそっちのけで「桜を見る会」が議論されている。安倍がヤジ「意味のない質問」を辻元に謝り、やり取りが再開された。テレビニュースでは、辻元が突っ込み、安倍が淡々と答える姿が放映されている。ところが、その質疑記録の全文を読むと、実態はテレビ映像とは酷くかけ離れている。舌鋒鋭い辻元の質問に対し、安倍の答弁はしどろもどろで支離滅裂だ。明らかに安倍は「カラスは白い」と子どものように言い張っている。テレビは真実を放映していない。明らかに安倍を慮って編集されている。官僚どころか、テレビまでもが忖度しているのだ。安倍政権の支持率が前月に較べ8.5ポイント下がり41%になった。もし、テレビが真実をニュースで流していれば、20%を割ったに違いない。テレビの使命は何なのだろうか。
人から人へと感染することが判明した新型コロナウイルスの感染者が増える最中、今日全国各地でマラソン大会が行われた。京都マラソンには、何と1万5千人が参加したというから驚いた。更に驚いたのは、青梅マラソンも熊本城マラソンも北九州マラソンもそれぞれ1万数千人。浜松シティマラソンは規模が小さいといっても6千人以上だ。これが全て今日行われたのだから唖然とする。これ程の人が参加すれば、スタート時は密集状態。もし感染者が潜んでいれば、感染の拡大は必至。でも大会主催者側の感染予防策は、マスクの配布と中国在住者の参加取止め依頼のみ。自分には、今日のマラソン大会が新型コロナウイルス拡散運動のように映る。主催者側の無責任さを覚える。全く異常だ。3月1日には、3万8千人がエントリーしている東京マラソンが予定されている。さて東京都は賢明なる判断を下せるのだろうか。
林横浜市長が暴走している。公約破りのカジノ誘致に続き、今度は市庁舎の叩き売りだ。3年前に「カジノは白紙」と公約し3選を果たしたが、昨年夏に一転してカジノ誘致を正式表明して市民の反発を買った。今度はハマのシンボルである市庁舎を、たったの8千万円弱で叩き売るという。8千万円といえば、高層マンションの1部屋の価格に過ぎない。それだけで如何に格安かが分る。しかも、市が鑑定業者を指定した随意契約だ。それも公募に参加したのは3社のみ。内々に調整した気配が濃厚だ。更に、買った事業者は星野リゾート。林市長と星野リゾートの社長夫人とは、ともにゴーン社長時代の日産の執行役員の仲。益々怪しく見えてきた。一方で菅官房長官が昨年末、突如「全国に高級ホテルを50棟新設する」と言い出した。儲かる話なら国の援助など無くても民間が投資するはずだと反対の声が挙がっている。元々林横浜市長は菅の傀儡だと言われている。結局、林横浜市長が暴走しているのではなく、菅の意のままに動かされているだけだと考えると妙に腑に落ちる。間違いなく横浜市民は虚仮にされている。
クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」の集団感染が、世界中から感染中心の「第二の武漢」と非難されている。老齢の乗船者らを苦しめ、感染も広がったのだから、日本政府の失態であることは間違いない。でも、それを補う民間の活動もある。ソフトバンク&LINEは乗客に2000台のiPhoneを提供した。外部との情報が閉ざされていた乗客にとっては、命綱を得た心境に違いない。缶詰の乗客の食事はコンビニ弁当ばかりだ。崎陽軒はシウマイ弁当4000食を差し入れした。ところが、誰にも渡っていなかったとのこと。もう腐ってしまっているはず。善意は届かなかった。ところで、この感染騒動で一度も船長が登場しない。シウマイ弁当の行方が船長の質を物語っているようだ。一方中国では新型肺炎支援で日本が称賛されているとのこと。日本からの支援物資の箱には「山川異域 風月同天」の文字。場所は違っても、同じ自然を共有している、という漢詩だ。この詩は奈良時代に天武天皇の孫、長屋王が鑑真を日本に招く際に贈ったとされている。昔も今も、琴線に触れる行為こそが、真の平和へと導くことになるようだ。
