パクリと言えば中国の専売特許だ。でも、パクったところで直ぐに化けの皮が剥がれてしまうのが常だ。ところが、パクリに成功した企業があるという。中国の雑貨小売チェーン「名創優品(メイソウ)」だ。店舗はMUJI風、商品はダイソー風、ロゴはユニクロ風と三重パクリ企業だとして、日本のメディアではさんざん笑いのネタにされてきた企業だ。だが、今や中国国内3,600店舗・海外2,200店舗という日用雑貨チェーンとしては世界最大級の規模に育っているという。メイソウは、創業者の葉国富氏が日本旅行をした時にMUJIの店舗を見て、衝撃を受けて中国で立ち上げた小売チェーンだ。成功した要因は色々ある。MUJIのようにオープンレイアウトにし、周遊させ安い物をついで買いさせたこと。独特な加盟店モデルを考案したこと。加盟主は加盟料と初期仕入れ費用を支払えば、あとの運営・管理は全てメイソウがやってくれる。IPグッズを取り入れたこと。IPグッズとは、有名なアニメやコミック、ゲームのキャラクターの使用権を獲得し使用するグッズだ。日本のサンリオ、米国のディズニーを始め、主だったIPホルダーが提携している。昨年はナガノの「ちいかわ」も加わった。中国人は強かだ。
コメントをお書きください