自転車の交通違反に青切符

警察庁が来年4月から自転車の交通違反に青切符の反則金を課すことを明らかにした。これまで、悪質な運転を除き、自転車の違反に対しては、注意や警告までにとどめられていたが、青切符の導入は初めてのことだ。自転車の交通違反が重大な事故につながる事例が増えていることが、この制度を定めた一因だとされているが、果たして適切な措置なのだろうか。スマホのながら運転には1万2000円、傘をさしたりイヤホンを付けながら運転すると5000円、信号無視には6000円、歩道を走ったら6000円が課されることになる。確かに、自転車の無謀運転が多発している。ヒヤッとすることが多い。青切符を導入することは、分からなくも無い。でも、青切符の前にやるべきことは色々ある。警察庁は、自転車も車両だと主張しているが、免許を持たない者が自転車を運転する機会は多い。まずは、運転教育を先行すべきだ。小中高校での運転教育を義務付けるべきだ。更に法と実態が合っていない。狭い車道に無理やり自転車を運転させる現法を改正すべきだ。警察庁のゴリ押しが更に交通の危険性を増長させているのは情けない限りだ。