衆院予算会議で辻元議員の質問直後に安倍首相が「意味のない質問だよ」とヤジを飛ばしたことが原因で野党が反発し、また予算会議が流会になった。事の経緯はこうだ。辻元が「加計疑惑の張本人である和泉首相補佐官の不倫出張を咎めないのは、内実を知る和泉に弱みを握られているからではないか。桜、モリカケと疑惑塗れは安倍から始まり官僚へと波及している。鯛は頭から腐るという。安倍はもう首相を辞めた方が良い」と言ったことに対するヤジだった。安倍は「政策とは関係なく罵詈雑言の連続で、自分に反論する機会も与えられなかった。これでは質疑の意味が無いからヤジを飛ばした」と釈明した。辻元の挑発に乗った安倍も軽いが、挑発される政治体質を醸成した安倍はもっと悪い。安倍自身に後ろめたさが無ければ、軽く受け流していたに違いない。恐らく、安倍は、弱みを握られている和泉を咎めることが出来ないことが図星だったのでカチンときて、思わずあの発言が出てしまったのだろう。安倍一強とは言うが、裏方の官僚に弱みを握られているのが最大のアキレス腱かもしれない。
新型コロナウイルス感染が始まってから既に2ヶ月が経過した。習近平国家主席が初めて病院を訪れ肺炎対策活動を視察したとのこと。初動対応が遅れた上に、対応を李首相に丸投げしていた。習近平は、これまで自らに権限を集中し、トップダウンで全てを強引に進めてきたのだから、その豹変ぶりが分る。中国国民は雲隠れしていた習近平にやっと非難の声を挙げ始めたようだ。一方イランでは、ロウハニ大統領が革命記念日に米国との対決姿勢を強調した演説を行った。しかし、会場からは、今までの対米対話路線を推進してきたことに国民から罵声が浴びせられたとのこと。今までイランではハメネイ師とロウハニ大統領は絶対的な存在だった。だが、国民が最高指導者の尻を突っつく立場に変わったようだ。イランの国民の殆どは、他国のラジオも聴いているので、自国の状況を客観的に理解しているという。従って、罵声の威力はありそうだ。物事は動くかもしれない。一方中国では言論統制と情報操作が行われている。それでも、習近平への非難が挙がり始めたのだから、ひょっとすると、新型コロナウイルス騒動が「中国の春」の引き金になるのかもしれない。
南極では過去最高の18.3度を記録したというが、一方イラクのバグダッドでは過去100年で初めて雪が積もったとか。異常気象ではあるが、一概に地球温暖化とは言えそうもない。南極の気温上昇は大陸上の氷が溶けるので海面上昇が懸念されている。バグダッドの大人も子どもも雪を見るのは生まれて初めてとのこと。雪合戦に興じる写真が興味深い。寒さよりも暑さに慣れているバグダッド市民にとっては、天地がひっくり返る経験なのかもしれない。一方豪州の雨の少ないシドニーは、30年ぶりに豪雨に見舞われたとのこと。豪雨の影響で発生した高波に襲われた家々の状況が放映されている。豪雨と言えば、災害しか思い浮かばない。だが、豪州の一部のニュースは「ラッキー」と伝えている。森林火災が治まりつつあるからだ。まさに恵みの雨だ。もし、祈祷師の為せる術であれば、豪州の歴史に名を残すに違いない。暑くなっても寒くなっても困ることはあるが、暑くなっても寒くなっても良くなることもある。一方的に決めつけることが、一番悪いと言えそうだ。
