参院選公示前にPRESIDENT Onlineが、永田町の選挙の神様にインタビューを行なった。神様とは、自民党の選挙対策事務部長を長く務め、野党にも幅広い人脈をもつ久米晃氏だ。久米晃氏は「与党が過半数を維持するのは極めて困難」と推測している。与党離れが起きているのは、信念と結果が無いからだと指摘している。石破首相が、予算委員会も開かずに、いきなり衆議院を解散してしまったことが、最初の大失敗。これで信念を貫かないという見方が定着してしまった。少子化・高齢化対策、食料自給率、値段が高騰しているコメの問題も、何1つ結論が出ていない。大地震や周辺で戦争の危機についても大方針を示せない。石破政権が何も結果を出せていないから国民に信用されない。信念と結果の両方が見えなければ、有権者は二度と振り向かない。自民票が減っているのは、自民支持者が愛想を尽かしてしまったため。政治は、これまでの実績、実績から生まれる信用、そして将来に対する期待・展望が全てだ。実績がなければ信用は生まれず、期待も展望も出来ない。更に、久米氏が今、自民党の選対事務部長だったらどんな手を打つかの質問に対し「ありません。選挙にウルトラCはないんです」との答え。「どこの会社でも、普段は自堕落で毎回遅刻してくるような社員が、急に「今度は頑張りますから」と言っても「嘘つけ」と言われて終わりでしょう。政治も同じなんですよ」とのコメントが印象的だった。
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