マスクがアメリカ党を設立

アメリカ独立記念日という象徴的な日の翌日に、イーロン・マスクが新党の設立を表明し、トランプ大統領に宣戦布告した。新党の名はアメリカ党America Party。マスクは「大きく美しい法案」に大反対し、トランプ政権から外された。この法案は、トランプ減税の恒久化に加え、旧来型産業に手厚い支援を行う一方で、EV支援や再生可能エネルギーへの助成を大幅に削減する内容だったのだから、大反対は当然のことだ。まさにテスラの死活問題だった。米国の上下院は共和党と民主党が拮抗している。第3の政党を作り、キャスティングボートを握りたいという狙いだろう。マスクは、民主党員には人気が無いが、共和党員の一部には人気がある。選挙はフィールドではなく、SNSで闘うというから、獲得議席がゼロになるということは無いだろう。マスクの目標は、未来産業を育てることにある。日本と同じだ。トランプに翻弄されないためにも、日本はアメリカ党と連携するのが選択肢の1つと言えそうだ。