公正取引委員会が楽天に立ち入り検査を行ったとのニュース。来月18日から3980円以上の買い物を送料無料にし、かつその送料は出品者負担にすると、楽天が一方的に出店者に通告した。これに対し出品者らでつくる任意団体「楽天ユニオン」が、送料無料の一律実施が独占禁止法に抵触するとして公取委に調査を求めていた。公取委は独禁法の「優越的地位の濫用」に当たるかを調査するため立ち入ることになった。三木谷会長は「法令上の問題はない。政府、公取委と対峙してでも実施する」と息巻いている。三木谷はこの送料無料化が出品者、利用者、楽天の利益に繋がると言っているが、果たしてそうだろうか。楽天のライバルのアマゾンは、有料会員制で送料無料の費用を賄っているが、楽天は自身は何もしないくせに送料を出品者に押しつけているだけ。出品者が送料を価格に上乗せすれば、見掛けは無料化になるが、利用者はより安いアマゾンに流れてしまう。この無料化が実現すると、3980円以上の商品が爆発的に売れるようになるのだろうか。なるはずがない。ベストな方法は、送料を全て楽天が負担することだ。そうすればアマゾンにも勝てる見込みが出てくる。どうやら三木谷は血迷っているようだ。三木谷が我を通せば、楽天経済圏の崩壊も見えてきそうな気配だ。
衆院予算委員会が相変わらず空転している。大事な案件が沢山あるというのに「桜の会」で揉めている。それに油を注いでるのが北村担当相だ。公文書管理を所管する北村規制改革担当相が「桜の会文書廃棄問題」を巡り、答弁を二転三転させ紛糾させている。更に答弁不能となり官僚に代弁させたことで空転状態を加速させている。でも「桜の会文書廃棄問題」は元々内閣府内の問題だ。犯人が補佐官か文書課長かは知らないが、上からの指示か忖度かも分らないが、内閣府が責任を持って対処すべき事柄だ。公文書の所管というだけで、北村を表に出すこと自体が間違っている。安倍は「二度とこのようなことが無いよう指示した」と空々しく言い、菅は「北村は適材適所だ」と嘯いている。まさに、北村は安倍たちのスケープゴートにされている。安倍は任命責任を取るべきだ。一方内閣府では、和泉補佐官と大坪審議官の不倫出張も取り沙汰されている。「魚は頭から腐る」という諺がある。まさに内閣府は頭から腐っている。腐った魚は猫でも食べない。捨てるしかない。
EUのボレル外相が、グレタ・トゥンベリに触発されて気候変動対策を訴えるデモに参加している若者らに対し「グレタ症候群」と呼び揶揄した。でも直ぐに「気候変動と戦う若者たちの重要な運動に関する私の不適切な言及を不快に感じた全ての人に謝りたい」と投稿し謝った。この人の本当の心境は何処にあるのだろうか。自分は、発言が本心で、謝罪は仮の姿だと推測する。グレタの両親はオペラ歌手と俳優。血筋を考えればアピール力は十分に備わっている。更にグレタはアスペルガー症候群。言語発言と知能が優れている。だからあれ程の発信力があるのだろうと思う。考えてみると、テレビ番組Dlife「グッド・ドクター」の主人公とそっくりだ。世間とは馴染まないが、真実を言い当てる。それがダブっているのかもしれない。だが、自分はグレタの言い分は正しいとは思わない。グレタの言う通り、地球が温暖化しているのは事実だ。炭酸ガスが多く排出されるのも現実だ。グレタは炭酸ガスこそが諸悪の根源と主張しているが、でも、科学的に温暖化の要因はそんなところには無い。我々では手の届かない宇宙の生業なのだから。だが、今世界では炭酸ガスと温暖化は結びつくとされているのが常識だ。「お金」の次ぎに「炭素税」を導入し、新たな稼ぎ頭を導入しようとする輩の洗脳作戦だと思う。不幸にもグレタは、そのお先棒を担いでいる。しかし、賢いグレタであれば、いつかは目覚める時が来ると思うのだが。
日本原子力発電が敦賀原発2号機の新規制基準に基づく審査で、原子炉建屋直下の活断層の有無に関する調査資料を書き換えていたとのニュース。勿論審査に通るべく、活断層は無いとの改ざんだ。書き換えられたのは、日本原子力発電が2012年に敷地内で実施したボーリング調査の結果。「未固結」との記述が十数カ所にわたり「固結」に改ざんされていた。原子力規制委員会がこの改ざんを見抜き、審査を中止したとのこと。当然の措置だと思う。原発を稼働したさのための改ざんは多い。九電がゴリ押しする川内原発でも同じ事があった。川内原発の建設に先立ち、1977年に候補地の地質調査が行われたが、ボーリングの土壌サンプルが差し替えられる捏造があった。何故かそれを乗り越え川内原発が建設された。川内原発は、現在でも避難小屋等の新規制基準は満たしていないのに不思議なことに稼働している。日本人は性善説を信じる人が多い。性善説は人の心を豊かにする。しかし、原発に限っては、性悪説を取るべきだ。それが我が身を守ることになる。
