活断層ではないとする判断の是非

北陸電力志賀原発直下の断層が「活断層ではない」とする北陸電力の主張を原子力規制委員会が認めた。これまで原子力規制委員会は活断層と認定してきた。だから活断層では無いと証明するのは北陸電力側にあった。原発の新規制基準は、12万~13万年前以降の活動が否定できない断層を活断層と定義した経緯がある。それに対し北陸電力は約600万年前の鉱物脈が断層によってずれていないとするデータを示し、それが認められた。これで志賀原発は直下に断層は無いと認定され再稼働が認められた。しかし、外部の有識者の意見は求められなかった。何か変だと感じる。このブログ「地に落ちた原子力規制委員会」では、老朽化原発の60年超の運転延長について、日本地質学会の石渡会長が反対したのに認められたことを書いた。今度は、活断層では無いことを石渡会長も認めたが、外部の有識者の意見は求めなかった。原子力規制委員会は混乱している。福島原発事故以来、原子力規制委員会は生まれ変わったかのようにみえた。ところが、最近の原子力規制委員会は政府ベッタリのように進んでいる。所詮原子力村は経産省の管轄。その管轄を這い出る以外真面な道は残されていないようだ。残念。