三菱商事が日本やアジアで次世代の地熱発電所の開発に乗り出すとのニュース。自分はかねてより火山列島である日本には地熱発電が適していると思っていた。でも現在は日本の電源構成で地熱は1.4%しかない。温泉への悪影響とか自然破壊とかの反対で開発が進んでいなかったのだ。三菱商事は米クエイズ・エナジーの次世代地熱発電技術を導入する目論見だ。従来(1000~1500m)より深い層を掘削し、高温の熱を取り出す。水を注入することで地下に熱水や蒸気がない地域でも開発できる。温泉の枯渇を避けやすく、事業コストの低減も期待できるという。何と言ってもクエイズの技術は平地などでも利用できるのが最大の特長だ。ドリルの代わりに高周波数の電磁波「ミリ波」を使い、従来は難しかった地下3000~2万mの岩盤を掘削して設置する。亀裂を入れた地下の岩盤に水を注入し熱を回収する。資源エネルギー庁によると、日本では次世代型に使える潜在的な地熱資源は7700万キロワット分以上と、従来型の3倍を超える。20~30年後には、地熱発電が電源構成のトップに躍り出るかもしれない。
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