逗子の市道脇の斜面が崩落し、女子高校生が死亡した。登校時に、マンション下にある高さ15m、60度の崖が崩落し下敷きになったとのこと。女子高校生には何の罪も無い。痛たましい出来事だ。でも、マンション管理士の自分から見ると管理上に3つの問題が浮かび上がる。一つは、マンションの管理組合に委託された管理会社の問題。管理会社は斜面の専門的な点検業務は契約に含まれていなかったと主張しているが、通常標準管理規約ではフェンス類は管理すべき付属施設として含まれている。当然斜面もフェンスの一部であるから管理業務には含まれていると考えるべきもの。管理会社の怠慢と言える。二つ目は、当該マンション住民には崖を所有しているという認識が欠如していたこと。己の所有権の範囲を知らないなど問題外だ。管理組合は財産目録を所有しているはず。目を通さないのは管理組合の怠慢と言える。更に三つ目は、崩れた崖は凝灰岩だったこと。凝灰岩が脆いということは、ブラタモリで有名だ。今ではブラタモリで誰でも知っている。と言うことは、国交省も逗子市も危険性については察知していた訳だ。知っていたのに何もしない。行政の不作為であるから、これまた怠慢と言える。
トランプ大統領の一般教書演説は単なるタレントのトークショーだ。ペロシ下院議長が演説後にトランプの原稿を破ったことは宜なるかなと思う。テレビでは、印象的な内容の一部しか放映されないと思い、発言の全文を読んでみた。一言で言うと、原稿内容はトランプ自身の思いではなく、美辞麗句の扱いに長けた人物が書いたものに違いない。トランプの人生哲学と乖離している。似ているのは、自分の成果をひけらかすことだけ。実に多くの有色人種が招待され称えられた。本人たちは笑顔でトランプを賞賛していた。でも、この人たちは白人主義者のトランプに欺されていることに気付かないのだろうかと、自分はテレビ画面を見て感じた。トランプ自身にとって見ず知らずの人々の逸話を取り上げ、あたかも美談は自身が作ったのだと言いたげだった。最後は選挙で票になるインフラ整備をアピールしていた。未だにインフラ整備の実績は無いし、これからも期待は出来ないのに。全てのトークは選挙のためと考えれば合点がいく。見方を変えると、トランプがこの演説内容を真に理解するようになれば、優れた人生哲学の持ち主になれると思うのだが。
新型コロナウイルスの死者は490人に達し、感染者は2万3000人を超えた。依然収まる気配は無いが、WHOはまだパンデミックになっていないとの見解を示した。そこでパンデミックの定義が気になった。調べてみると、感染症の流行はその規模に応じてエンデミック、エピデミック、パンデミックに分類される。エンデミックとは、狭い地域に限定され、患者数も少なく感染速度も遅い。エピデミックとは、特定のコミュニティ内で一時期感染症が広がること。そしてパンデミックとは、国中や世界中で、感染症が流行すること。定義から考えると、新型コロナウイルスはエピデミックとパンデミックの中間にありそうだ。そこで、ハハーンときた。WHOのテドロス・アダノム事務局長は中国の推薦で事務局長になれた。中国には恩義がある。だから、パンデミックではないと言い張っていることに納得した。一方米国ではインフルエンザが猛威を振るっている。死者8000人以上、入院者14万人、感染者1500万人だという。そう聞くと不思議に新型コロナウイルスが可愛く見えてくる。新型コロナウイルスを連日報道するテレビと、米国のインフルエンザを報道しないテレビは、如何なる判断基準で報道しているのだろうか???
