女性天皇と女系天皇の違い

ナベツネが亡くなり、読売新聞が「女系天皇を認める」提言をしたことが波紋を広げている。自民も産経新聞も猛反対だ。ここで疑問が湧いた。過去に女性の天皇は、推古天皇や持統天皇など8人もいる。でも、初代神武天皇以来、男系子孫が即位しているとされている。大日本帝国憲法では万世一系の天皇が統治すると規定されていた。推古天皇らと万世一系は矛盾するのではないかと思っていた。ところが、調べてみると、女性の天皇には「女性天皇」と「女系天皇」の2通りがあるようだ。「女性天皇」とは、男性の天皇から皇位継承した女性のこと。皇族と結婚し、皇位が配偶者に移るため、男系を維持するための臨時・中継ぎとなる。推古天皇らは全て女性天皇なのだ。一方「女系天皇」とは、男子の天皇の娘が一般男子と結婚し産んだ子供が皇位継承すると女系天皇となる。この場合、父親は天皇家の血筋ではないので、天皇家の男性の血筋はその時点で断絶することになる。今や、世論は秋篠宮家ではなく愛子内親王が皇位継承をすることを望む声が大きい。愛子内親王が一般男子と結婚し子供を産み、その子が皇位継承すれば、日本で初めて女系天皇が誕生することになる。要するに、読売は秋篠宮家を見限ったということのようだ。