武漢は陸運と水運という交通の結節点で、鉄鋼、自動車、半導体の中国製造の心臓部だ。同時にバイオ兵器研究の本拠地でもある。その武漢から新型コロナウイルスによる肺炎感染が始まった。数々の情報を自分なりに解釈すると、以下のストーリーを描くことが出来る。あくまで想像ではあるが。感染の発端は12月1日。4人が入院したが、3人は海鮮市場とは関係がなかった。市場から30km離れたところに人民解放軍系の中国科学院武漢国家生物安全実験室がある。バイオ兵器の研究施設だ。以前から欧州の専門家から安全な実験室ではないと指摘されていた。1月1日に医師8人が口封じのため処罰された。市場が発症元ではないと真実をネットに流したからだろう。バイオ兵器の新型コロナウイルスが実験室から漏洩したのは間違いなさそうだ。武漢市長は党中央に連絡したが隠蔽するよう指示された。だが、感染が拡大したため後になって武漢市が隠蔽したと濡れ衣を着せられた。一方漏洩だと知る習近平はトップジャッジで即武漢を閉鎖した。感染は拡大の一途。党中央の責任にならないよう身代わりとして地方幹部400人を処分。こう考えると、2003年のsarsも2012年のmersも中国バイオ兵器研究所からの漏洩と思えてきた。強ち100%間違いだとは言えそうもない。
米上院弾劾裁判でボルトン前大統領補佐官の証人尋問が否決されトランプの無罪が事実上確定した。まさにボルトン自叙伝The Room Where It Happenedという爆弾が爆裂寸前で阻止された。共和党の2人が賛成に回ったが、賛成49、反対51で否決された。大統領を罷免するには出席議員の3分の2以上が有罪の判断を示す必要がある。上院は共和党が過半数を占めているので、元々無罪になるとは見られていた。だが、ボルトンは疑惑の核心を知っている。本人も召還されれば証言すると言っていた。ボルトン証言は、3分の2を上回せる威力があった。ボルトン自叙伝はまだ草稿の段階だが、ニューヨーク・タイムズがすっぱ抜き、全ての上院議員は内容を知っている。それなのに、共和党の重鎮は「証言は下院で全て検討し尽くされている」として、ボルトン証言を葬り去った。どうやら米上院弾劾裁判は真実を追究する場ではないようだ。操を曲げてでも数で押さえつける場であるようだ。もし中途半端に寝返るとトランプの仕返しが怖いのだろう。知らないことにしておこうというチキンハート野郎ということか。結局、共和党上院はチキンの集まりで、米国人が好む「英雄」は2人しかいなかったということのようだ。
今日の歴史的なエポックは、新型コロナウイルスではなく、英国のEU離脱だと思う。2020年1月31日をもって、英国はEUを離脱することになった。47年間のEU加盟に幕を下ろした。今後1年をかけてEUとの経済通商関係を見直すことになる。3年前の国民投票では48%の国民が離脱に反対した。でも、52%の賛成派の意見が実現したのだから、まさに民主主義の見本ではあるが、反面民主主義のルールそのものが問われているとも言えそうだ。わだかまりは続きそうだ。自分は、英国のEU離脱に賛成だ。今のEUの実態は、各国平等なEU合衆国ではなく、ドイツにEU加盟国が貢ぐ形になっている。しかも、官僚が支配している。英国から見れば、第二次世界大戦の敵国ドイツの属国に成り下がり、その上官僚組織が大手を振るって自由を縛っている。その見返りは、自由往来とかEU金融センター。当然離脱ということになる。進む道は正しいと思うが、問題もある。EU、米国、日本を含め、通商関係は順調に進むと思うが、問題はジョンソン首相だ。ジョンソンが離脱した後のことを考えているようには思えない。任せて良いのか?日本の将来展望の欠如と同じ構図だ。